韓国最大のゲームショー「G★ 2006」開催――オンラインゲームのちょっと未来が見えてくる:「G★ 2006」(2/2 ページ)
今年で2回目となる韓国最大のゲームショーが11月9日〜12日の期間中、ソウル北西に位置する高陽市の韓国国際展示場(KINTEX)において開催した。どうもFPSが多い気が……。
三国志の世界を体験できる「Three Kingdom Chronicle」(「蒼天」:以下、T.K.C)をメインに、派手なショウやイベントを行い、ひときわ目を引いたWeMade Entertainment。T.K.Cのゲーム内容は、コーエーの「真・三國無双」シリーズを想像してしまうがさにあらず。さまざまなクエストが用意されており、100人対100人などの多人数対戦ができる。WeMade Entertainmentは、ブース全体を中華色に揃え、定期的にコンパニオンのお姉さんたちによる撮影会を兼ねたショウや、書道パフォーマンスなどを行い、見た目にも面白い。
もうひとつのプレイアブル出展「lgnis Fatuus」(「青燐」:以下、l.F)もそうだったが、ここでのプレイはすべてゲームパッドに対応していた。キーボードでのプレイに慣れていない日本でのサービスを狙っているからというわけではないが、どうやら今後ゲームパッドの需要が韓国でも増加していくことを見込んでの出展方式とのこと。なお、MMORPGの「Kailas」と「NED」は映像出展のみだった。
あまりにも数があるので、ざっと目についたところだけを簡単に紹介したい。
日本でおなじみの家庭用ゲーム機メーカーも頑張ってます
先述したとおり、MicrosoftやKONAMI、BANDAI KOREAなどがコンソール機を出展していた。とはいえ、やはりメインストリームではないのか、MicrosoftやBANDAI KOREAは小規模な展開。しかしKONAMIはやってくれた。韓国のUNIANAと合併したことにより、「UNIANA+KONAMI」として広さが2倍となったのだ。昨年の東京ゲームショウでのバンダイとナムコの状態を思い出していただければピンとくるだろうか。右側をKONAMI、左側をUNIANAと棲み分けつつもつながるブースとしてその存在感を押し出していた。両社は今後、ゲームポータルサイト「GAMORI」をベースにオンラインゲーム市場へと切り込んでいく。
また、BANDAI KOREAでは「SDガンダムオンライン」の試遊ができ、ステージでも4対4の対戦イベントが行われるなど、基本「SDガンダムオンライン」を押している。が、もう1つのオンラインゲーム「ケロキング オンライン」にも注目したい。こちらは2000年11月にプレイステーションで発売された「ケロケロキング」のオンライン版。日本でのサービスの予定は残念ながらないそうだ。
ちょっと変わり種としては、SeedCとテクモが共同で展開する「LieVo」のグローバル展開第1弾が、来年3月より韓国でサービスを開始する予定であることが明らかになったことだろうか。
G★からの公開で、SeedCが韓国現地法人を設立し、パートナーとして韓国・HYOSUNG CTXが参入する。サービスするタイトルは「MIXMASTER」とデックスエンタテインメントの「アルテイルネット」、そしてHYOSUNG CTXの「LANDMASS」と「MICMAC」のオンラインゲーム2タイトルとなっている。「LieVo」として出展したが、まだまだG★での知名度は低く、足を止める来場者もそれほど多くはなかったが、今後の展開が楽しみな発表となった。
まだあるG★の見どころ
初日となる9日が完成形というわけではない。初日のオープンを迎えても、まだ設置中だたったりするから侮れない。土日の休日に最高の出足を予想しているだけに、各社とも最終2日を照準にしているのかもしれない。
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