拙者，“相模から駆け出した”忍者，黒岬剣之介でござる。ニンニン。駆け出しではなく「駆け出した」というところが，今回のポイントでござるよ。

　ことのはじまりはこうでござる。拙者の現実世界での友人が，なんとこのゲームを遊んでおることが発覚。

　そこでゲームの中で会おうということになったのでござる。ところが，友人がいるのは信長様のいる尾張だというのでござる。

　相模から尾張まではチョット遠い道のりでござったが，道中には敵対国もないので，街道をはずれなければほぼ安全に行けるでござるよ。

■尾張まで遠出。東海道の景色がなかなか良いでござるね。

■尾張一帯はなんと常夏でござる。

　して，無事友人と会い，尾張の国をいろいろと見てまわったのでござるが，途中強敵と遭遇し2人とも死んでしまったのでござる。

　すると，友人は尾張に，そして拙者はあろうことか同盟国の遠江は浜松まで戻ってしまったのでござる。つまり，敵対国や中立国では，拙者は復活できないのでござるよ。

　これでは今後一緒に旅もできないということで，拙者，相模を出て友人と同じ尾張の忍になろうと決心したのでござる。

　というか，あんまり深く考えないで出奔でもしてみるか，と願い出たでござる。ところが，御頭は烈火のごとく怒り，きつく叱責されちゃったでござるよ。

　ううっ，こんなに怒られるのは中学生時代以来でござる。御頭，怖いでござる怖いでござる〜（子どもかアンタは！）。

　そうして，しゅぽーんと出奔した拙者は（……），名前の頭にあった北条の旗印が消え，いとも簡単アッサリと浪人の身に。身分は最低ランクの「もののふ」に逆戻りし，名声もチョピリ残るだけになってしまったでござる。

　また，この状態だとどこへ行っても誰と話してもよそ者あつかいされ，さらに物の価格が一割増しで，こりゃけっこー浪人暮らしも辛いでござるねぇ。