旅行する時間がないので、「PGR4」で世界一周気分を味わってみた(2/3 ページ)
Xbox 360を代表するレースゲーム「PGR 4 - プロジェクト ゴッサム レーシング 4 -」。シリーズ最新作が発売されて数日――コースである街の作り込みがハンパない本作を使って、観光気分でレースを楽しんでみました。
ロシア〜中国方面をドライビング――見たことある景色が広がる
アメリカから場所を移し、訪れたのはロシアのサンクトペテルブルグ。レニングラード州にあり、かつてはレニングラードという名称であった。本作では、ネヴァ河周辺の街並みがコースとして収録されている。宮殿風の建物が数多く建ち並ぶその街並みは、いたるところからその歴史を感じ取れるだろう。
サンクトペテルブルクで有名なのは、エルミタージュ美術館であろう。かつてロシア皇帝の住居として数々の歴史を紡いできた壮大なる冬宮殿は、本作でも細部まで緻密に再現されている。
次は、中国の都市である上海へと足を運ぶ。本作で収録されているのは、上海随一の観光スポットとして知られている黄浦地区だ。ネオンが大量にきらめくにぎやかな風景があるかと思えば、超高層ビルが建ち並ぶ街並みも見られたりと、最高の夜景を思う存分楽しめるコースだ。
中国からは、もう1つ都市が収録されている。香港の近くにあるマカオだ。1999年までポルトガルの植民地であり、さらに東南アジアに近いからか、中国よりは南国のイメージが強い。
近年のマカオといえば、リスボアカジノが有名だろう。コースを走っていると、王冠のような特徴的な看板を目にすることができるだろう。コースは湾岸部の都市で、海を眺めつつ直線を思いっきりかっ飛ばすのは大変気持ちが良い。潮風まで感じられるかのようだ。ちょっと離れれば超高層ビルが建ち並ぶ場所もあり、メリハリが効いた景色を楽しめる。
最後は欧州でシメ!――家にいながら世界一周!
次は、霧の都ロンドンへと足を伸ばしてみた。ロンドンは言わずと知れたイギリスの首都。“霧の都”という愛称の通り、冬場は霧が発生しやすいようだ。ただし“霧の都”と呼ばれたのは、本来は産業革命時代の石炭によるスモッグによって揶揄された表現らしい。
本作では、バッキンガム宮殿付近がコースとして収録されている。宮殿付近、セントジェームスパーク横の並木道は非常に景観が美しく、リッチな気分でドライブを楽しめるだろう。バッキンガム宮殿から一番遠い場所では、昨年まで世界一大きい観覧車だったロンドン・アイを拝むことができる。
ロンドンの次は、ドイツに訪れてみた。といっても都市ではなく、かの有名なニュルブルクリンクサーキットである。本作では、F1で有名な南コースと、24時間耐久レースが行われている北コースの、両方が収録されている。
普通に走るだけではなんなので、筆者も24時間……とまではいかない、24分耐久レースを試してみた。北コースは大体8分前後で1周できるので、3ラップのレースを楽しむのだ。
というわけでサーキットを訪れてみたのだが、なんと天候は雪! コースには雪が降り積もり、視界もかなり悪い。ひとまずスタート、直線では300km/hほどで走れるのだが、ちょっとハンドルを切っただけで大きく滑り、大クラッシュしてしまった。普通のカーブも、晴れているときには考えられないほどツルツル滑るため、予想以上に安全運転を行わないとすぐに事故ってしまう。
というわけで途中からまったり走っていたのだが、そのおかげで(?)景色を楽しむ余裕が出てきた。サーキットの周囲には森が生い茂っており、夏でも非常に美しい場所なのだが、冬になるとまた違った表情を楽しめる。うっすらと雪が積もる木々を眺めながら、自然はいいなあ、なんてちょっとイヤされたりしました。ちなみにクラッシュしまくったため、クルマはフルボッコ。
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