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最強のモンスターマスターを目指して、おなじみのモンスターたちと島めぐり 〜そして大会へ……「ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー」レビュー&イベントリポート(3/3 ページ)

本作は、歴代「ドラゴンクエスト」のモンスターをつかまえて育成できる人気シリーズの最新作。モンスター配合、スキルシステムなどによる奥深い内容が、ユーザーのやり込み心を刺激するタイトルだ。レビューとともに、先日行われた本作の編集者対抗大会の模様もお伝えしよう。

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編集部対抗! 最強モンスターマスターへの道

 さて。本作のモンスター育成やバトルは奥が深い、そして対人戦が熱い、というのはさんざん語った。かくいう筆者は、毎日ジョーカーズGPにエントリーするも4000位から6000位の間を行き来する「弱くはないんだろうけど、強いかっていうと強くもないんだろう(自己判断)」くらいのポジションにいるプレーヤーだ。それでも500位くらいの相手に勝ったりするし(先日の100位の異常な強さには憤りすら感じたが)、そこそこの力はあると思っている。

 ちなみに、年末年始になんだかんだと仕事や他の用事があるなかで合間を縫ってプレイし続け、現時点でのプレイ時間が120時間だ。スタメンはラ○○ーン(小)、キラーマシン、デスタムーアの3匹。ゴールデンスライムが強キャラとして横行する中で「ゴールデンスライムは入れないもん!」とひねくれもん精神で鍛えたチームだ(一応弁解しておくと、ゴールデンスライムは作ったのだけど、り○○○うをつくるために配合してしまったのです)。各自のステータスは上限まで行っているうえに、弱点補強的なステータスアップのスキルもつけている。ラ○○ーン(小)のさいみんで敵をかく乱させつつ、デスタムーアの呪文攻撃とキラーマシンの2回攻撃で攻める自慢のチームである。

会場の入り口にはこのように装飾がなされていた。否が応にもテンションが上がるぅ!

 このチームを従えて先日切り込んできたのが「第1回編集部対抗Editors' GP」。各メディアがその威信をかけて臨む大会にITmedia代表として、記者Kとともにエントリーしてきたのだ。記者Kのチームは、ゾーマ、デスタムーア、エスタークという編成。若干ステータスが上がりきっていないというのもあり、大会前の筆者との練習試合では、筆者の方が勝ち越していた。

 そして迎えた大会当日。予選には29名のモンスターマスターたちが名を連ねた。予選のルールはDSワイヤレス通信によるかちぬきバトル。「めいれい」ができないAIのみの戦闘で、3ラウンド、「ふっかつ」は禁止、情け無用のバトルロイヤルだ。先に5連勝をした上位2名が決勝トーナメントに進出できるという運び。Aブロックは15人になるのでスクウェア・エニックスのスタッフが1人入っての対戦。Bブロックは14人での対戦だった。

 大会前、勝手に「決勝トーナメントは8人とか16人でやるんだろうな」と思い込んでいた筆者。蓋を開けてみると、各ブロックでより早く5連勝した2名が決勝トーナメントに進出できる、という狭き門だったわけだ。「上位2名……それちょっと、厳しい」とすっかり弱気になるも「それでもまだわかんねえぜええ。俺のラリホーマで全員眠ってくれえええ(運に任せて懇願)」と無理矢理自分を鼓舞したのだった。

テーブルを囲むようにして自らのニンテンドーDSと向き合う各媒体の編集者たち。自慢のモンスター同士の、しのぎを削る熱いバトルが展開していた

 Aブロックに参加した記者Kは、ランダムに組み合わされる対戦相手に対して1勝、2勝と順調に勝ちを進めて4勝まで無敗で通したのだが、そこで先に5勝した2人目が決まってしまい、あえなく敗退。

 Bブロックにていよいよ筆者の出番。「記者Kのチームには勝ち越しているから、もしかしたら俺ってば行けるかも」と変に期待しつつ試合開始。2戦目まではかなりのスピードで勝利し、「このまま行く! 逃げ切る!」とテンションが上がったものの、3戦目で若干長期化しての辛勝。「あと2勝……あと2勝……ざわ……ざわ……」と脳内で連呼している間に5勝を決めた1人目が登場。「また!」と思っているうちに、どうやら4戦目の相手が妙に強い。「ぬぬ。押されてる。押されてるぞ。やばいやばい」と思っていたらキラーマシンを倒されてしまい、そこからはガタガタ。デスタムーアが生き残ったものの判定にて敗退を喫した。その瞬間に2人目の決勝トーナメント進出者が決まり、筆者の120時間をかけた戦いが幕を閉じたのだった。あとで分かったのだが、4戦目で筆者のチームに黒星をつけた相手が、実は最後に決勝に滑り込んだ人だった。その強さに納得と感服である。

 決勝トーナメントはほんかくバトルで、10ラウンド、ふっかつ禁止、さくせんフリー(自由にめいれいをしてよいルール)。この場合マダンテ(一発逆転の攻撃呪文。AIバトルの場合はモンスターがこれを選択することがない)が猛威を振るいそうだとにらんだのだが、準決勝では炸裂せず。しかし、決勝でついにマダンテをかまして、一瞬でバトルを終わらせる形となっていた。

その後、優勝者と本作のバトルディレクターである藤澤氏とのエキシビジョンマッチが実現したが、その藤澤氏をも難なく撃破。尋常ならざる育成と研究の賜物だろう。心から拍手を送りたい

 決勝トーナメントに残っていれば読者プレゼント用のグッズがもらえたのだが、もちろんそれらはいただけず。ITmedia読者の諸兄には申し訳ない。ただ、筆者はけっこうがんばった。自分で言うのもなんだけど、けっこうがんばった。そして何よりもこの大会は面白かった。それぞれが思い入れのあるモンスターを使っていたのが印象的で、オクトセントリーがいたり、キラーパンサーがいたり。色とりどりのでかいスライムを3匹並べてる人もいた。そんな中で本気で戦って本気の相手に負けたのだから本望だ。そしてこの大会、毎月1回とかで開いてほしいな、とか思ってしまった。それほどまでに本気のプレーヤーたちによる本作の対人戦は熱く激しかったのだ。上位に残った参加者のチームからは、発売1カ月足らずでよくぞここまで、というやり込みと戦術を感じることができたし、自分もまだまだ鍛えないとな、と思い知らされたのだった。

真夜中のスライムは、何を想って寄り添っているのだろうか…。かわいい……

 そんな熱い大会も開かれた本作。ジョーカーズGPは毎日開催されているし、2月には東京でVジャンプ大会も開催されるらしいので、プレーヤーたちの熱は冷めないだろう。大きな魅力と奥深さを持つタイトルに仕上がった「ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー」の世界は、まだまだ続きそうだ。

「ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー」
対応機種ニンテンドーDS
メーカースクウェア・エニックス
ジャンルロールプレイング
発売日2006年12月28日
価格5040円(税込)
対応ニンテンドーWi-Fiコネクション、DSワイヤレスプレイ
(C)2006 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.


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