ITmedia ガジェット 過去記事一覧
検索
ニュース

2ちゃんねる有料ユーザーの個人情報、約3万件が流出 クレジットカード情報も

書き込み主を特定できる可能性があり、匿名掲示板の根幹が揺さぶられる事態になりそうだ。

PC用表示 関連情報
advertisement

 巨大匿名掲示板「2ちゃんねる」の有料サービス「2ちゃんねるビューア」の利用者情報が、ネット上に流出している。氏名やメールアドレス、クレジットカード番号のほか、書き込み履歴とみられる情報など約3万件が公開され、騒動になっている。


2ちゃんねるビューア

 「2ちゃんねるビューア」は、「●(文化黒豆)」とも呼ばれ、年間3600円支払うと、過去ログの閲覧や書き込み規制の回避などができるサービス。運営元のN.T.Technologyは8月26日朝まで、サイト上に「不正アクセスによるお客様情報流出に関するお詫びとご報告」を掲載していたが、現在は削除されている。

 流出した情報は、登録日時、メールアドレス(ログインID)やパスワード、氏名、クレジットカード番号、使用期限、住所、電話番号、登録時のIPアドレス、セキュリティコードとみられる数字。2011年7月29日〜2013年8月11日の期間で、約3万2000件(セキュリティコードは2012年11月2日午後以降の約1万1000件)となっている。

 このほか、2ちゃんねるのキャップ(運営スタッフの本人証明のための文字列)とトリップ(個人の識別のための文字列)が約5万件、IDおよびメールアドレスが約4万件、そして2013年7〜8月の書き込み履歴とみられる情報が約3万2000件が流出している。これらの情報は、匿名化ツール「Tor」を通じて、8月21日から公開されており、25日夜になって大々的に発覚した。


Tor

 2ちゃんねるの一部板には、特定のユーザーしかスレッドを立てられないルールがあったが、今回の情報流出により機能しなくなっている箇所もある。さらに、クレジットカードの詳細情報から、第三者によるカード不正利用の危険性があるほか、履歴と個人情報から書き込み主を特定できる可能性があり、匿名掲示板の根幹が揺さぶられる事態になりそうだ。


ニュース速報+。特定のユーザーしかスレッドを立てられないルールになっているが……

2ちゃんねるビューア「p2」は「無関係」とコメント

 2ちゃんねるビューア「p2.2ch.net」運営元は、今回流出した書き込みログは●を使ったものであるため、p2経由で書き込みしたログは無関係とする告知を掲載している。モリタポ(p2を使うための仮想通貨)のクレジットカード決済は代理店を経由しているため、社内にはクレジットカード情報は記録していないとも説明している。

27日追記

 2ちゃんねるビューアのWebサイトには27日までに「不正アクセスによるお客様情報流出に関するお詫びとご報告」が再掲載された。流出の範囲と原因は現在調査中。調査のため一時的に2ちゃんねるビューアへのログインを停止しており、ログインパスワード情報の変更準備を進めているとしている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る