一足お先に次世代機気分――HDTV+5.1chで現行機を遊ぶススメ Part5:ゲームキューブ編(2/4 ページ)
「すでにXbox 360は発売済みだけど、任天堂の次世代機はまだだから……」と苦しい言い訳をしながらの最終回は、ゲームキューブをピックアップ。さらに今回は、日本未発売のHDTV+5.1ch対応ソフトもいくつか取り上げてみたい。
480p出力の切り替え操作は一度だけでOK
映像出力の切り替えは至って簡単で、480p対応ソフトをセットし、コントローラーのBボタンを押しながら起動するだけ。すると、画面に「プログレッシブモードで表示しますか?」と表示されるので、「はい」を選ぶと480p表示に切り替わる。この操作を一度行うと、次回からは480p対応ソフトを起動するたびに「プログレッシブモードで表示しますか?」と自動で表示されるようになる。
持っているGC用ソフトが480p出力に対応しているかどうかを見分けるには、パッケージの裏面で分かる。そこに「※当ソフトはプログレッシブモードに対応していません。」と“書かれていない”ソフトが480p対応だ。480p対応ソフトには特に記述がなく、480p非対応のソフトにだけこの一文が記載されている。なお、一部のソフトは16:9ワイド表示にも対応しているが、その切り替えは本体側ではなくソフト側のオプション上で行う。
サラウンド音声出力には「ステレオAVケーブル」の音声端子を使う
続いて、GCのゲームサウンドを5.1chで出力するための方法について。GC本体には光デジタル音声端子が装備されていないことから、プレイステーション 2やXboxのように光デジタルケーブルでAVアンプと接続することができない。そこで、「ステレオAVケーブル」(「S端子ケーブル」でも可)のアナログ音声端子を使ってAVアンプと接続することになる。
GCのサラウンド対応ソフトは、そのほとんどが「ドルビープロロジックII」に対応したもの。Part1でも解説したように、プロロジックIIとは、サラウンド音声を2chのステレオ音声としてエンコードするマトリックス方式の規格なので、L/Rのステレオ音声端子でもAVアンプに音声信号を受け渡すことができる。そして、AVアンプ側で各チャンネルの成分が取り出されて、サラウンドで再生されるという仕組みだ。ディスクリート方式の「ドルビーデジタル」などと比べると、音の分離性が曖昧になりやすいという弱点はあるが、自分の位置や向きによって音の聞こえ方が変わるといったインタラクティブ性は維持されているので、TVの内蔵スピーカーよりもはるかに豊かな音場を体感することができる。
なお、松下電器から発売されているGCの互換機「Q」(SL-GC10)には光デジタル音声端子もあるが、これはDVDやCDの再生時のみ有効で、GC用ゲームソフトの音声出力には使用できない。
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