Amazonの新しい「Amazon キッズ タブレット」シリーズが10月14日に発売されました。本シリーズには、日本限定の専用カバーとして「ちいかわ」を採用した「ちいかわ エディション」も用意されており、ちいかわファンとしては見逃せない製品となっています。今回は「Amazon キッズ タブレット」について紹介します。
※文中に記載の価格は2026年10月30日時点のものです
ちいかわタブレットなど計8モデルをラインアップ
10月8日に発表され、14日から出荷を開始した「Amazon キッズ タブレット」シリーズ。対象年齢は3歳以上向けと6歳以上向けの2種類で、それぞれに8.7インチの「Amazon キッズ タブレット 8」と11インチの「Amazon キッズ タブレット 11」を用意し、計8モデルをラインアップしています。
3歳以上向けは、8.7インチの「マウンテン」(約40000円、税込、以下同)と11インチの「グリーン」(約50000円)に加え、人気アニメ「パウ・パトロール」の専用カバーを採用したモデルもあります。8.7インチの「パウ・パトロール」は約42000円、11インチの「パウ・パトロール レスキュー」は約57000円です。6歳以上向けは「ターコイズブルー」(8.7インチ:約40000円、11インチ:約50000円)と、日本限定の「ちいかわ エディション」(8.7インチ:約42000円、11インチ:約57000円)の2タイプ。キャラクターモデルは、通常モデルにプラス2000円で選べる価格設定です。
なお、「Amazon キッズ タブレット」はAmazonのタブレットとしてはじめてAndroid OSを搭載し、Google Playストアに対応しています。
ちいかわファンが注目したいのは、やはり「ちいかわ エディション」です。専用カバーにちいかわのデザインを採用した、日本だけのモデルです。さらに6歳以上向けモデルのカバーは、Amazonの子ども向けタブレットとしてはじめて縦置きに対応。読書や、縦向き表示のアプリも快適に楽しめるようになりました。なお、ちいかわ エディションは6歳以上向けのみの展開で、3歳以上向けには設定がありません。
OSにはAndroid 16を採用し、プロセッサーは8コアのMediaTek MT8189。メモリ(RAM)は8.7インチモデルが4GB、11インチモデルが8GBです。画面解像度も8.7インチの1340×800ピクセルに対し、11インチは2560×1600ピクセルです。ゲームなどパフォーマンスが求められるアプリを使いたい場合や、動画や電子書籍を高精細な画面で楽しみたい場合は、11インチモデルを選ぶのがおすすめです。
Amazon Kids+にちいかわコンテンツも追加
キッズタブレットの魅力を支えているのが、子ども向けサブスクリプションサービス「Amazon Kids+」です。対象は3~12歳で、絵本や児童書、学習まんが、動画、知育アプリ、ゲームなど、数千点のコンテンツが使い放題です。いずれもAmazonが年齢に合わせて厳選したもので、子どもに安心して渡せるのが特長です。日本では2019年からサービスを開始しており、学研やベネッセといった教育系の本格的な学習アプリもそろっています。
キッズタブレットには、このAmazon Kids+の1年分が付属しています。1年間の利用期間終了後はAmazon Kids+の有料プランに自動更新されます。キッズタブレットだけでなく、Fire TVやスマートフォンなどでも利用できるので、外ではタブレット、家ではテレビの大画面でといった使い分けも可能です。継続するかどうかは、1年間使ってみてから判断するといった利用の仕方も可能です。
ちいかわファンにとってうれしいのが、ちいかわ エディションの発売に合わせて、Amazon Kids+に「ちいかわ」の動画や書籍が合計200タイトル以上追加されたことです。筆者がAmazon Kids+に登録して確認したところ、目玉はTVアニメ「ちいかわ」のシーズン1が見放題になった点で、これだけで200話超のボリュームがあります。1話あたりが短いショートアニメなので、すき間時間に少しずつ見るのにもぴったりです。さらに、ちいかわの絵本「サク もぐ ごくん」「おつかれラーメン」も読み放題の対象として確認できました。タブレット本体のデザインだけでなく、中身でもちいかわを満喫できます。
保護者向けの管理機能が充実しているのも、Amazon Kids+ならではです。「Amazonペアレントダッシュボード」で子どもごとのプロフィールを設定すれば、毎日の利用状況や利用時間、学習時間、どのようなコンテンツに興味を持っているかを確認できます。厳選されたAmazon Kids+のコンテンツを軸にしつつ、Google Playのアプリは保護者が1つずつ許可して追加していく――。こうした使い方ができるのが、「Amazon キッズ タブレット」の強みです。

