実際に爽快なアクションを体感してきました――「戦国無双 KATANA」プレビュー(2/2 ページ)
9月20日に発売される「戦国無双 KATANA」。Wii初の「無双」シリーズである本作は、無双ならではの爽快感はそのままに、アレコレ新しい試みがなされているという。実際どんなゲームに仕上がったのか、お話を聞きつつ体験してきた。
刀に槍、はたまた鉄砲!? 武器を使い分ける楽しさも
本作では、武器を変えて戦う楽しさもある。過去シリーズのように強さが異なる武器を選ぶのではなく、同一キャラクターながら、刀や槍というように、まったく異なる武器での戦いが楽しめる。
鯉沼氏 武器は、近接武器が4種類、弓や鉄砲など遠距離武器が4種類、計8種類あります。最初は刀しか使えませんが、ゲームを進めると新しい武器が入手できる仕組みですね。同じ種類の武器でも、性能が違うものが多数ありますので、武器を集める楽しさもあります。ちなみに戦場に持ち込めるのは、近接武器と遠距離武器を1つずつ。バトル前に、持って行く武器を選ぶシステムです。
最初から使える刀は、いわゆるオーソドックスな武器で、バッサリ斬る快感が楽しめる。対する槍は、基本操作は同じながら、使用時は敵の弱点が表示される。この弱点を上手に突くことができれば、より大ダメージを与えられる。また、Wiiリモコンを槍に見立てて“突く”ことで、チャージ攻撃を繰り出せるため、実際の武器を扱っている感じは、槍の方が一歩上に感じた。この辺は、個人的な好みに左右される部分が大きいかもしれない。ちなみに、各武器には大きく4段階の強さがあり、それぞれ能力を付加していくことができる。チャージ攻撃も武器に付随している。
アイテムについても紹介しよう。本作では、体力回復できるおにぎりをはじめ、多彩なアイテムが用意されている。合戦には4つまでアイテムを持ち込めるが、事前に持ち込むアイテムを選択しておく必要がある。バトル中に十字キーの上下左右を押すと、それぞれ対応したアイテムを使用できるという仕組みだ。
鯉沼氏 本作は、今までの無双に比べ、アーケードゲームに近い感じです。逃げ場がなかったり、そもそもオート移動で逃げられない……という状況もあるので、最初からアイテムを持って行けるようにしました。
―― オート移動のステージでは、敵の攻撃は受けるしかないんですか?
鯉沼氏 いえ、オート移動のステージに限ったことではないのですが、ちゃんとガードすることもできます。今回ガードはゲージ制を採用していまして、ゲージがあるときだけガードが使用可能です。ガードをやめると、ゲージが回復します。相手の攻撃にあわせてタイミング良くガードすると、相手の攻撃をはじくことができる“パワーガード”なんて、上級者向けの要素も盛り込んでいます。
なるほど、単に斬ることに終始するのではなく、攻めたり守ったりと、メリハリがあるバトルが楽しめそうだ。
鯉沼氏 ちなみに、敵が撃ってきた弓矢ははじき返すことが可能です。さらに、岩を投げてくる敵もいるのですが、これをはじき返して倒す、なんてステージもありますよ。
ステージが進めば、より「無双」らしくなっていく
しばらくプレイし、操作にも慣れてきたので、あの攻撃を試してみることにした。シリーズおなじみの、一撃必殺の威力を持つ「無双奥義」だ。周囲の敵を盛大に巻き込む攻撃で、「俺ってサイキョー!」な気分を味わえた「無双」シリーズの目玉である。
過去シリーズでは敵を攻撃したり、アイテムを入手することでゲージを溜めて発動させた“無双奥義”。本作では、基本的には同じシステムながら、その発動方法が異なる。発動したくなったら、まずはヌンチャクを振るのだ。すると“無双奥義”が発動するので、続いてWiiリモコンを振りまくる。これで、周囲の敵をバサバサなぎ倒す爽快感満点の攻撃を繰り出せるのだ。振れば振るほど、威力や攻撃範囲がどんどん大きくなっていくので、つい一心不乱にリモコンを振ってしまう筆者。この感覚は、ファミコン時代のボタン連打ゲームに似た楽しさなのかもしれない。
そんなこんなでプレイを続け、別ステージを遊ぶことに。このステージは、今までのステージとは異なり、自分で自由に移動できる。たったそれだけの違いなのに、プレイ感が大きく変わったことに驚いた。このステージでは、画面外の敵も攻撃してくるため、常にレーダーをチェックし、敵がどこに居るかを把握する必要がある。もちろん、背後から攻められた場合は、振り向いて攻撃するなり、その敵から逃げるなど、何かしらの行動を行う必要がある。よりゲームらしいバトルが楽しめるのだ。
また、終始敵を斬るだけではない。道中、左右からトゲのついた壁が出てくるトラップが仕掛けられていることもある。このトラップの場合は、ヌンチャクとWiiリモコンを上下に振って“疾走”し、トラップが開いた瞬間に駆け抜けて突破することを余儀なくされる。このような、多彩なアクションが楽しめるミニゲーム風の要素もちりばめられているわけだ。「やっぱり斬るだけだと、単調になっちゃうので」とは鯉沼氏。
誰もが楽しめる、まったく新しいカタチの「無双」
今回は短時間プレイのため堪能できなかったが、「無双」シリーズならではのやり込み要素もたっぷり用意されている。より強力な武器を集めたり、合戦で溜めた資金でキャラクターを強化させたりと、長時間楽しめるだろう工夫もなされている。
対象ハードがWiiのためか、かなりのゲーム初心者でも楽しめる“ライト路線”にチューニングされている本作。今まで「面白そうだけど、僕には難しそう」なんて「無双」シリーズを敬遠してきた人は、ぜひプレイしてみてはいかがだろうか。過去シリーズとはプレイ感が大幅に異なる本作だが、そのキモである爽快感はバッチリ引き継がれているので、「無双」の何たるかを楽しめることだろう。逆にシリーズのファンは、一風変わった新しい「無双」を楽しんでいただきたい。いやあ、今から発売が楽しみですな!
「戦国無双 KATANA」 | |
対応機種 | Wii |
メーカー | コーエー |
ジャンル | 体感アクション |
発売予定日 | 2007年9月20日 |
価格(税込) | 6279円 |
プレイ人数 | 1〜2人 |
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