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やはり「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」は強かった――ゲーム産業の今を知る

CESAは2006年までのコンピュータエンターテインメント産業に関わる各種データを調査・集計した「2007CESAゲーム白書」を発刊。ゲーム市場の現状を報告している。

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image 社団法人コンピュータエンターテインメント協会(以下、CESA)は、家庭用ゲーム産業の年次報告書「2007CESAゲーム白書」(A4版、税込み6300円)を発刊し、2006年までのコンピュータエンターテインメント産業に関わる各種データを調査・集計したものを公表した。

 1996年より集計したソフトウェアとハードウェアの総出荷額が、1兆6323億円(ソフトウェアの総出荷額が6742億円、ハードウェアの総出荷額が9581億円)を記録しているゲーム市場において、ソフトウェアとハードウェアの国内総市場規模は6799億円。日本の有料ネットワークゲーム国内市場規模は、2006年が208億円となっている。

 「2007CESAゲーム白書」では、上記の「メーカー出荷量データ」のほか、「東京ゲームショウ2006来場者調査」、「2007CESA一般生活者調査報告書〜日本・韓国ゲームユーザー&非ユーザー調査〜」よりそれぞれ一部データを抜粋し掲載している。また、海外の動きの紹介として、韓国・台湾・カナダのデータを、関係機関の協力の下に転載。「日本語/英語同時表記型白書」として発刊している。

 本書では、2006年の国内ミリオン出荷タイトルが8タイトルあり、2005年末に発売されたニンテンドーDS用ソフト「東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修 もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング」が国内歴代第7位の出荷数を記録したことなどが記載されている。また、昨年もっとも多く出荷されたのは、ニンテンドーDS用ソフト「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」で、2006年12月31日までに517万本(国内歴代第3位)を出荷している。

 なお本書では、2006年12月31日までに出荷されたモニター接続型ゲーム機では「プレイステーション 2」が1億1536万台の出荷となり、昨年まで最多出荷を誇っていた「プレイステーション」を抜きトップとなったことにも触れられている。

 業界関係者からの寄稿として「株式会社ハドソン・高橋名人の名人職就任について」、「DDRのウェストバージニア州における取り組み」、「合同会社スタジオフェイク社の日本初合同会社形態について」、「文化庁メディア芸術祭の取り組み」、「ゲームセンターCXの“挑戦”」を収録。特別寄稿として、辻本憲三・当協会前会長の寄稿も収録されている。

 本書をゲーム産業への入門書として活用されるべく、初心者に対する解説資料の拡充を図り、「ゲーム関連クリエイター育成のための主な教育機関(日本国内)」地図を新設。国内における人材育成の動きについて全体が分かるような構成が施されている。

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