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ねとらぼ
2026/06/22 12:00(公開)

「経費でSwitchを買っていいですか」→まさかの理由とは……? 「自由すぎ」に見えて実は深い、電力ベンチャー企業の社内制度が面白かった件

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 会社に勤めているとさまざまな社内制度がありますよね。社員の満足度を上げ、働きやすくする上で重要な仕組みなのですが……言わせてください。

 「めんどくさすぎる」ということだけは言わせてください。いや、もちろん助けられている部分もあるんですよ? 会社を適正に運営していくための制度であることは分かります。

 でもとにかく手続きがわずらわしい──その筆頭が“経費精算”でしょう。

 仕事で必要な備品などを購入する際には、まず許可を得る必要があります。購入を許可されたら上司に正式な承認をもらうという流れですが、承認者の上司が多忙でなかなか見てもらえなかったり、はたまた「もっと安いものはないのか」と差し戻されたり。もっとスムーズな制度があればいいのに……。

 そんなことを考えながら日々を過ごしていたら、なんと「経費は社員全員誰でも決済できる」という革新的な制度を備えた会社の存在を知りました。

 その名も2016年創業の「しろくま電力(ぱわー)」。環境にやさしいグリーン電力に特化し、個人と法人向けに電力を供給する電力会社です。

 ということで、しろくま電力のオフィスに突撃! 人事チームの田端さんと廣井さんにお話を聞きました。

 なんとなく、電力会社ってお固い会社っぽいイメージがあったんですが……そんな先進的な経費制度があるってホントかな? 

 

しろくま電力(ぱわー)のオフィスにおじゃましました

はい。その通りです!

私は入社してまだ日が浅いので、当初びっくりした部分もありますが、本当です!

でも、本当に何でもいいというわけではないんです。詳しく説明させてください!

人事チームの田端さん、改め「たばさん」

弊社では「だれペイ」という独自決済制度を採用しています。普通の企業だと、まず上司に使途や予算についてお伺いを立ててから承認してもらう流れだと思いますが、弊社ではその作業は必要ありません。

社内で「経費」という単語はあまり聞きません。みんな「経費申請」ではなく「だれペイ」と呼んでますね。

「会社や自身の仕事にプラスになること」という条件付きですが、どんなものでも「だれペイ」の対象になりますし、承認を頼むのは自分以外の誰でもいいんです。

はい。だから承認スピードも段違いに早いですね。

弊社は役職や年齢など関係なく、誰でも自由に意見が言える「フラット組織」なんです。そのため上司もおらず、社内コミュニケーションを円滑にするためお互いにニックネームで呼び合っています。田端は「たばさん」、私は「もりぞー」です。

人事チームの廣井さん、改め「もりぞー」さん

それで仕事のパフォーマンスがさらに上がるなら「だれペイ」にして全然OKです! ただ、何でも無限に通るわけではありません。

上司という概念が存在しないため、誰かしら他の社員に承認をもらうという「だれペイ」ですが、ユニークなのは「承認者に責任がある」という点です。承認した人は「これが会社にとってプラスになる、会社にとって有意義な投資である」ということを説明できなければいけません。つまり判断能力が問われます。

「だれペイ」を使うのは、「必要だから」というより「投資として」という考えです。「会社に貢献するための投資」「社員のパフォーマンスを上げるための投資」という観点で、これは本当に費用対効果があるか? を自律的に考え、判断することが求められます。

なので実際「だれペイ」で決済されている申請のほとんどは、会社の業務に直接かかわることや実務的に必要なこと、将来的に必要な分野への投資として使われているというのが実情ですね。

さっそくニックネーム呼びですね……。でも、仲の良さは「だれペイ」には関係ないです!(笑)

仲が良いだけじゃ、ダメでした

誰が何に「だれペイ」を使ったかというのは、社内全員が閲覧できる仕組みになっているんですよ! なのでこっそりズルをしようとしてもバレますし、逆に「こんな有意義な使い方があるんだ」という学びもあります。

社内には監査委員会も設置してあるので、そうそう変なことは起こりません。ちなみに社員それぞれに決済できる金額の上限が割り振られており、「特にいい『だれペイ』の使い方=会社にとって特に有意義な投資をした」と評価されたメンバーは決済枠の上限が増える仕組みにもなっています。

マスコットキャラクター「ぱわーくん」のお水。心なしかキリッとした表情

弊社代表の谷本貫造(ニックネーム:かんちゃん)が導入した制度ですね。弊社は創業以来、社員が最大限のパフォーマンスを発揮するためにどうすれば良いか「自由と責任」についてとことん突き詰め、その結果として「だれペイ」のような制度導入に至っています。

