「Halo 3」発売目前で待ちきれない!!――そんなあなたに贈る、マーティン松原の「状況終了」(1/2 ページ)
いよいよ9月27日に、Xbox 360ソフト「Halo 3」が発売される。次世代機初の「Halo」となる本作には期待も高く、待ちきれない! という人も多いに違いない。そんなあなたに“予備自衛官”マーティン松原が、「Halo 3」の魅力を身をもってたっぷりとお伝えしよう。
9月27日、マイクロソフトより「Halo(ヘイロー)」シリーズの最新作であるXbox 360版「Halo 3」がいよいよ発売される。謎の環状惑星「Halo」をめぐり、人類とエイリアン(コヴナント)との闘いを描いた3Dシューティングの第3作目であり、シリーズの最終章となる作品だ。
2001年、4カ月間で100万本セールスを突破するというXbox史上最高の売り上げを達成した初代「Halo」に始まり、2004年にはその続編である「Halo 2」、そして約3年の歳月を経て「Halo 3」がお目見えすることとなった。本作では、次世代機であるXbox 360にプラットフォームに移すことで、進化したグラフィック、洗練されたゲームシステム、オンライン対戦など、Xbox 360が持つ性能を遺憾なく発揮している。まさに、シリーズ最終章を飾るにふさわしい作品と言えるだろう。
Haloシリーズの魅力と言えば、さまざまな武器、乗り物を駆使するダイナミックなアクション、Xbox LIVEを通じて全世界のプレーヤーと対戦できるマルチプレイなどがある。しかし、本作シリーズを語るうえで欠かせないのが、重厚なストーリー展開が楽しめるシングルプレイモードだろう。本作を十二分に楽しむためには、過去2作品からつながる壮大な物語を知っておきたい。可能であれば、2作品ともみっちりとプレイすることをお勧めしたいところだが、「Halo」シリーズ未経験の方のために、過去2作品のストーリーを簡単におさらいしていこう。そして、「Halo 3」とはどのような物語なのか、導入部分についてお伝えしたい。
人類 vs. コヴナントの戦いが始まる――「Halo」
西暦2552年、地球の人口過剰のため、多くの人類が他の惑星に移住を余儀なくされていた。その32年前、植民惑星「ハーベスト」からの連絡が途絶え、調査のために送られた戦闘部隊がたった一隻の宇宙船を残し帰還。戦闘部隊は、エイリアンに壊滅状態に追い込まれる結果となった。人類は、このエイリアンを「コヴナント」と命名。これが初めての地球外知的生命体との遭遇であり、人類とコヴナントとの闘いの始まりでもある。
人類に対して敵対的なコヴナントは、人類の植民惑星を征服。いっぽう人類も対コヴナント用特殊装甲部隊を開発するプロジェクト「SPARTAN-II」を始動する。しかし、同じころコヴナントの軍勢が地球を目指し進軍を開始したことが判明。人類は、コヴナントの進撃を防ぐため、激しい戦いを繰り広げるが、苦戦を強いられることとなる。唯一、敵の手から逃れることができた戦艦「オータム」は、コヴナントに対して誘導作戦を立案する。コヴナントを地球からどこか遠く離れた宇宙のどこかに遠ざけるため、自ら囮となり決死のブラインドワープを決行。そして、オータムとコヴナントの残存部隊は、未知の環状惑星「Halo」に到着する。
ゲーム本編では、プレーヤーはSPARTAN-IIプロジェクト最後の生き残り「マスターチーフ」となって戦いを開始。オータム船内での攻防戦に始まり、リング状の惑星Haloに舞台を移し、コヴナントとの戦闘を繰り広げることになる。しかし、本作の最大のポイントは、コヴナントとの戦いに終始せず、ゲームを進めることでHaloに関するさまざまな謎が明るみになっていくところだ。
戦いは最初、人類とコヴナントとの戦いかと思われるが、Haloでの戦いの中、このHaloはあらゆる生命体に寄生する「フラッド」の最終兵器として古代種族「フォアランナー」によって建造されたものであることが判明する。ストーリー中盤からは、地球侵略を阻止しようとする「人類」、Haloを崇拝する「コヴナント」、均衡を保っていた「フラッド」の覚醒により、三つ巴の戦いとなる。さらに、このHaloはフラッド以外の知的生命体も破滅に追い込むことが発覚し、すべての生命体の存亡の危機が訪れることとなる。
コヴナントの地球侵攻がさらに勢いが増す。そして、内戦の発生――「Halo 2」
「Halo 2」は、前作の直後から物語が始まる。Haloを破壊することに成功したマスターチーフが帰還、その功績を讃えられ表彰されるが、そのいっぽうでコヴナントでは、Halo防衛失敗の責について指揮官が調停にかけられていた。ゲームのオープニングシーンでは、両者の表彰式と裁判が同時に語られ、マスターチーフとコヴナントの指揮官という2人のキャラクターの存在がクローズアップされている。
前作で地球侵攻を阻止するために、決死の誘導作戦を行ったのだが、「Halo 2」ではいきなりコヴナントの地球侵略という衝撃的なエピソードから物語が始まる。ゲームの序盤では、地球圏内に大挙して襲来するコヴナントの艦隊に立ち向かうマスターチーフの活躍のほか、地球上陸を果たしてしまった敵の軍勢に翻弄される人類の攻防戦が展開される。
「Halo 2」の物語でポイントとなるのは、コヴナントの内部事情が明るみになっていくところだろう。彼らの思想や、人類に対してなぜ戦いを挑むのかが分かってくる。また地球侵攻と同時進行で、コヴナントのある指揮官が反乱を引き起こすという、彼らの内部抗争が語られる。プレーヤー自身が、オープニングで調停にかけられたコヴナントの指揮官を操り、コヴナントの反乱軍との戦いを交えるステージまで用意されている。さらに、寄生生命体フラッドの脅威が増し、新たなHaloが発見されたりと、さまざまな謎を残したまま一気にクライマックスを迎えることになる。
そして物語は最終章へ――「Halo 3」
Haloの真の正体は、全宇宙の知的生命体を根絶することにより、他の生命体を糧とする寄生生命体フラッドの拡散を防ぐために作られた最終兵器であることが判明する。つまり、Haloを起動させることは、全宇宙の生命体を滅ぼすことになるということになるのだ。また、コヴナントの目的は、銀河系各所に設置されたHaloを起動し、彼らの宗教的な教義を成就させることにあった。
前作では、人類の妨害をすり抜けたコヴナントが、第2のHaloを一時的に起動させた。これにより、銀河系各所に設置されたHaloは遠隔操作が可能な状態へと移行してしまう。さらに、未だ解き明かされていないHaloの秘密を解き明かす鍵が地球にあること知ったコヴナントの軍勢は、勢力を結集し地球侵略を開始。Halo起動へのタイムリミットが間近に迫る。
Haloシリーズ3部作の最後となる「Halo 3」では、過去2作品の物語が一気に集約することになる。地球を蹂躙するコヴナント、驚異的な勢いで拡散し続けるフラッド、そしてHaloの起動を阻止するため、前作で数々の危機を乗り越えたマスターチーフが、人類、地球、銀河系の存亡をかけた戦いに挑む。
提供:マイクロソフト株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2007年9月27日
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.