ちいかわのスマホゲーム「ちいぽけ」も遊べる
Androidタブレットとして登場したことで、ちいかわのスマホゲーム「ちいかわぽけっと」(ちいぽけ)が遊べるようになったのも、「Amazon キッズ タブレット」のメリットです。ちいかわデザインのタブレットでちいかわのゲームをプレイできれば、気分が上がります。なお、Google Playのアプリは保護者の許可が必要なので、子どもが遊ぶ場合は事前に設定しておきましょう。
「映画ちいかわ 人魚の島のひみつ」の大ヒットにより、ちいかわのファン人口は拡大中です。2026年4月には累計ダウンロード数500万を突破したちいぽけですが、映画をきっかけにちいぽけを始めた人も多いようです。
そんなちいぽけで、無課金プレイヤーを悩ませてきた「アプリ内広告」が、11月27日のバージョンアップデートで停止されることが発表されました。開催中の「1.5 Year Anniversary広告スキップログインボーナス」で、広告なしで遊べる点が好評だったことを受けての対応とのこと。これにより、多くの無課金ユーザーの定着も期待できそうです。今後の展開も楽しみで、課金ユーザーの筆者としてもうれしい限りです。
そのほかにも様々なアップデートが同時に発表されています。中でも、2027年春ごろに実装予定の衣装の見た目変更機能は、筆者が待ちに待った機能です。ちいぽけの衣装は、基本的には新しいものほど性能が高く、秀逸な衣装があっても新しいものに変えていかなければならないのが現状です。古い衣装にも魅力的なものが多数ありますので、それらのアクションを再び楽しめるかと思うと楽しみで仕方ありません。
待望の「古本屋」のキャラクター開発も順調に進んでおり、ちいぽけが2周年を迎える2027年3月27日に予定どおり登場する見込みとのこと。さらには、人気の機能「ふれあい」に追加するキャラクターの第一弾として、ハチワレの実装準備が進められていることもアナウンスされており、ますます目が離せないゲームアプリとなっています。

AmazonのタブレットがAndroid OSに
今回、ちいぽけなどの一般的なアプリが遊べるようになった背景には、Amazonのタブレット戦略の大きな転換があります。Amazonは2011年から、独自OS「Fire OS」を搭載したFireタブレットを展開してきました。Fire OSはAndroidをベースにAmazonが独自にカスタマイズしたもので、Prime VideoやKindle、Amazon Musicといった自社サービスとの相性は抜群。手ごろな価格も相まって、動画視聴や電子書籍用の「サブ機」として定番の地位を築いてきました。一方で、アプリの入手先はAmazonアプリストアに限られ、Google Playストアは使えないという制約も。GmailやYouTubeなど、スマートフォンで使い慣れたアプリが入れられない点は、弱点とされてきました。
そんな状況を変えたのが、10月8日にAmazon.comが発表した「Alexa Tablet」シリーズです。ラインアップは12インチの「Alexa Tablet 12 Pro」、11インチの「Alexa Tablet 11」、8.7インチの「Alexa Tablet 8」の3モデル。いずれもAndroid OSを搭載し、Google Playストアから一般的なAndroidアプリをインストールできるようになりました。生成AIを活用したアシスタント「Alexa+」を標準搭載するほか、アルミのユニボディを採用するなど、ハードウェアも一新。最上位の12 Proは499.99ドルからと、iPadやGalaxy Tabと競合する価格帯に踏み込んでいます。なお、現時点では日本での発売は発表されていません。
この発表によって、Fire OSを前提としたタブレット戦略は大きく転換しつつあります。実はAmazonのテレビ向けデバイス「Fire TV」でも、同様の転換が進行中です。こちらはAndroidではなく、Amazonが自社開発したLinuxベースの「Vega OS」への移行が進められています。日本でも2025年発売の「Fire TV Stick 4K Select」を皮切りに、「Fire TV Stick HD」と「Fire TV Stick 4K(第3世代)」の2026年モデルと、新しいFire TV Stickは続々とVega OSを採用。今後もVega OS採用が広がる可能性を報じるところもあります。
これまでAmazonデバイスを支えてきたFire OSは、タブレットはAndroidベースのAlexa Tabletへ、Fire TVはVega OSへと、それぞれ別の道に引き継がれる形に。そして日本では、この新世代タブレットの第1弾として、Google Playに対応した「Amazon キッズ タブレット」が登場しました。ちいかわデザインのモデルが用意されたのも、まさにこのタイミングです。