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Xbox 360のパワーを駆使した圧巻のグラフィックがさらに進化――カメオ:エレメンツ オブ パワー(2/2 ページ)

XboxからXbox 360へとプラットフォームを変更したことでグラフィック面が大幅に進化した「カメオ:エレメンツ オブ パワー」。今回再び、開発を行っているRareのシニアデザイナー ジョージ・アンドレアス氏にデモを見せてもらったので、その最新情報をお届けしよう。

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カメオの家族も登場、ストーリーの一端が垣間見えた

 今回のデモでは、ストーリーの詳細は教えてもらえなかった。とはいえ、デモを通してカメオのストーリーが大雑把ながら見えてきた。

 植物、水、石、氷、風、火という5つの属性に属する全10種類のエレメンタルモンスター(各属性に2種類ずつ)を助け出し、それらエレメンタルモンスターの力を借りて悪の手に落ちた世界を救い出す、というのがこれまでに紹介されていたストーリーだ。

 その基本となるストーリーに変化はないのだが、今回のデモで、助け出すのはエレメンタルモンスターだけでなく、カメオの姉をはじめとする3人の家族の存在も明らかになった。エレメンタルモンスターを助け出すと同時に、敵に囚われの身となっているカメオの家族も助け出しつつストーリーが展開していくことになるようだ。

 ステージは、城や草木が生い茂る広大なフィールド、火山のステージなどこれまでに公開されていたものに加え、水中が主体のステージや飛空挺ステージなど、新たなステージも公開された。それぞれのステージには属性があり、その属性に合わせてエレメンタルモンスターを選択して攻略していくことになる。

 ゲーム開始直後のステージはチュートリアル的な意味合いもあるようで、カメオにはすでに3体のエレメンタルモンスターが用意されており、そのエレメンタルモンスターを操って進めていく。しかし、ステージ終盤でカメオは敵に追いつめられ、エレメンタルモンスターを含めた持っている能力を奪われてしまう。そして次のステージに進み、本編となるストーリーが始まるといった感じだ。

 ゲームのボリュームは、上級ゲーマーで20時間、一般のプレーヤーで約30時間ほどでクリアできるといったものになっているそうだ。ただ、ゲームストーリーとは直接関係ないようなシナリオも多数用意されており、クリア後も自由に再プレイできるようになっているそうなので、やり込み要素もあると考えていいだろう。

 また、ゲーム自体はシングルプレイが基本だが、システムリンクやXbox Live経由、画面分割での協力プレイも可能となっている。難易度的に厳しい場合には、友人と協力してクリアを目指すというのもいいだろう。

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1面の様子。空には多数の竜が飛び交っている。敵のトロールをつかみ、振り回しながら攻撃することも可能のようだ

 ちなみに、デモで利用されたのは、すでに日本語化が施されたものであった。発表済みのように、主人公カメオの声は、アニメ「鋼の錬金術師」で主人公エドワード・エルリック役としてもおなじみの朴ろ美(ろは王へんに路)さんが担当しているが、今回のデモでその声も聞くことができた。内容がばれてしまうためか、しゃべる部分はほとんどすぐにキャンセルされてしまったが(笑)。

 聞いた印象では、男性的な強さを兼ね備えているような雰囲気だった。個人的には、カメオ自身はほとんど戦う力を持っていないため、もう少し女性的な声でもよかったのではとも思うのだが、このあたりは実際に聞いて確認してみてもらいたい。また、朴さんの声とゲーム内のカメオの口がしっかりリップシンクしている点も確認できた。リップシンクは英語版、日本語版など、全ての言語できちんと実現されているそうだ。

ゲームはほぼ完成、東京ゲームショウではプレイアブル出展に

 今回見せてもらったデモは、ほぼ完成に近いバージョンであった。ゲームストーリーやキャラクターの実装は完了しており、現時点では描画エフェクトの微調整など、視覚部分の調整を行っている段階だそうだ。

 ここまで完成しているのであれば、Xbox 360本体発売と同時に投入されると期待されるのだが、発売時期に関して明確な回答をいただけなかった。とはいえ、すでに90%ほどの完成度で、音声部分も含めて日本語化もほぼ完了していることを考えると、Xbox 360本体発売と同時か、そう遠くない時期に発売されることになるだろう。

 カメオは、アクション要素だけでなく戦略性も高い内容で日本人が好きな部類のゲームだ。しかし、見た目に日本人的になじまないキャラクターがたくさん登場するため、どうしても敬遠されがちなゲームだと思う。カメオが日本で成功するには、その部分をなんとか払拭しなければならないだろう。

 とはいえ、見た目が洋ゲーっぽいゲームが日本で売れないということはない。見た目はまさに洋ゲーでも、成功したゲームはいくらでもある。そのどれも、ゲーム性が高くプレイして楽しいものばかり。つまり、ゲーム自体がおもしろければ、日本でも十分売れる。それは、カメオも同じだろう。

 とにかく多数のユーザーに触ってもらい、そのおもしろさを体験してもらうことが重要だ。そしてそれには東京ゲームショウはうってつけの機会となる。もちろん東京ゲームショウではカメオはプレイアブル出展されることになっているので、その超美麗なグラフィックとともに、ゲーム自体のおもしろさも是非体験してみてもらいたい。それによって、見た目だけではないカメオのおもしろさがわかるはずだ。

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