ここでは反地球勢力の中核をなす，バフラム軍とネレイダム・ユニバーサル・テクノロジー社（NUT）による新型兵器が開発されており，彼らはこの地でオービタルフレーム「ジェフティ」「アヌビス」を開発した。

　しかし，この事態を重く見た地球側は，連合宇宙軍（UNSF）をアンティリアに派遣，2172年に「ジェフティ」「アヌビス」とともにアンティリアを占拠する。

　そしてこの数カ月後，バフラム軍はUNSFから2機のオービタルフレームを奪還すべく，指揮官にノウマン大佐，副官にヴァイオラを任命し，オービタルフレーム中隊をアンティリアに送り込む。

　激しい闘いの後，バフラム軍にアンティリアは制圧，アヌビスはバフラム軍の手に渡ったが，ジェフティは奪取を免れる。そして少年レオ・ステンバックの手により，ジェフティはアンティリアを脱出した。

　この2年後，奪取したアヌビスの基礎研究により新型オービタルフレームを開発したバフラム軍は，ついに火星，地球の武力制圧を開始する。不落の軍事要塞アーマーンの完成は目前に迫り，この計画の指揮をとるバフラム軍のノウマンは，UNSFを次々と壊滅させていった。

　しかしノウマンは，このアーマーン計画を完遂させるためには，再びジェフティをおさえる必要があることに気づく。こうしてノウマンは，再びジェフティの奪取を計画する。

　そしてこのころ，木星衛星カリストで採氷作業をしていたLEV作業員のディンゴ・イーグリットは，作業中に強力なメタトロンの反応を確認する。

　不審に思いその地点へと向かったディンゴは，そこで氷の地表に突き刺さったコンテナと――ジェフティ――を発見する。

　迫るノウマン，攻撃を受ける仲間たち――。ディンゴはジェフティを覚醒させ，ノウマンの部隊へと立ち向かっていく。

　アヌビスとジェフティ，そしてアーマーン計画。今，火星圏を舞台にした最後の決戦が始まる！