CES会場で見つけたおバカなグッズなど:2007 International CES(2/3 ページ)
International CESでは、毎年おバカなグッズも多数展示されている。今年もいくつか怪しいグッズを見つけたので、それらをまとめて紹介しよう。
ゲームの臨場感を高める「amBX」対応スピーカーシステム
家電メーカーとしておなじみのPhilipsが、ゲーム中のシーンに合わせて、ライトや振動素子、扇風機などを制御して臨場感を高める「amBX」というシステムに準拠したPC向けのスピーカーシステムを発表した。
これは「amBX PC Gaming Peripherals」という製品群で、LEDライト付きのサテライトスピーカー、小型扇風機、壁を照らすLEDライト、振動素子入りパームレスト、サブウーファなどが用意されている。amBX PC Gaming Peripheralsには、含まれるパーツの違いでいくつかの種類が存在しているが、LEDライト付きサテライトスピーカー2本、壁面照明用LEDライトが1個、小型扇風機が2個、振動素子入りパームレスト、スピーカーと全てのパーツが含まれる「Premium Kit」は399ドルで販売される。
amBX PC Gaming Peripheralsを利用して対応ゲームをプレイすると、プレイ中の内容に応じてLEDライトや扇風機、振動素子が動作し、より臨場感豊かにゲームが楽しめる。例えば、ゲーム中で爆弾が爆発したとすると、サテライトスピーカーのLEDライトや壁を照らすLEDライトが激しく光り、パームレストの振動素子が振動し、扇風機が動作して風が起こり、画面を見る以上の刺激が得られることによって、臨場感が高まるわけだ。
サテライトスピーカーや壁を照らすユニットに内蔵されるLEDライトは1600万色の階調を再現でき、ゲームシーンに応じてさまざまな色を照らし出す。また、小型扇風機は最大5000rpmで回転し、かなりの風圧を実現できる。実際にPhilipsブースでは「Supreme Commander」などの対応ゲームを利用したデモ機が用意されていたが、確かにサテライトスピーカーのLEDライトやパームレストの振動、扇風機の風がいい感じで臨場感を高めていることが確認できた。
amBX PC Gaming Peripheralsは、基本的には対応ゲームでのみ各機能が有効に働く。ゲーム開発会社はamBXのスクリプト言語を利用することで簡単に対応できるそうで、現時点では「Broken Sword: The Angel of Death」が対応を完了しており、今後「DEFCON」、「KUJU's RAIL SIMULATOR」、「TOCA Race Driver 3」などが対応を予定しているそうだ。
振動素子を内蔵させたゲーム用のチェアなどは以前からかなりの数が販売されているが、光や風を取り入れたグッズはあまりなく、今までとは違った感覚でゲームを楽しみたいというならかなり魅力的なグッズと言えるかもしれない。とはいえ、扇風機で風を起こしたりLEDでスピーカーや壁を光らせるというのは、カテゴリーとしてはややキワモノに分類されるという印象だ。
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