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安心して遊べるコミュニティーサービス――「Yahoo!きっずポケモン」サービス開始へ

ヤフーは8月10日記者説明会を行い、Yahoo!きっず初の本格的な子ども向けコミュニティーサービス「Yahoo!きっずポケモン」を8月15日より開始すると発表。子供向けサービスとしては初となるYahoo! JAPAN IDに対応している。

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「Yahoo!きっず」で安心コミュニティーサービスサービス開始へ

 ヤフーは、本日記者説明会を行い、Yahoo!きっず初の本格的な子ども向けコミュニティーサービス「Yahoo!きっずポケモン」を8月15日より開始すると発表した。

 本サービスは昨年6月、Yahoo!JAPANおよびポケモン10周年を記念して公開された「ポケモン大特集」内に開設されたマルチユーザー空間「ポケモンガーデン」が、期間累計で9000万PV、1000万のユニークユーザーを記録したことに端を発する。

 説明会にはヤフー取締役最高執行責任者の喜多埜裕明氏のほかに、サービス統括部統括部長の影山工氏、サービス統括部企画1部社会貢献企画リーダーの鶴岡弘子氏が登壇し、「Yahoo!きっず」および「Yahoo!きっずポケモン」開始の主旨やサービス内容について語られた。


喜多埜氏はYahoo!JAPANにおいて、「Yahoo!きっず」が提供される意味づけについて語られた
影山氏からは「Yahoo!きっず」開設の主旨と概要について改めて説明がなされた
鶴岡氏は「Yahoo!きっずポケモン」の内容が紹介された

 子どもにとって安全なポータルサイトを目指し、1997年にYahoo! JAPANの社会貢献活動の一環としてサービスが開始された「Yahoo!きっず」は、近年子供を取り巻くネット環境の変化(「学校裏サイト」をはじめとした、ネットを利用したいじめや誹謗中傷などの問題の増加や、ネットリテラシーの低い子供たちがネチケット学習を受ける機会がない状態で匿名コミュニティ系サービスを利用する問題など)を受け、子供向けサービスとしては初となるYahoo! JAPAN IDに対応している。「Yahoo!きっずポケモン」は、安心して子供たちも遊べるコミュニティーサービスの第1弾という位置づけだ。

 冒頭、挨拶に立った喜多埜氏は、「現在、Yahoo!JAPANは11年目にして約14億のPVを叩き出し、5000万人の利用者を獲得している。利用者にとって役に立つサービスを提供する“LIFE ENIGINE”をモットーに、当初20代から30代の男性メインだったユーザー層は、現在子供や老人と幅広い年齢層に拡大しているのが現状です。そこで役に立って安心して利用してもらえる『Yahoo!きっず』が求められたわけです。そして、我々から情報発信するものだけではなく、子供同士によるコミュニティサービスとして『Yahoo!きっずポケモン』を提供することになりました。これからも万人に向けて便利で皆が安心して使えるサービスを提供していきたい」と、目指すべき道を指し示した。

 これまで「Yahoo!きっず」は、子供にとって良質なコンテンツの提供はもちろんのこと、ホワイトリスト方式の登録サイトを対象に登録ページの3階層先までチェックする独自の検索システムを構築、学年別よみがなツールを搭載したり、ネットマナーの啓発に努めてきた。近年は教育やエンターテインメントのほかに、ニュースや天気といった情報系にほ注力し、季節に合わせた特集にも力を入れており、子供を中心に多くのユーザーを獲得している。事実、月間PVは1億、月間ユニークユーザーは500万人を記録している。また、内訳で女児が56.6%と男児を上回っているのも特徴といえる。

 こうした子供たちがネットに触れる機会が増加していることを受け、今回昨年6月に提供されたフィルタリングサービスの「Yahoo!あんしんねっと」に続き、Yahoo! JAPAN IDの導入が決定したとのこと。


