PS3が可能にする“次世代ゲームの裏側”に迫る――「RESISTANCE〜人類没落の日〜」Insomniac Games現地取材(その2)(3/3 ページ)
PS3のローンチタイトルの中で、特に北米市場におけるキラータイトルとしてユーザーから大きな注目を浴びている「RESISTANCE〜(レジスタンス)人類没落の日〜」。今回はシングルプレイでのストーリーと、マルチプレイモードについて聞いてみた。
6種類のゲームタイプ、オススメは陣取りがアツい「メルトダウン」
オンラインプレイでは、計6種類のゲームタイプが用意されている。FPSゲーマーには「デスマッチ」や「旗取り戦」はおなじみのモードだが、本作では「ノッド」と呼ばれる拠点を奪い合う陣取りゲームのような「メルトダウン」、「ブリーチ」が新たに追加されている。大人数が参加するマップになると各拠点の奪還・防衛の役回りをプレーヤー1人1人がきちんとこなさなければならないため、より本格的なチーム戦術を楽しむことができる。
ちなみに人間とキメラは「味方の位置が把握できるレーダーが使えて足が速い」、「障害物の先にいる敵を感知できる」といった特殊能力をそれぞれ備えており、これらを使いこなすことで戦術に厚みを持たせることができるようだ。各ゲームタイプの解説は以下の通り。
「メルトダウン」
プレーヤーが2つのチームに分かれて、マップに配置されたノッドと呼ばれる拠点を奪い合うモード。敵より多くのノッドを入手することにより、相手チームの反応路をオーバーヒートさせることが可能。
「ブリーチ」
敵チームの反応炉を先に破壊した側が勝利する。両チームは相手チームのノッド内の全ロッドを破壊し、どちらが先に反応炉を破壊することができるかを競い合う。
「デスマッチ」
制限時間内でのポイント獲得、設定されたポイントの達成を競い合う。設定されたルールにより、制限時間内により多くのポイントを獲得したプレーヤー、設定されたポイントを最初に達成したプレーヤーの勝利となる。このモードにはチームデスマッチ戦も存在する。
「旗取り戦(キャプチャー・フラッグ)」
チームに分かれて相手チームの基地に保管されているフラッグを奪い合う。フラッグを奪うことでポイントが加算され、制限時間内で得点数が多いチームの勝利となる。
「改造」
バトルロイヤル形式のゲーム。プレーヤーは人間かハイブリットのどちらかを選択して対戦を開始。最後まで生き残ったプレーヤーの勝利となる(人間で始めた場合は、体力がゼロになるとハイブリットとして復活するとのこと)。
強力なコミュニティー機能によって広がるプレーヤーの輪
さてここまで「レジスタンス」のフィーチャーをいろいろと紹介してきたが、実は最後に取り上げるこの「コミュニティー機能」こそ、PS3ならでは、インソムニアックならではのフィーチャーだ。FPSゲーマーの世界では、気心の知れた仲間などが集まって「クラン」と呼ばれるグループを作り、他のクランと交流戦をする独自の文化がある。こうした“ゲームの外におけるコミュニケーション”は今までプレーヤー同士が積極的にチャットやBBSなどで連絡を取り合うことで運営されてきたが、本作ではゲームシステム内にこうしたコミュニティー機能が搭載したことで「誰もが手軽にフレンド/クランをはじめとしたゲーマー同士のネットワーク作り」が行えるようになっている。ひとつのクランには最大200名(!)のプレーヤーが在籍でき、メンバー全体の戦績もサーバ上で更新されリアルタイムにステータスを確認することができる。
インソムニアックの"職人気質"が感じられるオリジナリティに注目
コミカルなプラットフォームアクションとして知られる「ラチェット&クランク」から一転し、ダークな世界観で統一された本格派FPS「レジスタンス」。一見すると今までのインソムニアックらしくないタイトルに感じるが、実は彼らが手掛けた1作目のタイトルがSF系の3D FPSである「ディスラプター」(プレイステーション版、1997年4月発売)であったことからも分かるように、FPSはむしろ“お得意のジャンル”だったようだ。実際に本作を触ってみると「奇抜な武器ラインアップとひねりを効かせたゲームシステム」はまさにインソムニアックらしいテイストで、「PS3で新しい世代のFPSを築いていこう」と言う気概を十分に感じるものとなっている。物理演算を駆使した“次世代ゲーム”の方向性を知るうえでも、お勧めしたい1本だ。
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