レアの次世代アクションは歯応えがあって美しく、何よりキャラクターが“キモかわいい”:「カメオ:エレメンツ オブ パワー」レビュー(2/5 ページ)
数年前から開発が行われ、やっと発売を迎えた本作。さまざまなモンスターに変身してバトルするという一番の見所は、コアなゲーマーが多いXbox 360ユーザー向け!? 今回のレビューでは、アクションゲーム本来の面白さにスポットを当てて紹介していこう。読者プレゼントもあり。
瞬時に素速く蒸着せよ。本作のキモとなる「変身」
本作は、姉の反乱によってトロール軍に捕らえられた家族を、主人公の妖精「カメオ」を操って救い出すことが目的のアクションゲームだ。大きな特徴は、カメオがさまざまなEMに変身できることで、EMの力を借りて幾多の難関を突破していくこととなる。
EMは全部で10種類おり、ゲーム開始時は3種類所持している。だが、最初のステージは導入部的な意味合いを持っており、このステージをクリアするとEMはすべて失われてしまう。本編は、世界各地に囚われているEMを救いつつ、そのパワーを借りて家族も助けてしまおうぜ、という流れだ。
外見はもちろん、攻撃方法から特殊能力、さらには移動速度などがまったく異なるEMたち。カメオ本人を含めると、計11種類のキャラクターを操ることができるといっても良いだろう。変身は、壁際に居るときや攻撃をくり出しているときなど、多少の例外を除き、いつでも行うことができる。
どのEMに変身するかはあらかじめメニュー画面でB、X、Yボタンに割り当てることが可能で、ゲーム中はこれらのボタンを押せば一瞬で変身する。この割り当てはゲーム中のメニュー画面で行うことができるほか、ボタンの長押しでショートカットに登録していないEMへの変身もできるようになっている。
このように、変身は一瞬で行われるため、本作の醍醐味は“ステージに合わせてEMを選ぶ”という戦略的なものよりも、“ステージ中の局面に合わせて最も適したEMに瞬時に変身する”という素速い判断力を問う楽しさだと言える。
たとえば、半球体のドームのようなものに閉じこもった敵が登場する場面がある。この敵は通常攻撃が効かないばかりか、近づくとドームのようなものからトゲが飛び出してくるため、一見すると対処法がない敵に思えてくる。
だが、EM「パメルウィード」の特殊能力「クリーパー」を使えば、地面に潜ってからアッパーをくり出す攻撃が行えるため、このカラを取り除くことが可能となるわけだ。カラを取り除いた後は、中に隠れていた敵をパメルウィードでそのまま攻撃しても良いし、ほかのEMに変身して戦っても良い。
本作では、このようにEMの能力をうまく使用しないと倒せない敵が多数登場する。今持てる特殊能力をどのように使えば倒せるのか、あれこれ試行錯誤するのがバトルの一番の楽しさなのである。
だが、前述の通り、本編開始直後はEMを1体も所持していない。おのずと戦略が限られてしてまうため、さまざまな特殊攻撃を組み合わせて戦う楽しさは、ゲームになれてきた中盤以降のお楽しみと考えたほうが良いだろう。
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