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PSPシステムソフトウェア バージョン2.00の新機能を試すついにPSPでネットアクセスが可能に(2/3 ページ)

7月27日に登場した、PSPの最新ファームウェア「システムソフトウェア バージョン2.00」。このバージョンでついにPSPにブラウザ機能が追加された。また、それ以外にも、動画機能や音楽機能などが機能アップし、さらに使いやすく進化した。

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ページ表示は3パターンから選択可能

 PSPの液晶画面の表示解像度は640×272ドット。しかし、一般的なホームページでは800×600ドット程度を最低の表示環境としてデザインされているものが多い。つまりPSPで表示させた場合には、多くのページが解像度不足できちんと表示されなくなってしまう。そこでPSPには、解像度不足を補ってページを表示させる機能が用意されている。メニューバーの表示メニューにある「表示モード」で、「標準」「ジャストフィット」「スマートフィット」の3種類から表示モードを選択できる。

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ページの表示モードは、「標準」「ジャストフィット」「スマートフィット」の3種類から選択可能

 「標準」は、アクセスしたページをもとのデザインのまま表示させるというもの。デザインを変更しないため、垂直方向だけでなく水平方向にも画面外にはみ出してページが表示されることになる。

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「標準」では、もとのレイアウトを崩すことなく、そのまま表示される。ページによっては水平方向へのスクロールも必要となる

 「ジャストフィット」は、ページのレイアウトを保ったまま、水平方向をPSPのディスプレイ解像度に合わせて文字や画像の一部を縮小して表示するというモードだ。ただ、単純な縮小表示ではなく、ある程度の視認性を保ったうえで画面内に詰め込んだ、といった雰囲気。そのため、ページのデザインはオリジナルから若干変化することになる。

 とはいえ、視認性という点での問題は全くなく、水平方向のスクロールが必要なくなることでページ閲覧時の使い勝手は「標準」よりも明らかに上となる。PSPのブラウザ機能を利用する場合には、基本的にこのジャストフィットモードを利用すればいいだろう。

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「ジャストフィット」では、PSPのディスプレイに合わせて水平方向が圧縮されて表示される。多少レイアウトは崩れるが、水平方向のスクロールが不要となり見やすくなる

 「スマートフィット」は、文字や画像の縮小に加え、ページのレイアウト自体も再構成して表示するというモードだ。具体的には、ページのテーブル単位で再構成し、各テーブルをPSP側の解像度に合わせて表示するというものだ。このモードでは、完全に元のページデザインが失われてしまう。各テーブルは非常に見やすくなるが、逆に目的の項目を探しにくくなってしまうため、個人的にはあまり使いたくないモードだと感じた。

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「スマートフィット」では完全にページレイアウトが崩れてしまい、逆に見づらくなってしまう印象だ

タブ機能搭載で、複数のページに同時アクセス可能

 機能面としておもしろいのがタブ機能だ。タブ機能とは、複数のページを別々の領域で表示させ同時にアクセスする機能のことで、いわゆるタブブラウザが持つタブ機能と同等のものだ。

 PCでは、複数のブラウザウィンドウを開いて、それぞれ異なるページにアクセスして表示させることが可能だが、タブ機能では、複数のウィンドウを開くことなく複数のページに同時アクセスできる。PSPのブラウザ機能に用意されているタブ機能もそれと全く同じ機能である。

 PSPのブラウザ機能では3つのタブが用意されている。タブの切り替えは、□ボタンを押しながらLボタンおよびRボタンで行う。□ボタンを押していると、画面上部に「赤、青、オレンジ」のバーが表示されるが、それぞれがタブを表す。そして、現在表示しているタブが一番大きく表示されることになる。

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□ボタンを押すと、画面上部に「赤、青、オレンジ」のタブ表示が現れる。□ボタンを押しながらL/Rボタンを押すことで表示タブを切り替えられる

 表示しているページに用意されているリンクにカーソルを合わせ、○ボタンを押すとリンク先にジャンプするが、そのときに○ボタンを長押ししておけば、リンク先が別のタブに表示される。

 また、メニューバーのファイルメニューから「リンク先を別のタブで開きます」を選択するか、□ボタンとR/Lボタンを利用して別のタブに移動し、そこでURLを入力したりブックマークを選択するなどしてもタブを活用したアクセスが可能だ。

 このタブ機能は、かなり便利だ。あるページにアクセスしている最中に別タブに移動し、別のページにアクセスすることで、時間を有効に活用できるのはもちろん、情報量も増えるため、活用度は大きく向上することになる。

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