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人気の広告ブロックアプリ「Crystal」、「企業からお金をもらって広告表示」報道について説明

ホワイトリストへの掲載はお金を払っているかどうかではなく一定の基準を満たしているかどうかで決めるとのこと。

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 iOS 9で導入された「広告ブロック機能」。他社の対応アプリ(主に有料)を使うことで、Web広告をブロックできるというものですが、そうしたアプリの中で人気のある「Crystal」(99セント)が、企業からお金をもらって広告をブロックされないようにすると報じられ話題になっています。

Crystal

 Crystalは、ユーザーがホワイトリストに載った広告のみ表示できるようにする機能を導入し、この機能にEyeo GmbHのデスクトップ用広告ブロックアドオン「Adblock Plus」のホワイトリストを統合することを計画しています。Eyeoはお金を払った企業の広告をホワイトリストに載せ、CrystalはEyeoから毎月一定額を受け取るとWall Street Journalが伝えています。

 記事には、ホワイトリスト掲載企業には「Acceptable Ads」(掲示板サイトRedditなどが支持する、邪魔にならない適切な広告を推進する取り組み)のマニフェストに沿うよう求めると書かれていますが、広告を表示したくないユーザーと広告を表示したい企業の双方からお金をもらうことに対して批判的な声が上がっています。

 Crystalは報道を受け、混乱や誤報があるとして、ページを設けてこの件について説明。ユーザーがホワイトリストを管理できる機能と、訪問したWebサイトでホワイトリスト広告の表示・非表示を切り替えられるオプションを6〜10週間後に提供するとし、広告の表示は強制ではなく無効にできると述べています。すべての広告をブロックすると、無料コンテンツを提供する企業が存続できなくなることをこの機能を提供する理由として挙げています。開発者Dean Murphyさんの調査では、50%の人が「許容できる基準を満たす広告なら、表示してWebサイトをサポートしたい」と答えたそうです。

 Eyeoとの提携については、個人の開発者なので、企業が厳しい基準を満たすよう管理することは不可能だと説明。企業からお金をもらってホワイトリストに載せることはないものの、Eyeoからお金を受け取ることは認めています。このお金で、Crystalの長期的な維持やサポートができるとしています。

 Eyeoのホワイトリストについては、掲載企業の約90%がお金を払っていないとのこと。EyeoのFAQでは、小規模なWebサイトはリストへの掲載は無料で、大手からは費用をカバーするために料金を受け取っていること、お金を払えば載るというわけではなく、Acceptable Adsの基準を守っているかどうかで掲載を決めていることが説明されています。

 先日には同様の人気アプリ「Peace」を、発売から2日で開発者が取り下げています。開発者は「広告ブロックアプリは多くの人に利益をもたらすが、一部の人を傷つける(多くはそのような仕打ちを受けるいわれのない人だ)」と苦悩を告白していました。

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