甲斐へと続く関所の門番は，北条家と武田家とは現在同盟を結んでおり，とりあえず入っても問題はないと申した。これは安心。

　進んでみれば，拙者のことを警戒はしつつも，甲斐側の門番は何事もなく通してくれたでござる。地図を見てみると，甲府から北と南へ一本道が伸びていて今度は行けそうでござるよ！

■進路を変え，一路甲斐へ。こちらは，同盟国ゆえ門番や屯所兵に襲われる心配はござらん。

■同盟国とはいえ，あまり信用されていない様子。こりゃおかしなことはできませぬな。

　ほどなくして甲府へつくと，武田の家臣の皆様が相模と同じくネズミや蛇狩りをしているでござる。城下町にも入ってみたでござるが，初めて他国の町やお城を見物し，けっこう面白かったでござるよ。

　相模と同じ店があって同じような人がいても，町の作りはまったく違うでござる。そうそう，お城に行って武田様にもご挨拶したでござる。

　そうして甲府の見物を終え，拙者はさらに北へ進み信濃の関所へ。この先も武田の領地ということなので，北条側の武蔵みたいなものでござるな。敵には十分注意して進むでござる。と，ここから風景が変わり，周囲は寒々とした雪景色に。うおぉー関所を抜けると，そこは雪国でござったか。

　なんだかブンガクでござるのう。ぬぬッ，地図の北側に越後の文字が！　やはり行けるのでござるな！

　やったでござる！　そうこうしてなんとかかんとか松本までたどり着き，いよいよ待望の越後の関所へ。しかし，武田家も上杉家と敵対しており，この先は敵国でござる。さぁ，今度は門番につかまる前に「疾風」で逃げ切ってみせるでござるぞ！　てやぁぁぁ！

　……えーと，ここは松本でござる。あい，死に申した。なんだか名声がどんどん下がってるような気がするでござる……。越後側には，門番以外にも伺見という者がうろついており，そうそう逃げ切れるものではござらんかった……。

　ぬうう，これ以上死ぬとちょっとヤバイ気がするでござる。越後入りは，あ，諦めるしかないのでござるかぁ？

　その後，再び勇気を振り絞って何度か越後入りに挑戦したのでござるが，これがことごとく失敗。正確には１，２回は逃げ切りには成功したのでござるが，越後の国もこれまた広いでござる。

　どこに間者がいるのやら全く検討がつきかね，そうこうしている間に土地の獣や刺客に襲われ……。これはきっと何か諜報の技能が必要なのでござろう。しかし，拙者はまだ若輩者ゆえ諜報技能の目録さえもらえぬ身。

■案の定，襲われたでござる。んもう！見逃してくれでござる！

■なんとか越後に潜入成功したものの，間者がどこにいるやらさっぱりでござる。

　拙者，泣く泣く相模まで戻り，御頭にこの仕事をお断り申したのでござる。すると御頭にきつく叱責され，さらに名声が下がり……ガックシ。

　とりあえず足軽の身分ゆえ，名声が55以下になることはないのでござるが，90近くあった名声が，一気に70まで下がってしまったでござるよ。あぁ……どうすればいいでござるか？

　御頭ッ！退治モノ以外でもっと簡単な仕事ないでござるか？と内政を見てみると，いくつか仕事が。御頭！それやらせてほしいでござる！

　次に承った仕事は，相模の屯所に伝令を伝える仕事と，武田の忍者寄り合い所へ行って情報交換をしてくる仕事の２つでござる。甲斐への道は一度行っているのでまず心配ないし，屯所へは道すがら寄れるでござる。わーい！　これで汚名挽回するでござるよ！

　先ほどションボリしながら戻って来た道を再び意気揚々と走り抜け，調子に乗って近道に街道を離れて山間を突っ切ったりしてもう気分だけはベテラン忍者でござる（無論，強い敵を遠巻きにしながら）。

■そうそう，道中ではこんな者とも出会ったでござる。

■今回の失敗は，いろいろと勉強になったでござる。

　そうして軽く甲斐まで行ってとんぼ帰りして来たのでござるが，ほほ，報酬が15文と20文!?　名声も思ったより少ないでござるよ？　わざわざ甲斐まで行ったのにコレでござるか？

　……御頭，そりゃないでざる。トホホのホー。これなら，地道に根気良く相模盗人を倒してたほうが良かったでござるかなぁ。いやいや，今回の旅はいろいろ学べたでござるよ。拙者，またちょっと成長したような気がするでござる！

　可愛い子（←!?）には旅をさせよ，失敗は成功の母，次も頑張るでござるよ〜！

　遠出は楽しいが危険も一杯。無理は禁物ですね。でも，なんか今回の旅で下忍もちょっと頼もしくなってきましたね。

　さて，次回こそは仲間を見つけて欲しいものですが，いかがあいなりますやら！