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「日本」が英語で「ジャパン」になった由来は?

よく考えると不思議。

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 先日、サッカー日本代表の2018年ワールドカップ出場が決定しました。ハリルジャパンの健闘に期待したいところです。

 ところで、今「ハリルジャパン」と書きましたが、どうして日本のことを英語で「JAPAN(ジャパン)」と言うのでしょう。日本人が自ら決めた、とは考えづらいですよね。

ジパングの由来

 どうしてジャパン? と考えたときに最初に思い付くのが、「黄金の国ジパング」という表現。探検家マルコ・ポーロの著書『東方見聞録』に登場する、当時の日本を表した言葉です。


マルコポーロ(左)、東方見聞録(右)

 この「ジパング」が「ジャパン」に変化した、というのが通説となっていますが、ここで新たな疑問が生まれます。

 マルコ・ポーロは、どうして日本のことを「ジパング」と呼んだのでしょう? 「にっぽん」や「にほん」から「ジパング」への変化は、さすがに無理があるように思われます。

 ここで注目したいのが、マルコ・ポーロ自身が日本に訪れたことは無い、ということ。あくまで彼は、中国で伝え聞いた話をもとに日本を「ジパング」と紹介したのです。

 つまり、彼は「にっぽん」「にほん」ではなく、中国語の「日本」を聞いたのです。当時の発音には諸説ありますが、「ジーペン」のように読まれていた、というのが有力なようです。「ジーペン」が由来なら「ジパング」という表現も納得できます。(諸説あり、専門家の間でも意見が割れているところですが、今回は有力とされる説を1つ紹介しました)

にっぽん? にほん?

 ところで、「日本」の読みは「にっぽん」と「にほん」のどちらが正しいのでしょう?

 答えはズバリ、……どちらでも良い。

 というのも、2009年に政府が「どちらでも良い」という声明を出しているのです。

 とはいえ、「日本」が含まれる固有名詞となると話は別。NHKこと日本放送協会は「にっぽんほうそうきょうかい」ですし、日本大学は「にほんだいがく」です。

 身近な「日本」が、正しくは「にっぽん」なのか「にほん」なのか、調べてみると新たな発見があるかもしれませんね。

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