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「いまから5年後にはすごいことが起きそう」――久夛良木氏PS Business Briefing 2006 March(2/5 ページ)

「PS Business Briefing 2006 March」では久夛良木健氏より、PS2、PSPそしてPS3についての数多くの発表が行われた。進化するPSP、そしてPS3プラットフォームの方向性とは?

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大きな展開を見せるPSP

 3つあるプレイステーションのフォーマット(PS、PS2、PSP)を並べてみると、PSPが圧倒的に各地域での導入が進んでいるという。「携帯ゲーム機が業界全体としての伸び悩みを払拭してくれた。『ニンテンドーDS』や『ニンテンドーDS Lite』はハードウェアだけでなく、すばらしいソフトがあったおかげで伸びていると思うが、PSPも当初の予想を超えるような飛躍を見せている」と久夛良木氏。

 「ユーザーの指向が多様化し、さまざまな娯楽が生まれる中で、PSPについては可能性がありながら“どの方向に行くのか”と思っていらっしゃるかもしれない。発売当初からこれはゲーム機なのか、それとも音楽プレーヤーなのか?と言われたが、現実には1700万台普及している。」(久夛良木氏)

 久夛良木氏は欧州と米国のアンケートデータを示しながら、PSPはほとんどの場合、「家庭で」、「ゲームをするために」使われている、と述べる。「いわゆる“マルチメディア的”な使われ方はしていないようだ。あるから使うのかもしれないが」(久夛良木氏)。

画像 PS、PS2、PSPの発売14カ月後における台数
画像 欧州でのデータ。ほとんどのユーザーが家でPSPを楽しんでいる。その次は旅行中など、移動中でのゲームプレイ
画像 米国でのデータ。欧州とほぼ同じで、家庭での利用がメイン。「友達の家、親せきの家、誰かの家と、結局は遊んでいるのは“家の中”。反省点としてはPSPって少し重いんじゃないかとも思う。もっと軽くしなければならないのかもしれない」(久夛良木氏)

画像 PSPはほとんどの場合、ゲームをするために使われている
画像 米国でのデータでは、ゲームはトップであるものの、映画や音楽での利用も多い(注:SCEEと書かれているが、久夛良木氏は米国のデータと述べた)
画像 各ハードにおける年齢層。PSPはコアの年齢層が高め。「ただし20代の人がずいぶんと使いこなしてくれているようだ、とも見られる」(久夛良木氏)

画像 ニンテンドーDSとPSPのユーザー層比較。若年層と女性ユーザーが圧倒的に多いのがニンテンドーDS。「まったく汗顔の至りだが、これを受け入れちゃいかんぞ、頑張ろう、と思う」(久夛良木氏)

 また、ニンテンドーDSとのデータを比較しながら、PSPはニンテンドーDSに比べて、女性層と10歳近辺の若年層が少ない、とも。「PSを発売したときに、“おもしろいことをやろう”と言って、ゲームと定義されないようなタイトル、たとえば『パラッパラッパー』や『がんばれ森川君2号』といったゲームを出したが、このときの意図は女性ユーザーを獲得するということがあった。10年近くたって、我々が本来の“チャレンジ”を忘れてしまったのかもしれないという反省もある。今後は開発されていないマーケットをいっしょに広げていきたいと思う」(久夛良木氏)

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