 Yahoo! JAPAN IDは、ユーザーの年齢によりアクセス制限が自動設定され、ユーザーが18歳になるまで「Yahoo!きっず」以外のYahoo!サービスではログインできない。このことにより、アバターやゲームの成績、アイテムなどの履歴が保存されいつでも閲覧することができ、どのページを開いたのかも確認することができる。もちろん、安全面から取得したIDは第三者には表示されない。

 18歳になると自動的に、同一のYahoo! JAPAN IDで通常のYahoo! JAPANのログインサービスを利用できるようになるが、親の許諾があれば設定条件の変更が可能だ。ただし、現在Yahoo!メッセンジャーにはログインすることができる。これについては、Yahoo!あんしんねっとを導入しアクセス制御、またログイン制御対応を秋から開始予定とのこと。当然ながら、大人でもこのサービスで楽しむことができる。

「Yahoo!きっずポケモン」について

 「Yahoo!きっずポケモン」では、「ポケモン」に関する情報を提供するほか、他のユーザーと会話を交わしたりゲームを楽しんだりできる仮想テーマパーク「ポケモンガーデン」やゲームの攻略法をレクチャーする動画、基礎知識などの情報系やダウンロードコンテンツなどが設置される。

 「ポケモンガーデン」でのユーザー同士の会話は、フリーテキストではなく約1000ワードほどが収録された定型文の組み合わせを利用した簡易チャット形式を採用。感情アイコンなどを組み合わせ、子供たちは安心して会話を楽しむことができる。また、最大11人の仲間とともにポケモンの歴史をめぐるタイムトラベルを体験できる「ポケモンツアー」や、今回新設された最大30人での勝ち抜きバトルが楽しめる「バトルフロア」などが開設されている。

 ちなみに安全面を考慮し、迷惑行為をした参加者をブロックする機能も実装されている。これは、ユーザーが「きんしリスト」に登録するだけで可能で、登録されると以後、相手の発言とキャラクターが画面から見えなくなるというもの。こちらは解除することもできる。

「Yahoo!きっずポケモン」登録から「ポケモンガーデン」で遊ぶまでの流れ

 まず、Yahoo!きっずポケモンのトップページから、Yahoo! JAPAN IDを取得(無料)。保護者とともに、ID、パスワード、ユーザー情報(郵便番号、性別、年齢、誕生日、メールアドレス、業種、職種)、ひみつの質問と答え、画像認証を入力したのち、利用規約に同意して登録を完了させる。Yahoo!きっずポケモンのトップページから、先ほど登録したIDとパスワードでログインしたのち、ポケモンガーデンへ入るをクリックすると入場することができる。

 ポケモンガーデンでは、まずアバターの作成をすることになる。性別を選んだ後、5文字以内で名前を設定。見た目の姿を41種類から選択する。54種類の性格、続いてあなたの好きな491種類のポケモンから6匹を選択して設定を終える。このあとはポケモンガーデンを自由に移動し、遊ぶことになる。

 ポケモンガーデンは1階が入口と総合受付、ツアー予約カウンター、そして4階のバトルフロアへのエレベーターを設置している。2階はギャラリーフロアで、3階がゲームフリーク出張オフィスとなっている。ポケモンガーデンにいるNPCに話しかけることでイベントやミニゲームが楽しめる。4階のバトルフロアでの勝ち抜きバトルは、最大30人のユーザーがゲームマスターとジャンケン方式の対決をして、勝ち残った人が優勝となるというもの。勝ち抜き回数によってポイントが獲得できる。

 プロフィールウィンドウでは自分のIDカードを見ることができるのだが、獲得したアイテムを最大30個まで貼り付けることができる。カードは遊んだ回数や隠しパラメーターのガーデン経験値によって、☆が増えていき、それが7つたまると、カードが5つまでランクアップするやり込み要素もある。アイテムは最大99個まで持つことができ、バトルガーデンなどで獲得したポイントで購入することになる。同じくプロフィールウィンドウ内のアルバムでは最近参加したツアーのリストから大切な思い出を選んで3カ月保存できる機能や記念写真を見る機能もある。ともだちリストは最大50人まで登録可能だ。

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