ねとらぼ
2025/07/11 18:00(公開)

これはもう“走るラウンジ”だ……!  特急「ひのとり」のプレミアムシートで名古屋→大阪の約2時間をリッチに過ごした話

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「くつろぎ」特化の特急列車とは?

 夏だ! 夏休みだ! そして2025年は大阪・関西万博の年だ〜!! というわけで大阪への旅を計画している方に、ぜひ知っておいてほしい移動手段があります。

 名古屋~大阪間を約2時間で結ぶ、近畿日本鉄道(近鉄)の特急「ひのとり」。2020年に運行を開始した特急列車で、“快適にくつろげる”よう細部までこだわって設計された車両が利用客の間で評判となっています。

超快適な移動時間を楽しめると話題の特急「ひのとり」

 さらにその先頭車両と最後尾車両は、特にゆったり過ごせる「プレミアム車両」となっています。約2時間の乗車時間を、“ただの移動時間”ではなく“快適なひととき”に変えてくれる──そんな特急「ひのとり」の魅力をこの記事ではたっぷりとご紹介します!

特急「ひのとり」とは?

「くつろぎのアップグレード」をコンセプトに設計された、特急「ひのとり」

 近鉄名古屋~大阪難波間を約2時間で結ぶ特急「ひのとり」は、近鉄が2020年から運行している特急列車。「くつろぎのアップグレード」というコンセプトの車両デザインで、利用者の間でも人気の特急です

近鉄名古屋~大阪難波の間を結ぶ特急です

 特急「ひのとり」は全席指定席。料金は近鉄名古屋~大阪難波間の片道で、レギュラー車両は4990円(普通運賃2860円+特急料金1930円+特別車両料金200円)、プレミアム車両は700円アップの5690円(普通運賃2860円+特急料金1930円+特別車両料金900円)です。名古屋~大阪間の他の交通機関と比べると、かなりコスパがいいです。(2025年7月現在)

 特急券の予約・購入は、インターネット・近鉄主要駅・旅行会社などで、乗車日1カ月前の午前10時30分から可能です。

全席指定席なので、予約はお忘れなく

 「とにかく乗車時間が快適だ」と利用者の間で評判とのことですが、具体的にどんな部分がすごいのでしょうか? ねとらぼチームが実際に乗ってみて、車内の様子を紹介します。

“ひのとり専用照明”がホームを照らして、乗車前からワクワク

 近鉄名古屋駅のホームで特急「ひのとり」の到着を待っていると、車両の入線と同時にある変化が。ホーム内一部の照明が、柔らかい暖色に点灯しました!

 この照明は、赤色の車体が最も美しく見えるよう設計された“ひのとり専用照明”とのこと。まさかの専用演出に、乗車前から期待感が高まります。

写真上部にご注目。特急「ひのとり」専用の暖色照明が点灯しました!
「ひのとり」がやってきました

 つい写真を撮りたくなるかっこよさ! 車体の横にある「HINOTORI」ロゴデザインの前も、おすすめ撮影ポイントです。

かっこいいメタリックレッドの車体には、美しいロゴが描かれています

 このロゴデザインは、特急「ひのとり」の特長であるゆったりとした乗車空間やサービスの上質さを、翼を大きく広げて飛翔する「ひのとり」で表現しているのだそうです。

 近鉄名古屋から大阪難波まで約2時間、それでは乗り込みます!

乗り込んだ瞬間から感動……!

 今回乗車するのは、特急「ひのとり」のプレミアム車両。先頭もしくは最後尾の車両なので、車両移動のために他の乗客の方が通過することもなく、静かで落ち着いた空間になっています。

このドアの奥が、プレミアム車両の室内です

 ドアの先にあるのは──赤い絨毯とリッチな座席、大きく設けられた窓、運転席越しのパノラマビュー! ねとらぼチームのミヤシタさんとウチハラさんも「わ……すごい!」「写真で見たよりも窓がはるかに大きい」と思わず感想を呟いていました。

リッチな本革シート

 全席3列シートに、座席の前後間隔は130センチというひろびろとした空間! 運転席のパノラマビューだけでなく、座席横の窓もとっても開放感があります。

3列シートで、ゆったりとした空間

 大きな荷物は、車両と車両の間にある無料ロッカースペースに預けられます(レギュラー車両でも利用可能)。鍵つきロッカーなので目を離しても安心です。

無料で利用できるロッカー
大容量なのでスーツケースも収納可能です

 手持ちのICカードを鍵代わりにするタイプと物理的な鍵を使用するタイプ、2種類どちらもあるのも地味に助かるポイント。私たちの乗車日も、多くの方がこのロッカーを利用されていました。

 荷物を置いたら、いよいよ座席に座りましょう!

