ねとらぼ
2025/04/30 16:00(公開)

「ミラージュ」須田景凪、感動したアニメは“地元舞台の名作”

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dアニメストアのCM楽曲を手がけた須田景凪さんが、思い出のアニメ作品について語りました。

 2024年春に公開され、330万回以上のYouTube再生回数を記録したdアニメストアのCM「アニメとススメ!」。その第2弾となる「アニメとススメ。」が1年を経た2025年3月に公開されました。

 一瞬見ただけではテレビCMと気づかないような、画面全体のクオリティの高さで再び注目を集めているこのCMシリーズ。登場するキャラクターそれぞれにもしっかり物語があり、アニメの本編あるいは映画作品のように引き込まれる空気感が特徴です。

透明感あふれる作画で描かれる、アニメ好きな高校生たちの青春!

 海のすぐそばにある学校に通う、仲良し同級生の真琴(CV:和氣あず未さん)、英里紗(CV:Machicoさん)、涼未(CV:青木瑠璃子さん)の3人がこの物語の主人公。第1弾「アニメとススメ!」では、アニメという共通の趣味が学校生活を彩り、3人の仲をもっと深めていく様子を描いていました。

 時間が経過した第2弾「アニメとススメ。」でも引き続き仲良しの3人ですが、それぞれ違うことに打ち込む時間も増えてきたようで……?

「アニメとススメ!」劇中シーン
黒板アート制作中の英里紗 (CV:Machicoさん)

 英里紗が黒板アートを通じて自分の好きなことは“絵を描くこと”と気付いたり、涼未がベースの練習に打ち込むあまり指を痛めつつ華麗な演奏を披露したり、真琴がハンドボール部でスランプに陥るも気になっている先輩のエールを受けて奮起したり……。高校生たちが直面する“壁”や成長を、透明感あふれる作画で情感たっぷりに描いています。

「アニメとススメ!」劇中シーン
ベースの練習を楽しむ涼未 (CV:青木さん)
「アニメとススメ!」劇中シーン
気になっている先輩との何気ないやり取りで、照れてしまう真琴 (CV:和氣さん)

第1弾・第2弾を通して、楽曲を提供しているのは須田景凪さん

 第1弾「アニメとススメ!」では、一緒にアニソンカラオケやお泊まりアニメ観賞を楽しんだり、推し作品のコスプレに挑戦したり、休日はアニメのイベントに訪れたりと“120%アニメ”な毎日を楽しみ尽くしていた3人。疾走感あふれる楽曲も、共通の趣味に夢中になるキラキラした時間を際立たせています。

 第2弾「アニメとススメ。」では、それぞれ別の趣味や部活に打ち込む時間も増えた3人ですが……ひとたび集えば、話題はやっぱり大好きなアニメのことで盛り上がるのでした。

 真琴と英里紗が「なんだかんだ言って」「この時間が一番説!」と話している中、涼未が鑑賞中の作品に大号泣している“アニメファンあるある”なシーンも……! 別々の道を歩み始めていても、アニメという趣味で固く結ばれた3人の絆は固いようです。

「アニメとススメ!」劇中シーン
アニメで泣き笑いするかけがえのない時間!

 この動画の完成度をより高めているのは、青春の空気感をより際立たせる楽曲。第1弾・第2弾のどちらも、楽曲提供しているのはシンガー・ソングライターの須田景凪さんです。

 第2弾の楽曲「ミラージュ」は、須田さんがこのCMのために書き下ろした一曲。第1弾で流れる「エイプリル」のアップテンポな曲調とは一転、ゆったりとしたミドルテンポな出だしからじわじわと盛り上げていく、美しさと儚さを感じられる楽曲へと仕上がっています。

アニメとも関わりの深い須田さんが、影響を受けた作品について語る

 須田景凪さんといえば、ボカロP「バルーン」として「シャルル」「ノマド」「花に風」といった有名曲を送り出してきた一方、シンガー・ソングライターとしても「ダーリン」「veil」「レド」などを生み出し、若い世代を中心に絶大な支持を集めているアーティストの一人です。

