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ホームリビングの中心を目指す“PS3の仕様”を垣間見たE3 2006「SCEブース」

E3 2006のSCEブース中には、PS3が提案する未来があった。PS3本体のメニュー機能の一部が判明。デジタルホームエンタテインメントの中核を担うだけのポテンシャルを実感。

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メニュー画面はクロスメディアバーを採用

 E3 2006開催2日目となるSCEブース内のプレイステーション 3コーナーでは、“PS3 FEATURE”と名付けられたエリアがある。ここでは、「自宅にPS3があればこう使われるようになる」というコンセプトのもと、PS3本体が持つメニュー機能がいくつか紹介されている。あくまでもコンセプトなのですべての機能が実装されているわけではないが、今回の展示で音楽プレーヤーをはじめとするメニュー画面の基本機能がある程度明らかにされた。


 PS3のメニュー画面は、PSファミリーと一連のソニーAV製品が採用しているGUI「クロスメディアバー」(以下、XMB)が搭載されている。トップの横列は左から「Users」、「Setting」、「Photo」、「Music」、「Video」、「Game」、「Network」、「Friend」の順に8項目が並んでおり、それぞれの縦列に各項目が並んでいる。おそらく製品版では、専用ワイヤレスコントローラの中央に配置されたボタンがこのトップ画面に戻るための“ホーム”ボタンになるのではないだろうか。

PS3はBD/DVD再生をサポートするマルチメディアプレーヤーでもある特設ブース内では「Movie」の項目から、BDによるHD映像コンテンツを見ることができた。映像コンテンツ再生中のオペレーションはPSX、PSPと非常に良く似ている
「Users」――PS3をよりパーソナルに使いやすくするため、複数のユーザーが別々にXMBの設定を管理・保存できるカテゴリ。顔写真が載せられることを考えると、次世代EyeToyカメラとの連動がメニューレベルから用意されることになると思われる
「Settings」――PS3のあらゆるセッティングを行うカテゴリ。項目内には”BD/DVD Settings””Network Update”、”Keyboard Mouse Settings”などPS3ならではのサブカテゴリが表示されていることから、ホームコンピュータ的な使われ方も想定されていることがわかる

「Photos」――HDDや外部記憶メモリーに保存してある画像データを閲覧するためのカテゴリ。階層化されたフォルダ内の画像をスライドショーで見られるほか、各画像データのプロファイルもその場で確認できる

「Musics」――HDDや外部記憶メモリに保存されている音楽データを再生するカテゴリ。フォルダは「Photos」と同じく階層毎に管理することができ、会場で流されていたデータはMP3ファイルだった

「Video」――BD/DVDの映像を再生するほか、HDDや外部記憶メモリにレコーディングした映像コンテンツを呼び出すことができるカテゴリ。「Photos」「Musics」と違い、フォルダの階層管理はできないようだ。サブメニューからデータのコピー/デリート機能の呼び出しが可能

「Game」――ゲームのセーブデータの管理を行うカテゴリ。外部記憶メモリの管理もここと行うのだろうか?
「Network」――インターネットのサイト閲覧が可能になるWeb Browserが搭載
「Friends」――フレンド登録した知り合いとのコミュニケーションを行うための。このカテゴリにはまだ項目が存在しなかった

 ここに紹介したXMBは、将来の「リビングで使われるPS3の在り方」を提案したコンセプトであり、製品版ではまた大きく変わる可能性もある。ただPS3もPSPと同様に“Network Update”で新機能の追加・バージョンアップが可能なフレキシブル設計となっていることは間違いなく、将来的には「次世代EyeToyカメラを使ったビデオチャット機能」などが追加されていく可能性は非常に高い。いずれにせよ、PS3はデジタルホームエンタテインメントの中核を担うだけのポテンシャルを十二分に持つ万能のゲーム機になると言えるだろう。

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