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三国志演義のテーゼ「三國志II」ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(3/4 ページ)

“三国志演義のように諸葛亮臣下になーれー”……というわけで今週は「三國志II」(光栄:現・コーエー)。前作から強化された、外交戦略や計略などを取り上げます。このゲームをプレイすれば、現代社会を生きるためのテーゼが見えてくるかもしれません。

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計略コマンドはまさに“詭道”が満載

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フードテーマパーク「横浜大世界」1階おみやげ屋さんの店頭にあった関羽像

 「三國志II」では、こうした戦闘時の計略ばかりではなく、そのものずばり「計略」というコマンドも用意されている。ほかの勢力に対して、裏の策略を仕掛けることができるのだ。

 「計略」は、「埋伏の毒」「二虎競食」「駆虎呑狼」「敵中作敵」「偽書疑心」の5つ。

 「埋伏の毒」とは、武将をほかの国の在野武将として送り込む計略。その国で登用されると、ほかの武将の忠誠度が下がっていくし、いざその国と戦闘となったとき、こちらに寝返る可能性が高い(本当に敵の武将になってしまう場合もある)。

 元ネタは三国志演義で、曹操が赤壁の戦いの際、蔡中・蔡和という武将を呉に送り込んだことに由来する。ただしこれは周瑜に見破られ、ニセの情報を流すのに利用されてしまった。

 「二虎競食」と「駆虎呑狼」は、曹操の軍師・荀揩ェ、劉備に仕掛けた計略が元になっている。二虎競食は劉備と呂布を争わせようとした計で、駆虎呑狼は劉備に袁術を攻めさせ、そのすきに、呂布に劉備の城を乗っ取らせようとした計。二虎は劉備に見破られる。駆虎は一応成功したが、結局呂布と劉備はすぐに休戦した。

 「三國志II」では、「二虎競食」は2つの国をけしかけて争わせる計略、「駆虎呑狼」はほかの国の太守を説得して独立させる計略になっている。

 「敵中作敵」は、敵の武将と事前に交渉して、戦闘のとき確実に寝返らせる計略。

 三国志演義では、例えば劉璋配下の張松、法正らが、実は劉備と通じていて、劉備の入蜀に協力した例や、孟獲が諸葛亮と対決した際、味方と思っていた楊鋒に捕らえられた例などがこれに近いか。

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あらかじめ内通していた武将は、戦闘の際、確実に寝返る

 「偽書疑心」は、ニセの手紙を出して敵の君臣の仲を裂く計略。敵の武将に仕掛け、成功すると武将の忠誠度が下がる。

 演義では、魏の賈ク(クは言べんに羽)が、馬超と韓遂の間を引き裂くため、ところどころを墨塗りにした手紙を韓遂に送っている。馬超がこれを見て韓遂に疑いを持って仲違いし、曹操に敗れている。

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偽書疑心の計は、「三國志II」では手軽で使いやすい計略だ

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