ボカロP「バルーン」こと須田景凪
須田景凪さん

 アニメというジャンルにおいても、「メロウ」(テレビアニメ「スキップとローファー」OPテーマ曲)、「ユートピア」(「月が導く異世界道中 第二幕」OPテーマ曲)など、大勢の心を捉える曲を発表してきたことで知られます。

 そんな須田さんの人生に影響を与えたアニメ作品とは? 自身の曲づくりに影響を与えたアニメ作品とは? ―― dアニメストア公式YouTubeでは4月25日、須田さんとアニメの関係性を掘り下げる【須田景凪への10の質問「アニメとススメ。」スペシャルインタビュー】を公開しました。

 ここからは、意外な名前も交えつつアニメに対する思いを語った須田さんのインタビュー動画の内容を紹介します!

人生で一番影響を受けたのは……「日常で起こらない全てが詰まってて」

Q:アニメ作品の楽曲を作るときに心がけているポイントは?

須田景凪さん ストーリーの全体像が見えてくる曲を作ることもあれば、あえて1人のキャラクターにフォーカスして書いた方が回を追うたびに聞こえ方が変わることもあるので、作品によっていろいろな考えで臨んでいます。

Q:アニメと主題歌の理想的な関係とは?

須田さん 自分も幼いころからたくさんアニメを観てきました。曲を聞いたとき、その作品の好きだったシーンが頭の中に浮かぶというか、アニメ本編とOPEDテーマ曲すべて含めてひとつの作品のようになれたら理想なのかなと思います。

Q:プライベートでのアニメの楽しみ方とは?

須田さん 曲を書く際、インスピレーションがほしい時にいろいろなアニメを観ますね。

Q:子ども時代に一番好きだったアニメは?

須田さん たくさんあるんですけど、特に選ぶとしたら「鋼の錬金術師」かなと思っています。「鋼の錬金術師」と「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」があるんですけど、どちらも大好きです。

「鋼の錬金術師」 (2003〜2004)

エドワードとその弟アルフォンスは、幼き日に亡くなった母親を思うあまり、死んだ人間を蘇らせるという錬金術最大の禁忌、「人体錬成」を行ってしまう。しかし、錬成は失敗し、エドワードは左足を、アルフォンスは体全てを失う。己の右腕と引き替えに、かろうじて弟の魂を錬成し、鎧に定着させることに成功したが、その代償はあまりにも大きすぎるものであった。エドワードはアルフォンスと共に、失った全てを取り戻すため、絶大な力をもつ「賢者の石」を探す旅に出る。右腕と左足を鋼の義肢「機械鎧(オートメイル)」に変えた彼を、人は「鋼の錬金術師」と呼ぶ……。 【dアニメストアで見放題配信中】

ボカロP「バルーン」こと須田景凪の好きな「鋼の錬金術師」
「鋼の錬金術師」 ©荒川弘/スクウェアエニックス・毎日放送・アニプレックス・ボンズ・電通2003

「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」 (2009〜2010)

亡き母親を想うがゆえ、禁忌を侵し、全てを失った幼き兄弟。機械鎧(オートメイル)をまとい、「鋼の錬金術師」の名を背負った兄、エドワード・エルリック。巨大な鎧に魂を定着された弟、アルフォンス・エルリック。二人は失ったものを取り戻すため、「賢者の石」を探す旅に出る。兄弟は「賢者の石」の真実に近づくにつれ、大きな陰謀の渦中へと突き進んでいく。錬金術がもたらす幾多の悲劇。点在する悲劇は、やがて線になり、人を、民を、そして国すらをも巻き込んでいく。 【dアニメストアで見放題配信中】

ボカロP「バルーン」こと須田景凪の好きな「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」
「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」 ©荒川弘/鋼の錬金術師製作委員会

Q:人生に影響を与えたアニメは?

