レベルもちょっと上がり，身分も足軽となった拙者でござるが，退治仕事は戦いの繰り返しでちょっと飽きてきたでござる。というか，1人じゃ相模盗人の3人組に勝てないのでござるよ！（飽きたわけじゃないじゃん）ムキー盗人の分際でッ！

　……こやつらを相手にするには数人で戦う徒党を組むか，装備を充実させないと勝てる気がしないでござる。ここは手っ取り早く徒党を組みたかったのに，丁度近いレベルの人が見あたらず皆に相手にしてもらえないのでござるよ。

　このくらいのレベルだと，1人で十分なのでござるのかのう。だれか一緒に遊んでほしいでござるよ……。

　仕方ないので，忍者屋敷御頭に退治以外の仕事はないか伺ってみたのでござるが，なんと調略に「密偵報告」という仕事が！　おぉこれこれ！　これぞ忍者の忍者による忍者ための仕事でござる！

　内容は，越後に行って間者（スパイでござるナ！）敵城の絵図面をもらってくるだけ。これなら簡単ぽいでござるな。相模もいい所ではござるが，少々旅心もうずいていたのでござるよ。その仕事，ゲッツ！　でござる。……して，越後とはどこでござるか？

　何も分からないまま，とりあえず"越後"の語感で北へ向かうでござる。ほら，越後の薬問屋とよく言うではござらぬか（←方角とは関係ない）。

　というわけで，道中食うに困らないように，おむすびを大量に買い込み，相模の城下町を出て意気揚々と北へ走り出したのでござる。覚えたての技能「疾風」でスッタカスッタカ走るでござるよ〜。

ドキドキワクワクの旅路のはじまりでござる！

　相模城下を出てしばらくして気付いたのでござるが，街道をいろんな人が行き交っているのでござるな。見回りの屯所兵や甲賀の薬売り，そしてレベルの高そうな徒党。彼らもどこかへ向かうのでござろうなぁ。

　にしても，街道から周囲を見渡せばのどかな風景。こりゃけっこう楽しいでござるな。チラホラと関わりたくない獣や野盗なんかも見えるでござるが……。

　やがて，相模の関所が見えてきたでござる。なるほど，この先が武蔵の国でござるな？　門番に聞くと，この先も北条家の領国らしいので，とりあえず安心でござる。

　メチャクチャ強そうな敵に怯え逃げるように武蔵の国の中心あたりに来ると，初めて分かれ道が。これを北に進めば上杉家の治める上野，南西へ進めば武田家の治める甲斐の国でござる。

■相模から離れれば離れるほど，人が少なくなったでござる。

■国境の関所では，門番に話しを聞いて情報収集をしておくといいでござる。

　目的地の越後は上杉家のことらしいので，ここは上野へ向かったのでござるが，上野の関所でこの先は敵国と言われ申した。まぁ，越後へと行き着くのであれば，どこを通っても同じであろうとそのまま進んで行ったのでござる。

　気が付いたら，武蔵の小田原に戻っていたでござる。しかもここはお寺でござるな（ゴーン）。

　えーと，うんと，その，確か拙者，上野の門番に襲われたのでござるな？

　して，一撃でやられたでござるな？　してして，成仏したでござるな……？

　それはそれは物凄い歓迎だったでござる。レベル30以上の敵が6〜7人もいて，物凄い技と攻撃をドカドカといただいたでござるよ。無論，即死とあいなり，結果として最後に立ち寄った小田原に戻ってきたというわけでござる。ふー……こりゃどうすればいいでござるか？

　拙者，ちょっと考えて，上野からの越後入りは断念したでござる。そこで今度は，一度甲斐まで南下し，そちらから越後へ参ろうと考えいたした。道があるかどうかはわからぬのだが，まぁ，なんとかなるでござろう。