Xbox 360のパワーを駆使した圧巻のグラフィックがさらに進化――カメオ:エレメンツ オブ パワー(1/2 ページ)
XboxからXbox 360へとプラットフォームを変更したことでグラフィック面が大幅に進化した「カメオ:エレメンツ オブ パワー」。今回再び、開発を行っているRareのシニアデザイナー ジョージ・アンドレアス氏にデモを見せてもらったので、その最新情報をお届けしよう。
XboxからXbox 360へとプラットフォームを変更したことでグラフィック面が大幅に進化した「カメオ:エレメンツ オブ パワー」(以下、カメオ)。その後グラフィック品質はさらに磨きがかかり、より質感の高い映像を実現。最新バージョンのデモにより、その片鱗をまざまざと見せつけられた。
さらに磨きのかかったグラフィックは圧巻!
Xbox 360版のカメオは、E3 2005で見せてもらい、その時でグラフィック面にはかなり驚かされたが、今回見せてもらった最新版のデモのグラフィックは、E3バージョンを遙かに凌駕するクオリティが実現されていた。
まずはじめに1面のデモプレイを見せてもらったが、E3では敵であるトロールが数体城をうろうろしているだけといった雰囲気だったのに対して、今回のバージョンでは、空を埋め尽くすほどの多数のドラゴンが飛びまわり、トロールも至る所に配置されていた。
また、炎が上がっている場所では、炎によって熱せられた空気が陽炎のようになり、奥の背景がゆらゆらとゆらめく様子や、たくさんの光源で幻想的な雰囲気に照らし出される城、パララックスマッピングという3D描画技術(平面を凹凸があるように見せるバンプマッピングという描画技術の一種)による城壁や床の凹凸感、風に揺れる木々や草、部屋の中でステンドグラスから光が射し込む様子など、一目で質感が進化しているのがわかる。こういった進化によって、ファンタジックな世界観や広大な世界の奥行き感は大幅に向上している。
そして、特に質感が向上していたのが”水”だ。カメオでは水も完全な物理計算によって再現されているとE3で紹介されたが、今回のバージョンでは、物理計算に加えていくつかの視覚効果を加えられているそうで、質感は見違えるように向上していた。
例えば、E3バージョンでは波紋の広がり方などにやや違和感を感じる部分もあったのだが、今回見せてもらったバージョンでは、そういった違和感もほとんど感じず、実際にそこに水があるかのような質感が表現されているように感じた。
また、水中を主体とするステージも見せてもらったが、そこが水中だということが如実に伝わってくる映像となっていた。ゲームで水の質感がここまで表現されているのは他にはないと言ってもいいほどで、Xbox 360の持つポテンシャルを実感できる部分と感じた。
新キャラやボスキャラも公開される
カメオが操るエレメンタルモンスターや敵キャラなどのうち、これまで公開されていなかったキャラクターもいくつか見せてもらえた。
これまで、植物や氷、石の属性に属するエレメンタルモンスターは公開されていたが、今回新たに見せてもらったのは、水属性のエレメンタルモンスター「ディープブルー」だ。水中を自由に泳げ、さらに水を使った攻撃も可能。特に火の属性に属する敵に対しては強い効果を発揮する。
また、溶岩を固めたようなエレメンタルモンスターは、口から炸裂する岩をはき出し、敵をはじき飛ばす。簡単に言えば、手榴弾をたくさん投げられるといった雰囲気だ。素早く攻撃できるだけでなく攻撃力も高いので、ゲーム終盤にかけてかなり活躍してくれそうだ。
ゲーム自体はボス戦がひとつの区切りとなっている。ゲーム中には6体のボスキャラが登場し、そのボスを倒すことで家族が助け出される(誰かを助け出すという要素のないボスもいるそうだ)。そして、ボスを倒すことで新たなシーンへと移っていく。
その6体いるボスのうち水属性のボスキャラを見せてもらったが、中央部分が池になっているようなバトルフィールドで、池にボスがいて、カメオがその周囲を移動しながら攻撃を加えて撃破する、といった戦闘が展開された。ボスは手から稲妻のような光で攻撃を加えてくる。その攻撃を避けつつ、周囲にちりばめられている爆弾のような岩をボスに投げつけて攻撃することになる。
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