訳せば「再び,すべてが変わる」となるだろうか。これは,制作者たちのエースコンバット04(AC04)への意思表示なのだという。
ステージごとに,指定されたターゲットを撃破しながら次のステージへと進んでいくミッション制によって,メリハリのある「フライトシューティング」のゲームスタイルを確立した「エースコンバット」(1995年6月発売)。 グラフィックのリアルさ,BGMのクオリティをさらに高めて,評価を確立させた「エースコンバット2」(1997年5月発売)。そして,ゲームシステムの根幹は守りつつ,分岐型のストーリーやアニメーション演出で話題を呼んだ「エースコンバット3 エレクトロスフィア」(1999年5月発売)。
PS2初のエースコンバットとなるAC4は,3の続編でもなければ,2以前に戻るわけでもないというメッセージが「IT'S CHANGING EVERYTHING. AGAIN.」というセンテンスに込められている。
実際,「東京ゲームショウ2001春」などで展示されていた開発途上のAC04に触れる機会があった人なら,慣れ親しんだ操作感覚でありながら,その画面から伝わってくる雰囲気,世界観は「これまでと違う」ものであることを感じたはずだ。
AC04の舞台となるのは,「地球ではないどこか,しかし同じ“現代”を過ごしている大陸“ユージア”」だ。AC04の中で,ユージアは「だれも見たことがない,しかし“リアル”な世界」として描かれる。遠大に広がる平原,雪に覆われた高山,巨大なクレーター群……。そして,登場する戦闘機はどれも実際に存在する機体がモチーフとなっている。
これらのシチュエーションはPS2の持つ,グラフィックの描画能力を存分に生かし,「もしかしたらあるかもしれない」と思わせるに十分な質感と密度を持って,モニタ上に描き出される。現実と錯覚しそうな虚構。プレイヤーはAC04のドッグファイトで,こうした境界線上のスリルを味わえるはずだ。
発売が待ち遠しい「エースコンバット04 シャッタードスカイ」。 ナムコの公式ホームページ上には,過去のエースコンバットの歴史も含めた紹介ページがあるほか,3月末よりエースコンバット04専用の特設ページ「AC04Web」がスタートしている。
AC04Webには,開発の近況や,開発スタッフからのメッセージ,壁紙など,特にAC04に期待しているファンには興味深い情報が満載だ。
SOFTBANK GAMESの特設ページとあわせて,じっくりと見てほしい。
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