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ドリフトでインベタでミニターボな夜に、相手の国では朝だったりするWi-Fiマジックに酔いしれる「マリオカートDS」レビュー(3/4 ページ)

2005年12月8日に発売された「マリオカートDS」は、スーパーファミコンから続く人気シリーズ「マリオカート」の最新作。レースゲームとして人気と評価の高い今シリーズに、ついにニンテンドーWi-Fiコネクションを利用した通信対戦機能が備わった。世界中の誰とでも対戦できる画期的なレースゲームの魅力を探ってみよう。

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新たなやり込み要素、ミッションラン 〜マリオたちからの挑戦状

 本作で追加された新要素として「ミッションラン」というものがある。これは指示された条件をクリアしてどんどんミッションを進めていくモード。レベル1からレベル6まで各9ステージが待っているのでかなりのボリュームだ。

 だんだんと難しくなるミッションの数々にはクリア時のタイムなどによって評価ランクがつけられる。ランクCからB、Aとあがり、そのあとはランク☆、ランク☆☆、ランク☆☆☆と続く。「番号の順番通りに5つのゲートをくぐり抜けろ!」とか「コースを1周するあいだにミニターボを4回させろ!」など、ミッションはさまざま。

 各レベルにはボスが控えていて、あたかも3Dアクションゲームのような闘いを楽しむことができる。カートで走り回りながらのボス戦は1プレイの価値ありだ。個人的には最後のほうのボスが手強くて投げ出しそうになったが、何度も負けるうちにコツをつかむことができてどうにか倒すことができた。自分が遊んでいるゲームがマリオカートであることを忘れるくらいの、面白くてハードなアクションを体験することができたのだ。この路線で1本のゲームができそうなくらいに面白いミッションラン。全てのレベルを☆以上でクリアしたら何かよいことがありそうなので、ぜひとも頑張ってプレイしてみてほしい。

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中にはかなり難しいミッションも。諦めずに根気よくやればきっとクリアできるだろう

近くのともだちとVS&バトル 〜ライバルをぶっとばせ

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 本作のシングルプレイとマルチプレイ、どちらにもあるモードがVSとバトルである。VSでは各コースを自由なルール設定で走ることができる。バトルはこれまたシリーズのお馴染み要素で、レース場ではなく箱庭的なステージの中を駆けずり回り、アイテムを駆使して他のプレーヤーを出し抜く生き残りゲームが展開される。

 本作のバトルは、相手の風船を3つ割ったら勝利となる「ふうせんバトル」と、制限時間内にひたすらシャインを奪い合う「あつめてシャイン」の2つ。実際に知人を集めてやってみたが、どちらもかなり白熱するバトルだ。特にふうせんバトルの面白さはシリーズ一貫して高い質を誇っている。単純であるがゆえに初めての人でもとっつきやすいし、もし途中で死んでしまっても他のプレーヤーを邪魔するために動くことができるので、全員が最後の最後までわいわいと楽しく遊べる。この辺の配慮はさすがに回を重ねているシリーズだけあって、細かくできているなという印象を持った。

 VS、バトルともにシングルプレイならば相手はコンピュータ。マルチプレイならばNDSを持った友人たち。マルチプレイにはノーマルモード(DSワイヤレスプレイ)とシンプルモード(DSダウンロードプレイ)があり、シンプルモードだと対戦で使用できるコースに制限がある。完全な対戦環境を求めるならば本体台数分のカートリッジが必要だ。

 ちなみにシンプルモードでダウンロードプレイをする側のNDSではプレーヤーキャラとしてヘイホーを使うことが可能だ。あくまでもダウンロード用のキャラでしかない、というのは非常に残念である。

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速く走ればいいってもんじゃない。マップをよく見て、いかに相手を出し抜くかが勝利の鍵となる

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