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Xbox次世代機はHD(ハイビジョン)時代のゲーム機 J・アラード氏がビジョンを語るゲームデベロッパーズカンファレンス2005

基調講演で、マイクロソフトのJアラード氏は、家庭用テレビのハイビジョン対応が進む中で、テレビ以外のリビングルーム体験も含めて「HD ERA」(高精細の時代)が始まると語った。

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「高画質」「常にオンライン接続」「パーソナライズ」が次世代ゲーム機のキーワードに

 3月9日(米国時間)、サンフランシスコで開催されているGame Developers Conferenceでマイクロソフト副社長兼CXOJ・アラード氏のキーノートスピーチ「The HD Era」が行われた。

 アラード氏は「10年前に発表されたDirextX(Windows用のゲームAPI)が3D Era(時代)を作り出した。しかし、これからはHD(高画質テレビ・ハイビジョン) Eraだ」と強調し、HDTV時代のゲームプラットフォーム開発に向けて動いていることを発表した。

 アラード氏は、これからのゲーム機は「HD画質であること」「常にオンラインであること」「パーソナライズできること」がキーファンクションと発表した。

 今までのゲームでは、「オンライン機能は付随機能」「大衆に向けたマスエンターテインメント」「有線接続」「マルチプレイヤー」「ゲームの供給はディスクベース」「作られたコミュニティ」であるのに対し、HD時代のゲームでは、「オンラインは必要不可欠」「プレイヤー個人に向けたパーソナルエンターテインメント」「無線接続」「マルチプラットフォーム(※)」「オンデマンド配信を視野に」「コミュニティを作り出せる」ことを必要条件としている、と語った。

(※)据え置き機におけるマルチプラットフォーム展開、という意味ではなく、ゲーム機、PC、携帯電話などの異なったゲーム機が1つの世界を共有するという意味である。


そのことに賛同するクリエイターからのメッセージがビデオで流れたが、その中には映画監督・ジェームズ・キャメロン氏の姿もあった

 そして、HD時代のゲーム機の扉を開けるのが次世代ゲーム機であると強調。そしてそのためにはソフトウェア・ハードウェア・プラットフォームの3つが緊密に協調されることが大事だと話した。

 DirectXをベースに様々な技術が統合されたXNAは、先日XNA Studioが発表され、その思想は強固なものになっている。ただし、これに関してはここではデモはされなかった。次世代ハードについては、今回も詳細なハードスペックは未発表に終わったが、ゲーマーを驚かせるスペックのものになりそうだ。E3で発表されるというウワサも真実味を帯びてきている。

 また、ここでは次世代Xbox Liveの機能であるXbox Guideも紹介された。これに関しては別記事で紹介している。この機能は「ゲーマーとゲーマーの結びつき」「開発者とゲーマーの結びつき」「オンラインエコノミー(経済)」「プレイ体験」などを最大限に活かせるように開発が進んでいる。

 今回はForza Motor Sportでのデモとなっていたが、そこで売買できるアイテムの通貨単位が「○の中にμ」というもので、1セント・1円以下の超小額決済も視野に入れているようである。

 ただし、今回のものはあくまでも米国市場に向けたものであり、日本での展開はまだまだ不透明な部分が多い。たとえば、Xbox Liveのクレジットカード以外の決済方法などがそれにあたる。「オンラインであること」が次世代Xboxの鍵の1つであるならば、日本での普及はこれらをクリアすることが必須となるだろう。

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