賞金総額2000万円超!――マジック:ザ・ギャザリング「プロツアー名古屋」開催される:EVENT REPORT(1/2 ページ)
去る1月28日〜30日にポートメッセ名古屋で行われた「マジック・ザ:ギャザリング」プロツアー。2005年、最初のプロツアーとなる名古屋大会の模様をレポートする。
カードゲームを1つの競技として確立させ、世界規模で大会を開催している「マジック・ザ:ギャザリング」。
中でも、特に優秀な成績を修めたプレイヤーが招待される世界大会は、勝者に与えられる賞金も桁外れ。今回の名古屋大会(プロツアー)では、その総額が2000万円以上に及ぶというから驚きだ。
会場となったポートメッセ名古屋では、プロツアーが行われているスペースとは別にユーザー同士の交流の場を設け、関連グッズの販売スペースやカードショップ、アーティストによるサイン会など、来場者が楽しめる場を提供。同時開催されたサイドイベントでは発売直前の最新作「神河謀叛」を使った大会をはじめ、限定ルールによる大会や女性プレイヤーやカップル限定の大会といったイベントも催されていた。
もちろん、世界屈指のプレイヤーたちの試合が間近で見られるのも、プロツアーの醍醐味の1つ。上級者からゲームを始めたばかりのプレイヤーまで、大いに盛り上がった3日間だった。
大会の熱戦の模様や会場の様子は、こちらでチェック!
プロツアーの勝敗は今大会が最後となる「ロチェスター・ドラフト」ルールが左右
自分の得意とする戦法で臨める通常の試合とは異なり、パックから開けられたカードを参加者で分け合い、それを元に対戦する「ロチェスター・ドラフト」というルールで行われた今回のプロツアー。
パックから出てきたカードの種類やそれを分け合う順番によって、最終的にどんなデッキ(試合に使うカードの山)ができるかわからないこのルールでは、とっさの判断力や多くの戦法を使いこなせる腕が問われる戦いとなる。
通常の大会ではよく目にする戦法も、今回のルールではカードが揃わないとうまく機能しない。しかし、代用できるカードや使いにくいカードをうまくやりくりすることで、戦法のバリエーションを広げることができるはず。
「ロチェスター・ドラフト」の詳しいルールはこちらを参照。興味のあるプレイヤーは、パック購入時の際などにお試しあれ。
3日にわたる激戦を制したのは、史上2人目となる日本人王者!
計5回のドラフトと15回の戦いを経て、ベスト8に残った日本人選手は東京代表の小室修選手と大阪代表の黒田正城選手の計2人。最近のトーナメントシーンでは日本人選手の活躍がめざましく、前回のプロツアー・コロンバスでも3人の選手が勝ち残る快挙を成し遂げていた。
ベスト8の選手たちによる最終日の戦いは、激戦に次ぐ激戦。これを制したのは、決戦前のドラフトで「神河物語」の象徴ともいえる「秘儀・連繋」を活かしたデッキを完成させた小室修選手。キーとなったのは、連繋させれば何度でも再利用ができ、任意の相手にダメージを与えられる「氷河の光線」。このカードをドラフトにより2枚手元に引き入れたのが大きかったようだ。
和のテイストをモチーフに選んだ「神河物語」のプロツアー大会にて、奇しくも日本で行われた大会で誕生した日本人王者。最終日まで残った8強が「ロチェスター・ドラフト」ルールにて製作したデッキがどのようなものだったか、気になる人はこちらの公式ページを参照のこと。
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