第8回 “自分”をより身近に感じられるようになるPULSENSE:PULSENSEのある生活
自腹で購入したPULSENSE PS-500Bを約2週間にわたって使ってきた結果、脈拍と歩数がいつでも確認できるという、スマホにはないメリットが体感できました。自分のことを詳しく知るのに便利です。ただ、こうなったらもっといいのに、というポイントもあります。
PULSENSEにはダラダラ歩きを減らす効果あり!
PULSENSEのある生活もいよいよ最終回となりました。使い始めて約2カ月が経過しました。常に脈拍数と歩数が見えるのは非常に便利で、腕時計としても、活動量計としても大活躍しています。歩数と運動強度は明らかに気にするようになり、ダラダラ歩きが減ってきました。さらに最近では“とあるゲーム”を始めたせいで、PULSENSEのディスプレイを見るのがさらに楽しくなっています(やたら歩くので話題のゲームです!)。
以前は歩きながらLEDの数を気にしていましたが、厚着になってダウンの袖口も透けなくなった今では、有酸素ゾーンに入ったときのアラート(振動)を頼りに歩いています。ゾーンに入ると5回連続で振動し、その後ペースが落ちると、5回単位の振動が2回起こります。ゾーンに入ったのか、それとも出たのか。最初の振動で区別しにくいところが難点ですが(違うパターンにしてほしい)、手首がすっぽり覆われがちな今の時期では便利な機能ですね。
PULSENSEがスマホに勝る点は2つ
たまに知り合いから「それ気になってるんだけどどうですか」と聞かれるようになってきました。テレビCMも流れていたので、その影響でしょうか。
歩数や消費カロリー測定はフィーチャーフォンの時代からできていたので、あえて単体で活動量計を購入するメリットを考えてしまうのだと思います。スマホでできることは、スマホに任せてしまったほうがお金もかからず便利なのは当然です。
PULSENSEには、スマホに勝るメリットが2つがあります。1つは手首なら確実に測定し続けられること。2つ目は脈拍(心拍)の連続測定が可能なこと。この2つによって、自分の状態がより正確につかめるわけです。肌身離さず高精度に連続測定、まさにこれが強みですね。
脈拍センサーは、その数値によって運動強度が分かるので、運動時のペース配分が考えられたり、そのときの緊張状態が分かる便利な機能。おかげでより活動的になったわけですが、毎日頻繁に自分の脈拍を見ているうちに、自分というものをより身近に感じられるようになりました。
スマホだけでも健康意識を高めることはできますが、もっと詳しく自分のことを知りたいという方には、やはりこういうデバイスは便利だと思います。
不満や要望も!
便利なPULSENSEですが、不満や要望がないわけではありません。2カ月も使っていればいろいろ出てきます(苦笑)。
まず、アプリの同期と表示にとても時間がかかるところが気になっています。過去のデータを見たいとき、カレンダーがないのでピンポイントで指定できず、1日ずつさかのぼらなくてはいけません。早急に改善をお願いしたいところです。
装着し直したあとに脈拍センサーを再開させるのを忘れてしまったり、いつのまにか位置がずれてセンサーが止まってしまうことがあります。特に起床後に気づくとかなりショック。加速度センサーのデータだけでも表示してもらえたら救われそうです。
また、睡眠グラフ中で、中途覚醒が分からないところも気になっています。覚醒しているタイミングでマーカーが欲しいですね。
あとは、METs(以下、メッツ)の表示に対応してくれたら嬉しいです。メッツとは「Metabolic equivalents」の略で、身体活動強度の単位です。安静時を1メッツとすると、歩行は3メッツ、速歩は4メッツ、軽いジョギングは6メッツなど、すでにメッツ表が国立健康・栄養研究所により作成されています(PDFでのメッツ表はこちら)
メッツは生活習慣病の予防のために、推奨する運動量の単位として使われており、厚生労働省が作成した「健康づくりのための身体活動基準 2013(PDF)」では、以下のように書かれています。
18〜64歳の身体活動(生活活動・運動)の基準
強度が3メッツ以上の身体活動を 23 メッツ・時/週20行う。具体的には、歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動を毎日60分行う。
でもこれを読んでもピンと来ません(苦笑)。表と照らし合わせながら自分で考えるなんて面倒すぎます。だからか、昔から国内で販売されていた“歩数計”はわりと対応しているのです。
PULSENSEも運動強度が判断できるなら、この健康づくりのための身体活動基準2013に対応した表示ができるのではと思ったのです。アプリやデバイスの表示でも、1週間分の達成率を分かりやすく表示してくれれば、どれくらい運動していいか分からないという不安をカバーできそうです。
活動量計はよく知られているものは米国で生まれたものが日本でも発売されるパターンがほとんどです。国産だからできる、日本人に寄り添った細やかな機能やアドバイスがあると、また違った特色が出せそうな気がします。これからどのように進化するのか大いに期待したいです。
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活動量計ってどんなもの? 何ができる? と思っている方も多いのではないかと思いますが、ちょうどいいタイミングで非常に精度の高いいい製品が発売されたので、シリーズでお伝えしていけたらと思います。
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