須田さん 「鋼の錬金術師」とアニメ映画の「パプリカ」を挙げたいです。

 ポルノグラフィティさんの「メリッサ」が「鋼の錬金術師」第1クールのOPテーマ曲に使われていて、「“音楽”というものはなんてかっこいいんだ」って。音楽人生の始まりともいえるような作品です。もちろんアニメ本編もダークファンタジーというか、日常とはまた違う景色が広がっていてすごく衝撃を受けました

 一緒に挙げた「パプリカ」もそうなんですが、まさに「非日常」、僕らの日々では起こり得ない全てが詰まっていて、そこに影響されているかもしれません。

「パプリカ」 (2006)

精神医療研究所が開発した、他人の夢を共有できる画期的テクノロジー“DCミニ”が盗まれた。それを機に研究員たちは次々に奇怪な夢を見るようになり、精神を冒されていく。謎の解明に挑む美人セラピスト千葉敦子は、極秘のセラピーを行うため、性格も容姿もまったく別人の“夢探偵パプリカ”に姿を変え、クライアントの夢の中へと入り込む。しかし、狂ったイメージに汚染された夢の中では、おぞましい罠がパプリカを待ち受けていた……。 【dアニメストアで見放題配信中】

ボカロP「バルーン」こと須田景凪の好きな「パプリカ」
「パプリカ」 © 2006 Madhouse, Inc. and Sony Pictures Entertainment (Japan) Inc. All Rights Reserved.

独特の雰囲気ただよう作品から受けていた“刺激”

Q:感動して思わず泣いたアニメは?

須田さん 「あの花」ですね。「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」というアニメがあるんですけど。

 僕が埼玉出身ということもありますが、埼玉県の秩父を舞台に繰り広げられるお話なんですよね。最終回に近づくにつれて、毎回泣いていました。そんな思い出があります。

「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」 (2011)

昔は仲良しだった幼馴染たち。でも、高校生になった彼らの距離はいつの間にか離れてしまっていた。ヒキコモリぎみの主人公“じんたん”。ギャル友達に流され気味の“あなる”。進学校に通う“ゆきあつ”と“つるこ”。高校に進学せず旅を重ねる“ぽっぽ”。そして、仲良しだった小学生のころから、それぞれが変わっていく中で変わらない少女“めんま”。ある日、“お願いを叶えて欲しい”とじんたんにお願いをするめんま。困りながらも“めんまのお願い”を探るじんたん。そのめんまの願い事がきっかけとなり、それぞれの領域でそれぞれの生活を送っていた幼馴染たちは再びかつてのように集まりはじめる。 【dアニメストアで見放題配信中】

ボカロP「バルーン」こと須田景凪の好きな「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」©ANOHANA PROJECT

Q:誰かにおすすめしたいアニメは?

須田さん 「スキップとローファー」です。第1期のOPテーマ曲「メロウ」を担当させてもらったんですが、学生時代特有の「人との距離の詰め方のもどかしい温度感」が非常に細かく描写されているところに共感できるし、すてきだと感じます。

「スキップとローファー」 (2023)

地方の小さな中学校から、東京の高偏差値高校に首席入学した岩倉美津未。カンペキな生涯設計を胸に、ひとり上京してきた田舎の神童は、勉強はできるけれど距離感が独特でちょっとズレてる。だから失敗することもあるけれど、その天然っぷりにクラスメイトたちはやわらかに感化されて、十人十色の個性はいつしか重なっていく。ときどき不協和音スレスレ、だけどいつのまにかハッピーなスクールライフ・コメディ! 【dアニメストアで見放題配信中】

ボカロP「バルーン」こと須田景凪の好きな「スキップとローファー」
「スキップとローファー」 ©高松美咲・講談社/「スキップとローファー」製作委員会

Q:勇気をもらったアニメは?

須田さん 「進撃の巨人」ですね。皆さん大好きだと思いますが。主人公のエレンは、物語の開始時点ではすごくピュアで希望しか見ていないような明るい男の子なんですけど、後半へ進むとともにいろいろなものを背負い過ぎて変わっていきます。その過程もすべて描かれているので、どうしてこうなっていったのか全部把握しながら観られるんです。

 またアニメだと、声優さんの熱演もあってより生々しくなっているだけに、エレンの姿にはだいぶ勇気をもらいました

「進撃の巨人 Season 1」 (2013)

巨人がすべてを支配する世界。巨人の餌と化した人類は高さ50メートルの巨大な壁を築き、壁外への自由と引き換えに侵略を防いでいた……。まだ見ぬ壁外の世界を夢見る10歳の少年、エレン・イェーガーは仮初めの平和に満足し外の世界へ出ることを諦めた人々に違和感を覚える。彼らを「家畜」と呼ぶエレン、エレンを「異物」と感じる人々。だが、壁をも越える超大型巨人の出現により、エレンの「夢」も人々の「平和」も突如として崩れ去ってしまう……。 【dアニメストアで見放題配信中】

ボカロP「バルーン」こと須田景凪の好きな「進撃の巨人 Season 1」
「進撃の巨人 Season 1」 ©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会

Q:楽曲のインスピレーションを受けたことがあるアニメは?