経費とは「会社を良くするために発生するお金」つまり「会社を良くするための投資である」、というのが「だれペイ」の考え方です。社員の働く環境を整備できる、仕事のパフォーマンス向上につながるということは、結果的に会社への貢献につながりますから。

事務用品などだけではありません。弊社はコミュニケーションを大事にしている会社なので、社内レクリエーションイベントなども「だれペイ」で決済できちゃいます。

「だれペイ」で申請できるから、気軽に交流できて、社員同士の理解も深まりやすい

そうですね……。なぜ「Switch」を買うのかという説明責任を果たしたうえで、パフォーマンス向上につながると認められたら問題ないと言えます。そういえば過去に同様の相談をした社員がいました。

「仕事が多忙で家族サービスが十分にできていないが、『Switch』を購入すれば家族が喜び、家庭の雰囲気がよくなる。家庭の雰囲気がよくないと業務のパフォーマンスに大きな影響があり、会社に損失がある」「自分が全力で仕事に取り組める環境を整え、成果を出すための“投資”なのだ」ということを論理だてて説明し、無事に承認を得ていました。

きちんと費用対効果がある」という主張を承認者に分かってもらうロジックは、自分で用意しないといけませんよね……。

ただ、仮に思うような成果が出なかったとしても、弊社には社員の挑戦を推奨する風土があるので、実現の可能性や投資効果があるかなどがしっかり考えられたうえで、「挑戦に値する」と思えるものであれば問題ありません。

用途がわかりやすい“投資”なら、まずすぐ通ります。申請・承認にわずらわしさがないから、業務がとてもスムーズに進みますし、社内の雰囲気もいいように思います。

談話スペースで話しているみなさんが、明るい雰囲気でした

福利厚生として「社内部活制度」がありますね。登山や麻雀、ウォーキングなど、さまざまな部活が現在10部以上あります。

兼部もできるので、興味があるものには気軽にチャレンジできます!

私は麻雀部に入っています。同じものを好きなメンバーが3人集まったら部として発足可能なので、いろんな部がありますよね~。

部活に入っていると、1人あたり1カ月5000円の補助が出ます。部として毎月活動報告を提出する必要がありますが。

海外出身の社員も多いので語学を学ぶ部活だったり、電力会社なので「電気主任技術者」の国家資格を取得するための勉強会の部活もあったりと、ジャンルもさまざまです。

補助を受けるためには毎月活動報告を作成する必要があるので、コミュニティも活発に動いています。部活で熱量を高めて仕事にフィードバックしてくれるといいかなと。

社内交流のためのイベントはしょっちゅう開催していますね。社内の忘年会で、職人さんに来てもらって談話スペースでマグロの解体ショーを実施したことがあります! みんなおなかいっぱい食べていました。

あとは最近だと、創業10周年を記念し、全社員を対象にした「オールしろくま感謝祭」という大々的な社内イベントを開催しました。「オール●●●感謝祭」というあのクイズ番組をモデルにし、個人やチームで会社にまつわるクイズ大会を本格的なセットで実現しました。

これ、元ネタの番組にちゃんと許可も取ってから開催したんですよ。

社内向けのイベントですが、1位はとても豪華な賞品だったんです。みんな“本気”の目をしていました。

チャレンジしてみたいことがあれば、誰でも言い出せるし、どんなチャレンジでも手を抜かず本気で取り組める環境だと思います。

本気で取り組むと言えば、会社として運営しているYouTubeチャンネルがあるのですが、これも元はひとりの社員が中心となって始めたものでした。

エネルギーと気候変動の最新トピックを紹介していく「エナシフTV」というチャンネルで、現時点で登録者数が16万人を突破しています。(※2026年6月時点)

オフィスの入口にさらっと置かれていた「登録者10万人」の盾。すごい

そう言ってもらえてよかったです。本音を言うと、電力業界というのは長年の慣習や既存の枠組みもまだまだ強力に残っている業界です。そんな業界の中で新しいことに取り組もうとする会社ですから、どんどん“挑戦”をしていかなければいけないと考えています。

「だれペイ」をはじめとした制度は、そうした社員のチャレンジ精神を応援するものでもあると思います。制度は社員を助けるものであって、足枷になるものであってはいけませんから。

イノベーションを起こそうとした時、今までと同じやり方では絶対に無理ですし、何か尖った要素というのが必要になってきます。 新しいものを生み出すにはそういうチャレンジ精神がないと成し遂げられないので、そういった土壌を「しろくま電力(ぱわー)」の社内で育んでいきたいと思っています!

とってもいい笑顔!

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提供:しろくま電力株式会社
アイティメディア営業企画/ねとらぼ編集部/掲載内容有効期限:2026年6月30日