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BEFORE CRISIS -FINAL FANTASY VII-
ビフォアクライシス -ファイナルファンタジーVII-
伊藤幸正氏  7年前,ゲーム業界に旋風を巻き起こしたスクウェア・エニックス(当時スクウェア)のRPG「ファイナルファンタジーVII(FF VII)」。

 今回リリースされる「BEFORE CRISIS -FINAL FANTASY VII-(BC -FFVII-)」は,この「FF VII」の6年前から「FF VII」直前にいたるまでの物語を体験できるiアプリだ。

 正式サービスは本日(9月24日)から開始されているが,まだまだ謎の部分も多い「BC -FFVII-」。

 SBGでは,その謎を少しでも解き明かすべく,「BC -FFVII-」プロデューサーの伊藤幸正氏に直撃取材を敢行した!

プロフィール
スクウェア入社後,宣伝として「FF VIIインターナショナル」「ゼノギアス」「クロノクロス」などを担当したあと,オンライン事業部に異動。「FINAL FANTASY i」「どこでもチョコボ」などを手がける。
■「BC -FFVII-」は野村氏の一言から始まった!? 企画スタートから気になるストーリーまで
Q:「BEFORE CRISIS -FINAL FANTASY VII-」の企画が始まったのはいつごろですか?

 約2年前ですね。当時はスクウェアでしたが,会社としても携帯を始めたばかりのころでした。

 そのときに,(キャラクターデザインの)野村哲也と僕とでずっと「ネットワークアクションRPGができないかなー」という話をずっとしていてこの企画が生まれたんです。

 話をしているうちに現実味を帯びてきたので,じゃ,どーせやるんだったら真剣にやろう,ということで「FF VII」の世界を持ってきました。

Q:タークス(※1)が主人公になるのは意外でしたが?

 それは野村のアイデアですね。

「FF VII」を舞台にしよう,と行っていたころ,スタッフが「FFVII」の年表を作ったんです。それが結構前の時代までしっかりできていて,かなり見応えがあったんですよ。

 年表を前の時代まで遡ってみると,バレットがアバランチ(※2)を名乗る前に,バレットが参考にしたアバランチ,いわゆる同じような反抗組織があったという設定があって,「あ,コレ使えるな」と(笑)。

 ユーザーにとってはアバランチが敵だと衝撃的ですし,タークス自身がゲームにできるだけの世界を持っている。

 女性に人気が高いこともあり,タークスを主人公に決めました。

※1:タークス……「FF VII」の舞台,ミッドガルで魔晄エネルギーを独占する巨大企業「神羅カンパニー」に属する特殊精鋭部隊。PS版「FF VII」ではプレイヤーの敵だった。
※2:アバランチとバレット……アバランチは神羅に反抗する組織で,バレットは「FF VII」の時代にアバランチのリーダーを務めていた人物。

Q:本編では,「アバランチとタークスの6年前からの歴史が明らかになる」とありますが,どのようにストーリーは配信されますか?

 細かいミッションが4〜5本入って1章,それが月に2章〜4章ぐらい配信されることになります。

 長さは実はまだ決まっていないんですが(笑),ストーリーにからむもの,ゲーム性をいかしたものなどかなりバラエティに富んだミッションにしたいと思っています。

 正直,1年で終わらないかも……(笑)

Q:その中で知られざる歴史が明らかになっていくんですね?

 そうです。今後随時配信されていく中で,時代がどんどん進んでいきます。最終的には,6年後,FFVIIの手前まで進んでいきますね。アバランチとタークスの抗争もどんどん激しくなっていきますよ。

■「BEFORE CRISIS -FINAL FANTASY VII-」には携帯電話ならではの機能が満載!
Q:携帯でアクションを作る際に気をつけた点,大切にした点は?

 携帯電話でアクションを作るときに,問題になるのはフレームレートです。特に携帯の場合は機種ごとにチップが違うので,たまにフレームレートが出ない機種もあったりします。

 「BC -FFVII-」では,その障壁をいかに感じさせないように,“アクションをやっている”感覚を味わってもらうかに注力しました。

Q:携帯のカメラで「マテリア」を作る発想はどこから出たものですか?

 「BC -FFVII-」の制作は,とにかく携帯電話にある機能を全部使おう,ということからスタートしました。

 カメラがあるんだったら,カメラを使って面白い仕掛けができないか,ということで今回のマテリア生成システムができました。

 “画像を分解する”システムはオリジナルで制作しています。

作成されるマテリアを決定づけるのはズバリ被写体の“色”。ファイアは赤,サンダーは黄色,中間色はクエイク……という具合に変化する。

クエイクばかりになる!という時は,「カメラの色を明るくしたり,マットな素材(光を反射しない素材)を写すとうまくいく」(伊藤氏)とのこと。ぜひ参考にしよう。

Q:マテリア援護システムは?

 携帯はいつでも電波が切れるし,長い時間待機したりとかいうのはできない。その制約の中で,携帯電話でネットワークRPGの“ネットワーク部分”を作るにはどうしたらいいか,ということから始まったものです。

 仕組みはMPがなくなって敵に追い詰められたりしたときに,本部にメールで「マテリア援護」を申請するとほかのユーザーに通知が届き,そこで送信してもらったマテリアが使えるようになります。

 機能としては900iのDXメール機能を使っています。

Q:マテリアは「BC -FFVII-」で重要な要素になりますか?

 なりますよ〜。「BC -FFVII-」では一つの戦闘に対して作れるマテリアの数に制限がありますから,後半は結構辛くなるときもある。そんなときマテリアを送ってもらうと,MP消費0で魔法が使えますから。

 あとは組み合わせによって,強力な召喚獣が呼べたりすることもあります。

 またマテリアは倍作用ができます。例えば,クエイクを足止めに使えたりとか,ファイアを落としてファイアで銃を撃つと全部クリティカルになるとか。

 これを覚えておくと,複数敵がいるとき,追いつめられたりしたときに役に立ちますよ。

■「マテリア援護」と同じく,敵に捕まったときに救出を要請する「救出要請」も登録メンバーのほか,サーバのマッチング機能を通して不特定多数の人に届けることができる。この場合,任務を受けた人はミッションとして受け取ることになるのだ。
■ライトユーザーにも遊んでもらいたい!……これからの「BC -FFVII-」の展開
Q:ユーザーからどんな反応が返ってきていますか?

 サーバが重かいとか……(笑)。アクセスは圧倒的にライトユーザーの方が多かったようで,ちょうどお昼休みに入る12時にサーバが落ちてしまいました。本当にご迷惑をおかけしました。

 でも,個人的には非常に良い滑り出しだったと思います。というのも「FFVII」をやっていた人たちは,20代後半当たりが多いと思うんですが,その人たちはいわゆるRPGをよく知っているユーザーですよね。

 本当はゲームをやりたいけど時間がない,ゲーム離れをしてしまった……そんなユーザーにこそ楽しんで欲しいゲームだと思っていたからです。

Q:今後の「BC -FFVII-」の展開を教えて下さい。

 手前ミソですが,「BC -FFVII-」は企画と世界設定にものすごく時間をかけてますし,シナリオもかなり練り込んでいます。ファンにも納得してもらえるものになるのではないか,と思っています。

 チャットやコミュニティの機能はまだ装備されていませんが,これはユーザーの要望が強ければ考えていきます。

 より楽しくなることに対しては労力を惜しまないつもりなので,ぜひ意見をどんどん寄せて欲しいですね。

 

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