高度な魔法文明により発展してきた世界――。
恒久かつ膨大な魔力を宿せし,光・闇・火・水・風・土の6つの魔石と,これら魔石の母体である神魔石によって支えられた魔法世界では,火を熾すにも,明かりを灯すにも,ありとあらゆるところで魔法がエネルギーとして使用されている。
そんな魔法世界に生を受けた主人公は,魔法楽器フォルテールを操る旅の音楽家であった。ある日を境に記憶を失い不老不死となってしまった主人公は,なんのあてもなく,失われてしまったであろう,とても大切な「何か」を捜し求めて,ただ放浪の旅を続けていた。
失われてしまったであろう「何か」
そんなものが本当にあるのかどうかさえ分からない。しかし,心にはぽっかりと大きな穴が空いたかのような感覚が続き,常に激しい虚無感に襲われていた。
そしてもう1つ気になるのは,いつの間にか手に持っていた,透き通るように白い1枚の羽根。
その羽根を見るたび,主人公は謂われのない痛みで胸がいっぱいになっていた。
思い出さなくてはならない――強くそう感じる気持ちを信じ,そしてその「何か」を捜し求めて,主人公は旅を続けてきたのだ。
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■物語の舞台となる神殿都市フォンティーユ。 |
■美しい歌声の少女との出会いから物語は始まる。 |
そうして主人公は,200年以上もの長い旅路の果てに,その羽根の手掛かりがあるという,土の国の辺境にある小さな神殿都市フォンティーユに流れ着いた。そこで主人公は,その街の近くの川辺で歌を歌う,ある一人の少女との出会いを果たすこととなる。
綺麗な声で歌を歌う少女にしばし目を奪われ,思わずその場で足を止める主人公。
すると,少女の歌に呼応するかのように,主人公の持っていた羽根がほのかに温かみを持ち,淡い光りを放ち始めた……。
いったいこれは!?
高鳴る心臓の鼓動を落ち着かせ,少女に話し掛ける主人公。しかし,少女は何も話してはくれなかった――いや,正確には話せなかったのだ。
歌は歌えるのに言葉は喋ることができないという,この不思議な少女ラスティに惹かれ,主人公はしばらくこの街に滞在することを決めるのだった。
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