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NEED FOR SPEED
UNDERGROUND
発 売:エクトロニック・アーツ
発売日:2003年12月25日好評発売中!
価 格:6,800円(税別)
機 種:Playstation2 プレイ人数:1〜2人
ジャンル:カーレース
購 入:購入はPlaystation.comで!
対 応:ロジクール製 『GT FORCE』,『GT FORCE PRO』
更新日:2004年3月30日
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「ニード・フォー・スピード」(NFS)というと,古手のパソコンゲーマーならピンと来るタイトルだろう。10年ほど前にMacintoshやIBM-PC用としてリリースされた,スーパーカーで公道を突っ走る痛快なドライブゲームだ。その「ニード・フォー・スピード」の血は進化につぐ進化をとげ,対応機種を増やして脈々と受け継がれてきている。
今回の「ニード・フォー・スピード アンダーグラウンド」(NFSU)は歴代からの血を受け継ぎながらも,新たなテイストを取り込んだ新種だ。
NFSといえばフェラーリやランボルギーニなどといったスーパーカーで突っ走るゲームというのが伝統的なスタイルだ。しかし,今回のNFSUは私たちが街で見かける普通の日本車を中心に,比較的身近な車種がメインで登場する。
というのもサブタイトルにあるアンダーグラウンドという単語がキーポイントで,NFSUはちょっとワルな感じのストリートレースが題材になっているのだ。
■まず驚かされるのがこのすばらしいグラフィックだ。路面やボディに移り込む光の表現がすばらしい。また日本ではなじみの無いアメリカンスタイルのカスタムカラーもド派手で新鮮。
何も考えずにゲームをスタートして早速走ってみる。真っ先に気がつくのはそのグラフィックのクオリティだ。ハッキリ言ってスゴすぎる……。ゲーム中に走るコースは全て夜が舞台なのだが,まぶしく輝く摩天楼やコース脇のネオンサイン,そしてそれらが映り込む車のボディや濡れた路面と,光の演出がとにかく素晴らしいのである。
また,速度が上がるにつれ,荒れた路面からの振動も激しくなり,視界がブレるような効果や,ニトロを使った時の猛烈な加速感といった視覚的な演出も見事で,オーバーな表現になりすぎず,緊張感のある効果を出している。
そしてゲーム全体を包む雰囲気──これはまさしく全米でも大ヒットした映画シリーズ「ワイルドスピード」の世界だ。きらびやかな夜の街に濡れて光る路面,そこを駆け抜けるアメリカンスタイルにモンスターチューンされた日本車。これはもう狙っているとしか思えない。
レース中にジャンプやクラッシュといった派手なシチュエーションになると画面が切り替わり,その状態をスローモーションで別角度から見せてくれたりするのだが,このカメラアングルや演出がもうハリウッド映画のカースタント場面ばりなのだ。レースゲームに映画の技法をうまく取り込んで新しいものができた,という感じだ。
■スタートも勿論ストリートからだ。ギャラリーがはやし立て見守る中,ストリートクイーン(?)のスタートサインを待つ。このワルっぽい雰囲気がなかなか良い。
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■レース中であっても,見せ場はリアルタイムに視点が切り替わり,別アングルからの映像に切り替わる。見せ場はクラッシュなんていうありがたく無い場面も含まれる……。
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ゲームの中心は「アンダーグラウンドモード」という,レースをこなしてポイントを稼ぎ,パーツを手に入れたりチューンアップをするというモードだ。ここで稼ぐのはお金に相当する「ポイント」と,ストリートでの評判に相当する「スタイルポイント」だ。
ポイントは単純にチューンやカスタムアップのためのパーツを購入するために必要で,レースに勝利することで得られる。スタイルポイントは派手にスライドしたり,他車をオーバーテイクしたりすると得られる。つまりは見せ場を作って観衆を湧かせればよいわけだ。
スタイルポイントはそのポイント数に応じて重要なトーナメントレースへの参加権が得られたりと,ゲームを進める上で重要な要素だ。またNFSUの特徴の1つに,車の外見を自由に変更できる「ビジュアルモード」がある。このビジュアルモードで車の外観をアップグレードすることで,レースの終了後に手に入るスタイルポイントが大きく変わってくるのだ。ストリートを制覇するためには速いだけではなく,クールな愛車が必要,というわけ。
■勝つためにはマシンチューンも必須だが(左),ストリートならではの路面状況や一般車両(中)への対応も必要だ。そして勿論見た目も重要なのだ。
アンダーグラウンドモードでは様々な種類のレースをこなす必要がある。ストリートを周回サーキットに見立てた「サーキット」,スタートからゴール地点までのタイムを競う「スプリント」などは定番。この他に独特なのがドリフトの派手さを競う「ドリフト」,直線的なコースをとにかく最速で駆け抜ける「ドラッグ」,そして周回ごとに最後尾の車がドロップアウトしていく「ラップノックアウト」だ。
CPUが操作する敵車はかなり手強く,しかもステージは一般車両が走行するストリートだ。対向車もいるし路上工事もあったりで,最適なラインをトレースするだけでは勝つことはできない。しかしその反面,ショートカットできるポイントも各所にあるので,これを上手く利用すれば勝利も見えてくるだろう。まずは走り込んでコースを覚えるのが勝利への鍵だ。
NFSUは設定によってはイージーな操作感も得られる。また,難易度の設定を低くしてやれば,ライバル達もそれほど手強くもない。そうすることでゲームの持つ派手でちょっとアウトサイダー風な世界の雰囲気を楽しむこともできるだろう。また逆に,設定をハードにしてレースに集中して走り込むのもいいだろう。見た目の派手さ,レースゲームの爽快感,そして手強いライバル,それがNFSUのスピリットだ。
・2004年 PS2特集 INDEX
・PlayStation2 Special INDEX
・SOFTBANK GAMES TOP INDEX
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