レアの次世代アクションは歯応えがあって美しく、何よりキャラクターが“キモかわいい”:「カメオ:エレメンツ オブ パワー」レビュー(3/5 ページ)
数年前から開発が行われ、やっと発売を迎えた本作。さまざまなモンスターに変身してバトルするという一番の見所は、コアなゲーマーが多いXbox 360ユーザー向け!? 今回のレビューでは、アクションゲーム本来の面白さにスポットを当てて紹介していこう。読者プレゼントもあり。
飛んだり飛びついたり落としたり、ギミック多彩なステージ構成
EMの特徴は、何も攻撃だけではない。移動や特殊能力など、その使い方は多岐に渡る。これらを使いこなして突破する謎解きが、ステージのいたるところにちりばめられているのである。
たとえば、氷属性であるチラは、氷った壁面につららを突き刺して移動することが可能だ。ステージ中、氷の壁があって先へ進めない場合は、チラに変身してこの壁を突破することになる。
アルマジロのような「メイジャー ルイン」は、丸くなって転がり移動する。特殊攻撃「スピンラッシュ」は、丸まったまま前方へ猛ダッシュする攻撃方法だが、これを利用してジャンプ台から飛び立てば、大きくジャンプすることができる。崩れ落ちた橋などを突破するときに使うというわけだ。
また、これらの特殊能力を組み合わせなければ突破できないトラップも登場する。たとえば、遠くにある氷った塔に飛び移る場合、まず付近でジャンプ台を探し、メイジャー ルインで塔に向かってジャンプ。塔にギリギリまで接近したら、空中で素速くチラに変身し、そのまま塔に飛びつくといった感じだ。
上記の例はクリアに不可欠な謎解きなのだが、ほかにも“知っているとちょっと得をする”テクニックがちりばめられている。少しネタバレになってしまうが、最初のステージのボスを例に紹介しよう。
このボスは複数のモンスターの能力を組み合わせてダメージを与えるのだが、実は天井にあるシャンデリアを落としてうまく当てると、一発で倒すことができる。倒す方法が複数存在するため、どこまで効率よいプレイを追求できるかといった楽しみも生まれるわけだ。
このように、アクションゲーム好きにはかなり楽しめるステージ構成なのだが、筆者は難易度に疑問を感じた。というのも、先ほど紹介したトラップの突破方法は、すべて最初のステージで登場するからである。アクションゲーマーならまだしも、あまりゲームが得意でない人にとっては、この難易度は少々やっかいかもしれない。
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