「見ること」がこんなにもタイヘンだったとは――実録「眼力」を鍛えてアイツのハートもゲッチュ〜?:「見る力を実践で鍛えるDS眼力トレーニング」レビュー(2/2 ページ)
眼の能力の尺度として広く認知されているのは、物体を識別する「視力」だろう。しかしそれだけが「眼」の「力」ではない。「眼」に対する認識をより深め、さらには鍛え上げてしまおうとこの1本を体験してみた。眼力は本当に向上したのだろうか?
毎日のトレーニングが大事なのです
というわけで、再び「眼力トレーニング」に勤しむ。トレーニングのメインとなるのは「今日のおすすめトレーニング」。計測した「眼年齢」やそれまでの成績を元に、日替わりでトレーニングメニューを提案してくれるのだ。
その内容は、特定の眼力を向上させる「基礎トレーニング」が10種、各種スポーツをモチーフとし、各眼力要素を複合的に鍛える「スポーツトレーニング」7種。このトレーニングの中から、日毎のテーマに沿った4つがチョイスされる。
メニューを消化した後は、音声ガイダンスにしたがって眼のストレッチ体操を行い、これで1日分のトレーニングが終了する。時間にしておよそ15分程度といったところだろうか。これなら飽きっぽい筆者も手軽に続けられるというもの、歯磨きやお風呂のように習慣化してしまえば、いずれ強力な「眼力」を獲得できることだろう……フフフ。
基礎トレーニング
スポーツトレーニング
なお、これらのトレーニングメニューは、「選んでトレーニング」から自由に選んで行うことができる。また、個人データを作らずに一部のトレーニングを行う「お手軽版」もあり、こちらは通信機能で他のDSへ配信することも可能だ。
続けること10日間、その成果は…?
かくして、日記すら3日と続いた試しのない筆者が、10日間欠かさず毎日トレーニングを継続して実行した。お仕事ゆえ、そりゃもう真剣に。その経過を振り返ってみると……。
5日目あたりだったろうか、渋谷のスクランブル交差点をスイスイ渡っている自分に気付いた。そんなことに喜ぶなと言うなかれ。元々が田舎者の筆者にとって、あの人ごみはいつまで経っても慣れないものだったのだ。ようやくこれで東京の人になれた気がするよ、ママン。
8日目、新聞を読むスピードが速くなった気がしてきた。サッと目を通しただけで、語れるくらいに内容を把握している、というのがデキるオトナのイメージなのだが、そんな理想像にまた一歩近づいてしまったようだ。単なるプラシーボ効果なのかもしれないが、まあそれはそれ!
そして最終の10日目、改めて眼年齢を計測してみると……。
今回は比較のために上記のように変則的な方法を採っているので、正確な計測結果というわけではないかもしれない(通常はひとつのデータで継続的にトレーニングと計測を行う)。とはいえ、この結果は正直出来すぎかも?
ならばと早速「カラテ家」の消音プレイに挑戦。これが2回目なわけだが、その結果は……なんと「平凡」を通り越し、最高成績である「ハイレベル」に! 音のリズムに合わせず、「眼力」だけでここまで出来るとは、これまた思ってもみなかった成果である。
そこでピンと閃いた。「あれ? もしかして今なら、スロットの“目押し”も余裕なんじゃ……?」
そんなわけで、この原稿の締め切り間際にもかかわらず意気揚々と出撃したわけだが、その結果は……こうして無事記事が上がっている点からお察しいただければ幸いである。
うん、やっぱり堅実に生きよう。せっかく獲得しつつある「眼力」とともに。
「見る力を実践で鍛える DS眼力トレーニング」 | |
対応機種 | ニンテンドーDS |
メーカー | 任天堂 |
ジャンル | トレーニング |
発売日 | 2007年5月31日 |
価格(税込み) | 3800円 |
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