次世代ハードでさらなる速さを身につけた15年目のソニック:「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」レビュー(3/4 ページ)
2006年は、セガを代表するゲームキャラクター「ソニック」の生誕15周年。そのアニバーサリーイヤーを飾る作品が、プレイステーション 3とXbox360で登場した。次世代ハードという新たなステージで、ソニックはその速さにますます磨きをかけている。
シルバーの超能力アクションが新鮮で、ソニックとは違った楽しさ
ソニック編のエピソードをある程度進めていくと、今回の新キャラ「シルバー」が現れ、ソニックに戦いを挑んでくる。シルバーは未来から来た超能力者という設定で、未来世界を滅ぼした災厄の原因がソニックにあるとして、ソニックを倒すために現代にやってきたのだ。このシルバーを退けると、シルバー編のエピソードをプレイできるようになり、さらに進めるとシャドウ編も選択できるようになるという仕組みだ。
おもしろいのは、必ずしも各エピソードを順にクリアしていく必要はなく、ソニック編がまだ途中の状態でシルバー編やシャドウ編をプレイしたり、再びソニック編に戻ったりできるところ。それぞれ異なる立場と視点で描かれたエピソードをすべてクリアすると、最終的にそれらが1つに帰結していく。
ソニック編とはがらっと変わって、シルバー編では荒廃した未来世界から始まる。シルバーの場合は、超能力を駆使したアクションが特徴で、近くにある物体をサイコキネシスで持ち上げ、それを敵に向かって投げつけたり、鉄骨をしならせてその反発力で高く飛び上がったりと、ソニックともシャドウとも違ったプレイスタイルに新鮮さを感じる。
また、ストーリーを追いながらプレイする「シングルプレイヤー」モードのほかに、画面分割で2人同時にアクトステージをプレイできる「マルチプレイヤー」モードも用意されている。これには、2人が協力しながらステージを攻略していく「TAGモード」と、2人が競い合って、先にゴールした方が勝ちとなる「BATTLEモード」の2種類がある。画面は左右に2分割された状態で表示されるが、今回は次世代ハードでワイド表示に対応していることもあり、分割画面でも視界が広く取れてプレイしやすい。また、TAGモードでは本編になかった仕掛けも出現し、例えば一方がスイッチを踏んでドアを開けておき、その間にもう一方がドアを通るといった連係も必要になる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.