セガのPS3タイトルをプレイしてきました――「バーチャファイター5」、「〜宮里三兄弟内蔵〜 SEGA GOLFCLUB」、「パワースマッシュ3」:東京ゲームショウ2006(2/3 ページ)
セガからリリースされる予定のプレイステーション 3用ソフト「バーチャファイター5」、「〜宮里三兄弟内蔵〜 SEGA GOLFCLUB」、「パワースマッシュ3」をプレイしてきたので、そのインプレッションをお伝えしよう。
右スティックでショットを決めろ 〜「〜宮里三兄弟内蔵〜 SEGA GOLFCLUB」
「バーチャファイター5」同様にアーケードからの移植作と言っていい本作。アーケードで好評だった「SEGA ゴルフクラブ」のシステムをプレイステーション 3用に磨きをかけたうえで、宮里三兄弟をフィーチャーした内容になっている。
元となった業務用ゲーム「SEGA ゴルフクラブ」は、ゴルフクラブを振る感覚を指先で再現するために、独自の筐体とインタフェースを採用したことで話題を呼んだ。クラブに見立てた引き金のようなスティックを手前にひっぱり、ジャストのタイミングで指を離すとショットするという、コンシューマー機に移植しづらそうな操作方法だったのだ。これをプレイステーション 3のコントローラでどう再現するのか、という点が気になっていたのだが、実際にプレイしてみると、「SEGA ゴルフクラブ」の操作を何とかコントローラで再現しようという苦心のあとが感じられた。
ショットするまでの操作(打つ方向の決定、クラブの決定、スピンの選択など)はこれまでのゴルフゲームとあまり違和感なくできると思うが、ショットはボタンではなく右スティックのみで行うことになる。ゴルフゲームにありがちな、パワー決定、インパクト決定をボタンを押すタイミングで決める、という操作方法をバッサリ切り捨てているのだ。
右スティックを上に倒すことでショットの準備段階に入る。そこから指を離さずにスティックをぐるりと下に持ってくることでプレーヤーキャラはふりかぶった状態になる。ここで重要なのがスティックを下側のどのあたりに持ってきているかでパワーが決定されるということ。画面下部にはパワーゲージが表示されており、スティックの動きと連動してメーターが動く。たとえばスティックを右下で固定すればパワー弱め、左下で固定すればパワー強めになるのだが、そのあたりは画面を見つつ感覚で慣れていくしかない。自分の納得のいくところにパワーゲージがきたら、今度はそのうえにあるインパクト用のゲージを見ながら、ちょうど真ん中に打てるように狙いを定めて、ここでようやく右親指をスティックから離すことになる。
と、文で細かく説明すると、ずいぶんとまどろっこしい操作のように思えるが、いざプレイして理解してみれば、そんなに難解なものでもない。「SEGA ゴルフクラブ」のインタフェースのいいところを抽出して右スティックで体現してみせた、という感じだ。
ショットの打ち方に慣れてくるとがぜん面白くなる。ただ、それでもけっこう難易度は高めかも。風の影響をかなり受けていたようだし、狙ってみても思い通りのところにボールがいかなかったりする。バンカーなんかに入った日には、かなりの打数をたたき出してしまうだろう。実際のゴルフ同様に各ホールの特徴を把握して練習に練習を重ねたものだけがトップランクにのぼれる。そんな硬派でリアル志向なスポーツゲームだという印象を持った。
もちろん“宮里三兄弟内蔵 ”と銘打たれているので、3人を使用することも可能だ。三兄弟のビジュアルもリアルそのもの。宮里藍選手になりきって女子ゴルフの頂点を目指したりするのもいいかもしれない。1カ月後にプレイステーション 3と同時発売を予定しているので、ゴルフゲームファンはハードと一緒に購入してみてはどうだろうか。
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