まるでラウンジ! こだわり尽くしの「プレミアム車両」

本革のふかふかシートに座ります

 特急「ひのとり」のプレミアム車両には、“快適にくつろぐ”ためのこだわりが詰まっています。

  • 座席には本革を使用
  • 全席バックシェル構造
  • フル電動リクライニング機能
  • フル電動フットレスト
  • 高さと角度が調整可能なヘッドレスト
  • シートヒーター(背中に当たる部分)
  • 電動カーテン
  • 大型パーソナルテーブル
  • ミニテーブルとカップホルダー
  • 荷物フックと読書灯

 などなど……と、とにかく全てにおいて気が利きまくっている! まるでラウンジのようなリラックス感です。

 さまざまな設備が快適さを演出してくれるのですが、特に座席に関するこだわりはすさまじいもの。バックシェル構造(=背面部分は固定で、前方向にスライドするように倒れるリクライニング方式)を採用しているため、座席をぐっと後ろに倒しても後ろの人に迷惑がかかりません。つまり、このふっかふかの座席を好きなだけ倒し放題です。最高かよ……!

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濃い茶色の部分が「バックシェル」。前の人がリクライニングを全て倒しても、こんな見え方です
2人がお気に入りだと話したフッドレスト。足を伸ばしても余裕の広さ

 電車の中でちょっと休みたいけど、首の角度が落ち着かない……特急「ひのとり」プレミアム車両のヘッドレストは高さと角度が自由に調整できるので、そんなお悩みも解消できます。ロゴ入りのヘッドレストカバーもすべすべの手触りで、まるで枕のような快適さです。“くつろぎ”への本気度がすごすぎるよ!

まるで枕のようなヘッドレスト
自分好みの角度で首と頭が支えられるのって、超快適!

 枕のようにフィットするヘッドレストに身を任せ、大きく座席を倒して、フットレストに足を載せます。電車移動の最中とは思えないほど一気にリラックスモードになって、これはぐっすり眠っちゃうやつ……。

電動リクライニングを堪能するウチハラさん
くつろぎまくっているウチハラさんに、びっくりするミヤシタさん

 リクライニングは手元のスイッチで自動操作が可能なので、女性や高齢の方でも、力を入れずにかんたんに操作が可能です。大きな窓は紫外線と赤外線をカットしてくれる構造を採用していますが、日差しがまぶしければカーテンを下ろしましょう。なんと、こちらも電動で操作できます。

リクライニングは細かく調整が可能! 寒い冬にうれしいシートヒーターも、手元でオンオフ
日差しがまぶしいときには、ボタンを押せば電動カーテンが下りてきます

 集中して仕事をやっつけたいときには、大型パーソナルテーブルを展開すれば、PCや資料などを広げられる集中空間に。もちろん全席にコンセントも備え付けてあり、充電も安心です!

2段階で広げられるテーブルは、大きく展開すればPCも余裕で置けます。全席コンセントありで充電も安心!

 また、車内ではフリーWi-Fiと電子書籍の読み放題サービス2種類も利用できます。ゆったり座席でリラックスしながら電子書籍まで読めるなんて、とにかく至れり尽くせりです。

フリーWi-Fiと電子書籍の読み放題サービスで、乗車時間を有意義に

開放感◎、眺めの良さもプレミアム

 特急「ひのとり」の車内は、座席横の窓も大きくてとても開放感があります。座席のひじ掛けと高さを比べても、その大きさがよく分かるのではないでしょうか。

床面が高くて、窓が大きいのです

 プレミアムシートからの眺めの良さは、単に窓が大きいというだけでなく、レギュラー車両よりも高い位置に床面を配置したハイデッカー構造により実現したもの。プレミアム車両でのみ楽しめる、ぜいたくな車窓からの景色に胸が高鳴ります!

左がプレミアム車両、右がレギュラー車両。座席の高さが違います

 また、プレミアム車両に乗ったからには運転席越しのパノラマビューも堪能しなくてはなりません。まるで自分が運転しているかのような感覚で楽しめるこの展望は、先頭車両限定のプレミアムシートならではの体験です。

レギュラー車両」も快適なんです

 ここまでは特急「ひのとり」の、プレミアム車両の魅力を紹介してきました。ですが数々の賞を受賞した列車というだけあり、レギュラー車両のほうもかなり快適な乗り心地となっています。

 こちらも座席の前後間隔が116センチと、近鉄車両のレギュラー席では最も広い前後間隔となっています。さらに、レギュラー車両も全席コンセントとバックシェル構造を採用しているのがすごい! フリーWi-Fiと電子書籍の読み放題サービスも、こちらでも利用することができます。

レギュラー車両の座席
「近鉄のレギュラー席では最も広い」座席間隔

 プレミアム車両とレギュラー車両どちらも、各座席についているハンドルに点字の刻印があり、目の不自由な方でも座席番号が確認できる仕様になっています。また共通スペースにはベビーベッドやオストメイト対応の多目的トイレが備えられており、すべての人にとって利用しやすいバリアフリーな設計が随所に見られます。

