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世界初のカプセル集合住宅「中銀カプセルタワービル」を保存したいとクラウドファンディングで支援呼びかける

故・黒川紀章氏が設計した一度見たら忘れられない特徴的なデザイン。

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 故・黒川紀章氏が設計したカプセル型の集合住宅「中銀カプセルタワービル」(東京都中央区)の保存と再生運動の一環として企画した書籍出版に向けた支援募集をクラウドファンディングサイト「MotionGallery」で開始した。

中銀カプセルタワービル 目標金額は150万円

 1972年に完成した同ビルは、世界で初めて実用化されたカプセル集合住宅で、立方体の箱を積み上げたような形状が特徴。丸窓付きの立方体ユニットがそれぞれ独立した部屋として交換できるように設計されている。黒川氏の“新陳代謝”を続けるという建築思想から生み出されたものだが、建設以来一度も交換されることなく老朽化が進み、立て替えの話も浮いては消えたという。

 中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクトでは、 大規模修繕を実施すれば十分に保存が可能として、カプセルのすぐれたデザインや、カプセルの住人たちの生活ぶりを紹介する書籍の出版を企画した。目標金額の150万円はこの書籍の制作費にあてられる。

 出版を予定している書籍は「中銀カプセルタワービル 銀座の白い箱舟」(仮)。2015年秋に刊行予定。資金支援者へのリターンとしては、1000円で缶バッチとポストカードがそれぞれ2枚ずつ、2000円で完成した書籍1冊など。1万円で「書籍の巻末に名前のクレジット」掲載や、2万円で「カプセル内部への案内」が追加される。

中銀カプセルタワービル

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