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自分で作ったゲームがXbox 360で動く――「2006年 秋のシステム アップデート」(1/2 ページ)

マイクロソフトは、Xbox 360「2006年 秋のシステム アップデート」について詳細を本日公開した。ゲーム画面のD5出力に対応するほか、今後発売されるHD DVDプレーヤーなどのアクセサリーへの対応、またXbox Live関連の機能拡張などがおもな項目となっている。ダウンロードは10月31日午後7時ごろから可能。

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新機能として追加されたのは7項目

画像 「2006年 秋のシステム アップデート」について解説した、プロダクトマーケティンググループ マネージャ 鶴淵忠成氏

 今回発表された「2006年 秋のシステム アップデート」については記者説明会も開催され、新機能および改善点についても説明された。今回追加される機能は以下の項目となっている。

  • ゲーム画面のD5(1080p)出力に対応
  • 「Xbox 360 HD DVDプレーヤー」への対応
  • 「Xbox 360 ワイヤレス ヘッドセット」のバッテリー状況がアイコン表示可能に
  • Windows Media Connectがインストールされている、Windows XP対応PCからのビデオ再生(WMV形式)に対応
  • 動画や画像ファイルが含まれているCD-R、DVD-Rなどのデータディスクからのビデオ再生(WMV形式)に対応
  • 市販のUSBメモリからのビデオ再生(WMV形式)に対応
  • 「XNA Game Studio Express」で作成されたゲームがプレイ可能に

 まず、ゲーム画面のD5対応についてはあくまで出力が対応しただけで、現状では1080pの出力に対応しているゲームはないとのこと。また、D5での映像出力はゲームの映像だけに限られているそうだ。周辺機器については、今後発売された機種に対応しただけ、ということになるが「Xbox 360 HD DVDプレーヤー」については、オフラインでの使用環境も考慮して、アップデータディスクが同梱されるとのことだ。

 画像ファイルについては再生のデモも行われたが、メディアの認識もすんなりと行われ、USBメモリであれば「ポータブル機器」、CD-Rなどのデータディスクであれば「現在のディスク」として認識される。ちなみに鶴淵氏によると、USBメモリでの再生の場合、USB2.0 Full Speedに対応してはいるものの、あまり大きなサイズのムービーファイルでは規格上の転送速度を超えてしまうこともあるので、若干のコマ落ちなどが生じてしまうとか。もちろん、通常の再生では問題ない。

画像 アップデート後の画面。解像度でD5が選べるようになっている
画像 USBメモリを差したところ。中にあるWMV形式のファイルを読み込んで表示が可能

 今回の新機能で気になるのは「XNA Game Studio Express」で作成されたゲームがプレイ可能になったこと(関連記事参照)。「XNA」は、Xbox 360をはじめとする次世代ゲーム機や、既存のゲーム機、PCなども含めた総合開発プラットフォームで、このプラットフォームから生まれたXNA Game Studio Expressについては無料で配布されることが決定しており、これを使えば誰でもWindows XP向けやXbox 360向けのゲームを作ることができる。

 今回の説明会では、XNA Game Studio Expressについては2006年末の提供を予定していることが発表されたが、Xbox 360上でゲームソフトを開発したり、実行させるためには「XNA Creator's Clubメンバーシップ」に加入する必要があるとのこと。価格は年間9800円(税別)もしくは4カ月4800円(税別)で、このメンバーシップへはXbox Liveマーケットプレースからのクレジット決済で加入可能となる。また、当初は自分で作成したゲームを自分でプレイすることができるだけで、Xbox Live マーケットプレースを通じての配布など、ほかのユーザーが自分のつくったゲームを体験できる仕組みは提供されない。

画像 今後の展開
画像 今回のアップデートで「ゲーム」のメニューから「デモなど」を選べば、XNA Game Studio Expressで作成したゲームもプレイ可能となる
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