各座席についているハンドルに、点字の刻印があります(写真はプレミアム車両のハンドル)

デッキからの景色や、挽きたてコーヒーも楽しもう

 特急「ひのとり」の楽しみ方はまだまだ、座席だけにとどまりません。車両と車両の間のデッキ部にはベンチスペースがあり、ちょっとした気分転換に訪れてみるのもオススメです。

景色を楽しめる&気兼ねなく会話できるベンチスペースは、子ども連れの方にも人気

 ひろびろとした窓からの景色が楽しめるのはもちろん、座席よりも気兼ねなく会話できる空間なので、家族連れ・小さな子ども連れの方にも重宝されているというこのスペース。壁に「ひのとり」ロゴもあるので、ここで旅行の記念撮影をしても思い出になりそう!

 携帯電話に急な連絡が入って……というとき、このスペースを利用している乗客の方も少なくないのだそうです。ビジネスで利用する方も多い特急なので、周囲に配慮しつつ通話できる選択肢があるのはありがたいですね。

 また車内の自動販売機では、挽きたてコーヒー(200円)や各種お菓子、さらに特急「ひのとり」のオリジナルグッズも販売されています(時期によってラインアップは変更あり)。デッキスペースのベンチや自動販売機は、どの座席を利用している方でも利用できます。

車内販売コーナー

 挽きたてコーヒーを買いに出かけたところ、この日はおみくじ「近鉄電車開運占い」(800円)が車内販売されているのを発見。これはやってみないわけにはいきません……!

おみくじを買ってきたミヤシタさん
運試しに挑戦

 気になる結果は……「小吉」といういかにもねとらぼらしいくじ運(?)でしたが、かわいい陶器型「ひのとりマスコット」はお土産にもなるので大満足でした! こういったアイテムを楽しむ時間も、旅の思い出のひとつになりますよね。

陶器製のミニサイズ「ひのとり」から出てきたのは……?
小吉! 両面印刷で英語・韓国語・中国語が書かれているのもポイントが高い

 座席に戻ってからは、挽きたてコーヒーを堪能しました。自動販売ではありますが、マシンがその場で豆から挽いたコーヒーなだけあり、香ばしい香りと深みのある味わいで「本格的な味がする」「これが200円ってかなり良いのでは」と2人とも大絶賛でした。乗車の際はぜひ味わってほしい1杯です!

挽きたてコーヒーを堪能する2人
豆から挽いた、本格的な味わいのコーヒーが200円!

 2025年は特急「ひのとり」運行開始5周年ということで、コーヒーカップも5周年の特別デザインになっていました。

「HINOTORI 5TH ANNIVERSARY」デザインのカップ
肘置きをスライドさせれば、ここにもカップスタンドがあるのです

 車内のデッキや洗面所でおしぼりを取ることができるので、コーヒータイムと合わせてもらってきました。暑い時期にはこういった気配り、本当にうれしいですよね!

近鉄の列車がデザインされたおしぼり
コーヒーブレイクの際には、ぜひおしぼりも一緒に

移動時間も旅の思い出になる、特急「ひのとり」

 コーヒーを片手に外の景色を楽しんでいたところ……プレミアム車両内の明かりが、ゆっくりと青色に変化しました! そして、もうすぐ大阪難波に到着するというアナウンスが流れます。終点が近づくと照明が変化するという演出も、旅の気分を盛り上げます。

車内の明かりが青色に変化、車内ビジョンにも「大阪難波」の文字が

 名残惜しい気持ちをグッとこらえ、身支度を整えて大阪難波駅に降り立ちました。

「ひのとり最高!」と大満足で降車した2人

 近鉄名古屋から大阪難波まで乗車した後は、地下鉄やバスを乗り継ぐことで、大阪・夢洲の万博会場へもアクセスできます。新幹線で新大阪から行くルートと比べても、混雑を避けやすそうです。

到着は大阪難波駅なので、市内へのアクセスもgood

 近鉄特急「ひのとり」は、ただ目的地に向かうための乗り物ではありません。移動時間そのものを、特別な旅の1ページに変えてくれる存在でした。

くつろぎ尽くした約2時間の移動

 約2時間の移動時間で堪能できる“くつろぎ”と“ぜいたく”は、まさにプレミアムな思い出。レギュラー車両とプレミアム車両の差額は700円ということもあり、せっかく特急「ひのとり」に乗るなら、プレミアム車両がおすすめです!

特別な移動時間を提供してくれる、特急「ひのとり」

 リッチなシートに身を委ねながら、窓の外の景色を眺める2時間──それは、日常からちょっとだけ離れた自分へのご褒美にもなります。名古屋から大阪へ移動する際にはぜひ、特急「ひのとり」という選択肢を思い出してください。

最高すぎた、特急「ひのとり」の乗車体験!

(Kikka)

提供:近畿日本鉄道株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ねとらぼ編集部/掲載内容有効期限:2025年7月19日