ねとらぼ
2025/10/07 12:00(公開)

グミ開発者「400回食べてもまだうまい」 ロッテの新作ハードグミ「KAZITTE!」がグミ界のニューウェーブだった件

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ありそうで無かった? 「ハード食感」×「果実感」の組み合わせ。(提供:株式会社ロッテ)

 10月14日から販売チャネルを拡大して全国で販売開始となる、ロッテの完全新作ハードグミ「KAZITTE!(カジッテ)。独特な声色のマーモットが「カジッテ! カジッテ!」と連呼するWebCMやトレインジャック広告などでも注目を集めています。うわさによると、今までにない“新感覚ハードグミ”らしいのですが、いったい何が新しいの? そもそも、グミの開発ってどんな風に行われるの……? 

 この記事では、そんな気になる点を、商品開発に携わった研究員の方やマーケティング担当者の方に突撃取材してきました。

ハードな食感×ジュワッと広がる果実感

 10月14日からの全国発売に先駆け、9月16日よりコンビニエンスストアと駅売店で先行発売がスタートした「KAZITTE!」。 フレーバーは「グレープ&マスカット」と「ミカン&レモン」の2種類で、最大の特徴は“噛みごたえ抜群のハード食感”と“口いっぱいにジュワッと広がる果実感”です。

「グレープ&マスカット」と「ミカン&レモン」の2種類!

 “ロッテならではの知見”が生かされまくった商品といっても過言ではないグミらしいのですが、その開発の舞台裏とは……? ロッテ・チューイング研究部キャンディ研究課の大畠菜摘さんとマーケティング本部キャンディ企画課の豊田直弥さんにお話を聞きました。

ロッテ・チューイング研究部の大畠菜摘さんと、マーケティング本部の豊田直弥さん

後発だからこそ、グミ戦国時代に「新しいハードグミ」を作る

 「KAZITTE!」の開発にあたり、チューイング研究部の大畠さんがタッグを組むことになったのは、同じ部署で4年半商品開発を担当してからマーケティング本部に移った豊田さん。

 そして、徹底的なマーケティングを経てロッテが照準を定めたのは、社会人女性による“自分のための消費”でした。

 仕事中の小腹満たしとして、大人から人気を集める「ハードグミ」。しかしその中で、「女性ユーザーがより好みそうな」「フルーティーな風味・果実感」に特化したグミは意外と少ない──そこを突くような、新しいハードグミ作りへの道がスタートしました。

グミの定説を覆す挑戦、グレープだけで250回の試作 

 しかし、「果実感を存分に感じられるハードグミ」を開発するには大きな課題がありました。硬い食感を追求すればするほど、味わいが出しにくいのです。

 これは食品業界では常識ともいえる壁だそうですが、マーケティング本部はその定説を覆す「ハードな食感&驚くぐらいの果実感のグミ」という難題をオーダー。これを受けて大畠さんの挑戦が始まりました。

食品開発の定説を覆す、難しいお題をオーダーされた大畠さん

 そして、最初のターゲットフレーバーに選ばれたのはグレープでした。

グミ売り場って、意識して見るとこんな感じ(イメージ)
最難関だった、グレープ味
入社前からグミが大好きだった大畠さん。自社のグミ開発中にも、1日1袋は他社のグミも食べていたらしい

ロッテの得意分野! こだわりの「果実感引き立て製法」

 また開発では「ハード食感なのにフルーティー」を実現するため、香料メーカーとの綿密なやり取りも行われました。「食べ始めはこんな味わいにしたい」「この成分をもう少し増やしてほしい」といった細かい調整を重ねて、ようやく理想に近い香りを実現したのだといいます。

 独自の噛みごたえを生み出す形状については「小腹満たしというテーマもあったことから、女性でも一口で食べて頬張れること、どこを食べても同じ食感になることなどからキューブ状にすることとしました」と豊田さん。

 硬すぎると果実感が出にくくなるため、“カジれる硬さ”という絶妙なラインを追求しつつ、香り・食感・原料のバランスを最適化し、ハードグミでも果実感をしっかり感じられるように「果実感引き立て製法」を確立したといいます。

「最高のミカン」を信じろ

 また、食感や味わいだけでなく、フレーバーのチョイスにも背景がありました。

なぜだか届いたミカン
オレンジをオーダーしたら、なぜだかミカンができあがってきてビックリしちゃった豊田さん
大畠さんイチオシのミカン

1日持つグミが欲しい……こだわりの「80グラム」

 「KAZITTE!」のターゲット層イメージは、働く社会人女性。実際にオフィスで働く女性たちにヒアリングを行ったところ、こんな声が返ってきたといいます。

 そこで採用されたのが、1日持つ”80グラム”という絶妙なボリューム感。小腹を満たしつつも、持ち運びやすく食べ切りやすいバランスを目指したそうです。

80グラムという絶妙な重量感

 こうして完成した「KAZITTE!」。大畠さんも豊田さんも「カジった瞬間の驚きに注目してほしい」「ひとかじり目に全力をこめているのでぜひカジって確かめてみてほしい」と口をそろえます。

 噛みごたえと果実感の両立に挑んだロッテの新ブランド「KAZITTE!」は、全国のコンビニ・スーパーなどで順次発売中。新感覚ハードグミをカジって気分転換してみてはいかがでしょうか。

【番外編】極めた人によるグミの開け方

 入社前からグミ大好きで、自社のグミ開発中も飽きることなくさまざまなグミを食べていたという“グミ好き界隈”の大畠さん。グミ好きがよくやるという「パッケージの開け方」を教えてくれました。

極めた人のグミの開け方

 パッケージの裏からカッターで、表側までは切れないように、裏側のみに薄く切れ目を入れていきます……。

裏からカッターで薄く切れ目を入れて
パカッ!

 うまく切れれば、表側のパッケージは傷つけずに開封成功! グミコレクターの皆さんは、こうやって開封することでパッケージを美しく保管するのだそうです。グミへの本気度に脱帽です……!

こうするとパッケージを美しく保管できるという(刃物の取り扱いにはお気をつけください)
もぐもぐ
大畠さん「400回食べてもまだおいしい」とニッコリ

(Kikka)

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提供:株式会社ロッテ
アイティメディア営業企画/ねとらぼ編集部/掲載内容有効期限:2025年10月28日