■ 盗まれた名剣が,彼に新たな使命を生む
ティエ邸でのグリーン・デスティニー盗難事件。その犯人の剣さばきを見たムーバイは,そこに自分の技を伝授するにふさわしい,たぐいまれなる才能を見る。
この一件以降,ムーバイはグリーン・デスティニーを盗んだ犯人(ユィ・イェン)に剣術を教えるため,彼女が行く先々に現れては弟子入りをうながすことになる。
もちろんそのためには,イェンの師匠であったジェイド・フォックスと彼女との手を切らせることも必要だった。しかし,気性の激しいイェンはムーバイにやり込められるたびに悔しさが先行し,捨て台詞を吐いてその場から去ってしまう。
■ユィ・イェンの武術の才を見抜いたムーバイは,イェンを弟子にしようと動き出す。しかしイェンの裏には,仇であるジェイド・フォックスの姿が見え隠れしていた……。
はたして彼の新たなる願いはかなうのか? そしてこの様子を影から見守るユー・シューリンとの恋の行方は?
■ 三者三様の名剣に馳せる想い
ムーバイとシューリン,イェンの三者三様の思いとは別に,「クラウチングタイガー」にはもう一つの見どころがある。それは3人の「グリーン・デスティニー」に賭ける信念と願いだ。
遺産としての価値こそ高いが,見方を変えればグリーン・デスティニーはただの武器である。多くの人にとっては,それ以上でも以下でもない。
しかし,この宝剣に対する登場人物の想いは千差万別だ。ユィ・イェンにとっては鬱屈な生活から解放してくれる自由の象徴であり,ユー・シューリンにとっては決して手の届かぬ憧憬の対象。そしてリー・ムーバイにとってのグリーン・デスティニーは,彼を束縛する,現在までの自己そのものの投影であるといえる。
中国の長い歴史において,時代時代で持ち主が変遷してきた至宝グリーン・デスティニー。彼らの運命も,その輪廻の断片に過ぎない……。
■ユィ・イェン,ユー・シューリン,リー・ムーバイのそれぞれにとって,グリーン・デスティニーの持つ意味はまったく異なる。この剣から解放される日は来るか?
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