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【マンガ】「宇宙と空の境界」が高度100キロ→80キロに変わるかもしれない

宇宙が近くなるかも。

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 地上から見上げると空があって、さらにその先には宇宙が広がっています。では、「宇宙と空の境界線」はどこにあるのでしょうか。

 素朴な疑問のようですが、これはかなりの難問。現時点では「高度100キロ地点」が一般的な理解とされていますが、そう遠くないうちに、80キロに引き下げられるかもしれません。

解説

 どこまでが空で、どこからが宇宙なのか。はっきりした答えはありませんが、JAXAによると、国際航空連盟(FAI)は「カーマンライン」と呼ばれる高度100キロ地点、米国空軍は高度80キロ地点を境界として定めているのだとか。

 一般的に知られている国際航空連盟(高度100キロ)の定義は、同組織によると「大気が“ある”ことで成立する航空学、大気が“ない”ことで成立する宇宙航行学の違い」に基づいているとのこと。

 高度が高くなるほど大気は薄くなり、例えば、人工衛星は低い高度で空気抵抗を受けると、軌道が維持できず落下してしまいます。一方、飛行機は、空気を利用して揚力を生み出すことで飛んでいます。つまり、“高度によって飛ばせるものが違う”ということから、空と宇宙を分けているわけですね。

 しかし、国際航空連盟は2018年末に、このカーマンラインを80キロに引き下げる可能性があると発表。ここ数年、“宇宙の端”に関する科学的、技術的な議論が起こっており、各種専門家による分析、議論を行うべく、2019年に国際ワークショップを開くとしています。

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