須田さん 「魔法少女まどか☆マギカ」と「東京喰種トーキョーグール」、ちょっと選べないんですが、この2作品に同じくらいインスピレーションを受けています。両方ともダークな世界観がありますね。

 「まどか☆マギカ」に関しては、何といっても独特な世界観ですよね、ちょっとレトロというか。楽曲はもちろんのこと、MVに込められたアイディアからも大いに刺激された気がしています。

 「東京喰種」はTK from 凛として時雨さんがOPテーマ曲の「unravel」を担当していたんですけど、本編とのマッチの仕方がすさまじくて。「東京喰種」って作品があったから「unravel」も生まれたと思うんですけど、楽曲がアニメ本編を、アニメ本編が楽曲をいっそう際立たせている感覚があって。すごく影響を受けたし、インスピレーションももらえました。

「魔法少女まどか☆マギカ」 (2011)

大好きな家族がいて、親友がいて、時には笑い、時には泣く、そんなどこにでもある日常。市立見滝原中学校に通う、普通の中学二年生・鹿目まどかも、そんな日常の中で暮らす一人。ある日、彼女に不思議な出会いが訪れる。この出会いは偶然なのか、必然なのか、彼女はまだ知らない。それは、彼女の運命を変えてしまうような出会い――それは、新たなる魔法少女物語の始まり―― 【dアニメストアで見放題配信中】

ボカロP「バルーン」こと須田景凪の好きな「魔法少女まどか☆マギカ」
「魔法少女まどか☆マギカ」 ©Magica Quartet/Aniplex・Madoka Partners・MBS

「東京喰種トーキョーグール」 (2014)

人を喰らう怪人“喰種(グール)”がのさばる東京。読書好きの平凡な大学生・金木研(カネキ ケン)は、通いつめる喫茶店「あんていく」にて、自分の好きな作家・高槻泉(タカツキ セン)の小説を愛読する神代利世(カミシロ リゼ)と出会う。それが自らの運命を大きく変えることになるとは知らずに……。 【dアニメストアで見放題配信中】

ボカロP「バルーン」こと須田景凪の好きな「東京喰種トーキョーグール」
「東京喰種トーキョーグール」 ©石田スイ/集英社・東京喰種製作委員会

Q:自分が好きなアニメを振り返ってみていかがでしょうか?

須田さん こうして自分の人生に影響を与えてくれた作品をたくさん振り返ってみると、自分の日常では絶対に起き得ないようなことを描いてくれる、体験させてくれる作品が本当に好きだなと。自分のルーツとなる作品をたくさん思い返せて楽しかったです。

新しいアニメとの出会いは「dアニメストア」で

 インタビューの終わりに、「アニメは感動したり笑いがあったり興奮したり、本当にさまざまな体験ができます」と語ってくれた須田さん。アニメ作品が観た人それぞれの人生に影響を与えること、アーティストが誕生するルーツともなりえることを改めて思わせてくれる内容となっていました。

 映像配信サービスの中でも、アニメ作品の取り扱いに特化しており、月額550円(ブラウザ入会の場合/アプリ入会の場合は650円)で約6000作品を堪能できるのがdアニメストア。アニメが特に好き、映像配信サービスの中でもアニメばかり見ている、という人にはおすすめの配信サービスです。

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 須田さんが影響を受けたとして挙げたアニメ作品は「わかる」「自分も好きだった!」と感じた同世代の人も多いはず。GWをお家でゆったり過ごす予定の人は、dアニメストアであのころの名作を振り返ってみてはいかがでしょうか?

©NTT DOCOMO, INC.

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提供:株式会社ドコモ・アニメストア
アイティメディア営業企画 ねとらぼ編集部/掲載内容有効期限:2025年5月30日