Xbox 360徹底解剖!――その3:AV機能編(4/4 ページ)
3回目となる今回は、DVDビデオの再生や音楽ファイルの再生など、Xboxに用意されているAV関連機能をチェックしていこう。
HD画質でのデジカメ画像の閲覧機能はかなり使える
デジカメなどで撮影した静止画画像の閲覧機能は、メディアの「画像」を選択すればOK。あらかじめXbox 360のUSBコネクタに接続しておいたデジカメや、撮影したデータを保存したUSBストレージ機器のデータを表示できる。また、音楽データの再生と同様、PC側にWindows Media Connectがインストールされていれば、PCに保存されている画像も表示可能となる。
表示方法は、サムネイル表示の中から表示させたい画像を選択するか、画像ファイルが保存されているフォルダに含まれる画像すべてをスライドショー形式で自動的に表示させていく方法の2通り。また、表示可能な画像形式は、JPEG形式やBMP形式に加え、PNG、GIF、TIFFなどの形式の表示も確認した。
また、こちらも音楽ファイル同様、CD-Rなどの光学メディアに保存されている静止画ファイルも表示の対象となっている。
画像の表示機能だが、Xbox 360の映像出力がD3(1080i)やD4(720p)に設定されている場合、当初思っていた以上にきれいに表示される。PCのディスプレイで表示させた場合と比較して緻密さは若干失われるものの、PCの小さなディスプレイで表示させるよりも画像の迫力は増すため、失われた緻密さも十分カバーできている。少なくとも、デジカメのTV出力機能を利用してテレビに表示させる場合と比較すると、まったく別物と感じるほどのクオリティで表示可能だ。D3/D4入力対応のハイビジョンテレビがあるなら、撮影した画像を家族や知人など大人数で閲覧したい場合にかなり役立つだろう。
メディアの「ビデオ」ではHDDに保存されている動画の再生が可能
メディアの「ビデオ」では、動画ファイルの再生が可能だ。とはいっても、音楽や画像のように、USB機器やPCに保存されている動画ファイルの再生はできず、Xbox 360のハードディスクに保存されている動画ファイルのみが再生可能となっている。
Xbox 360のハードディスクには、出荷段階で4つの動画ファイルが保存されている。形式などは確認できないが、おそらくすべてWMV HD形式(720p)で音声は5.1ch(出力はドルビーデジタル)となっている。HDクオリティの映像を確認するにはもってこいのデータではある。
ただ、USBストレージ機器を利用してユーザーがXbox 360のHDDに直接動画ファイルをコピーすることはできない。また、動画ファイルが保存されたUSBストレージ機器をXbox 360に接続したとしても、ファイルを選択できない。基本的に、Xbox Liveのマーケットプレイスからダウンロードしたり、ゲームディスクなどに保存されている動画データがコピーされるなどして、視聴できるデータが増えていくのだろう。どちらにしても、せっかくの動画再生機能も、このままでは音楽や画像に比べるとあまり活用できる機能ではない。可能であれば、今後USBストレージ機器などに保存されている動画データの再生にも対応してもらいたい。
ところで、Xbox 360に用意されているAV関連機能はこれだけではない。PCと連携して、PCに保存されているマルチメディアデータの活用も可能となっている。そこで次回は、Xbox 360とPCとの連携について見ていくことにしたい。
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