虹に乗るってどんな感じ? 「レインボーアイランド」:ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(1/3 ページ)
連載第43回は、リクエストをいただいた「レインボーアイランド」(タイトー)。「バブルボブル」の続編で、人間になったバブルン改めバビーが登場します。虹に乗って空へと駆け上がる、メルヘンチックなゲームです。
まず前回の訂正から。前回、レースゲームの説明で、2D視点のレースゲームは周回コースをそのまま再現することはできないと書きましたが、例として挙げたゲームのうち、「ファミコングランプリ F1レース」は周回コースでした。読者さんからの指摘で気がつきました。訂正しておわびします。
さて今回は、ペンネーム・ひろさんからのリクエストで、「レインボーアイランド」(タイトー)を取り上げてみましょう。
なんでも、ひろさんのおじいさんが70歳くらいのときに、このゲームを簡単にクリアしていたとのこと。
わたしはこのゲーム、アーケードで何度かプレイしたことがありますが、難しくてあまりハマれなかったのです。でも、70歳のおじいさんがクリアできたくらいですから、やりこめばけっこう楽に進めるのかもしれません。挑戦してみようと思います。
自由自在に虹を操ろう
えー、ここまで「です・ます」調で書いてきましたが、この連載ではずっと「だ・である」調でやってきたので、ここから「だ・である」に変えることにしよう。
「レインボーアイランド」は、1987年、アーケードに登場したアクションゲーム。ファミコンには1988年に移植された。
サブタイトルに「THE STORY OF BUBBLE BOBBLE 2」とあるとおり、「バブルボブル」の続編で、「バブルボブル」では怪獣の姿だったバブルンとボブルンが、人間・バビーとボビーに戻った後の話となっている。
どんな願い事もかなえてくれるという秘宝「ダイヤモンドロッド」を探すため、レインボーアイランドにやってきたバビーとボビー。しかしこの島は暗黒大魔王に乗っ取られていた。プレーヤーはバビーを操作し、虹の魔法を使って、大魔王の手下たちと戦うのだ。
レインボーアイランドは7つの島(+隠された島)から成り、それぞれの島は4つのラウンドで構成される。各ラウンドで、上へ上へと上っていき、大きな宝箱のある場所にたどりつけばラウンドクリアだ。
このゲーム最大の魅力は、虹を使った多彩な攻撃方法。
まず、敵に直接虹をぶつける「レインボーアタック」。単純で使いやすい攻撃方法だが、前方の敵しか倒せないし、重要アイテム「ダイヤ」が出てこない。
真下にいる敵を倒すときには、「虹くずし」を使う。敵の頭上に虹をかけた後、その虹を踏みつける。すると虹は下に落ち、真下の敵に当たるのだ。
また、虹くずしは真上の敵に対しても当たり判定がある。虹のすぐ近くにいる敵だけだが、上へ上へと進んでいくゲームなので、真上に攻撃するケースは多く、必須のテクニックといえる。
虹は攻撃に使うだけではない。バビーは虹の上に乗ることができる。もちろん、虹に乗った状態で虹を出すこともできるので、繰り返せば足場のない所でも上っていくことが可能だ。ゲーム中盤以降は足場が少なくなるので、足場よりも虹に乗って進むことが多くなる。
そのほか、遠くにあるアイテムを取るときにも虹は使える。
7色ダイヤを集めたら
前作「バブルボブル」と同じく、「レインボーアイランド」でも、敵を倒すといろいろなアイテムが出る。
無敵になるマント、星のかけらを飛ばして周りの敵を攻撃するスター、バビーの周りを飛び回って敵をやっつける妖精が出てくる羽根。
中でもいちばん重要なアイテムが、7種類のダイヤだ。1つの島で7種類全部集めると、バビーの残り人数が1人増えるのだが、それだけではない。
7色のダイヤを集めて島をクリアすると、巨大なダイヤが手に入る。このダイヤも7色あって、7つの島で7色の巨大ダイヤをそろえることで、隠された島に入れるのだ。
そしてこの隠された島をクリアすることで初めて、真のエンディングを見ることができるのだ。
敵を攻撃する際、直接虹を当てる「レインボーアタック」以外の技を使うと、ダイヤが出てきやすくなる。ただしそれだけ攻撃が難しくなるので、ダイヤを取りに行くか、それとも確実に敵を倒すか、プレーヤーの判断が問われる。
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