レイトン教授と夢の超特急モレントリー急行で出発:「レイトン教授と悪魔の箱」レビュー(2/2 ページ)
大人気となったナゾトキ・アドベンチャー「レイトン教授」の第2弾が早くも登場。今度の舞台は、走る豪華客船ことモレントリー急行だ。優雅な旅にもうウットリしていたハズなのだが……!?
臨場感たっぷりの上質アニメーション
古きよきヨーロッパの世界を描いた「レイトン教授」の世界。そこには、石造りの町並みや温和な人々、趣のあるアンティークなどが登場する。そんな世界により臨場感を与えているのが高品質のアニメーションムービーというわけだ。本作のテレビCMでちらっと見た人もいると思うが、レイトン教授と謎の青年アンソニーが剣を交えて激しく戦うシーンは最大の見どころのひとつ。本作を外に持って行って遊ぶ人は、ぜひ、ヘッドフォンなどを用意して、じっくりムービーも見てほしい。
機能充実で、さらに遊びやすくなったシステム
筆者が前作を遊んでいて不満だったのは、一部のナゾしか、タッチペンでメモをとれなかったことだ。メモをとれないナゾの中にも、数を数えたり、思いついたことを書いてみたりと、メモを取れればより楽にナゾを解けそうな場合があったのだが、それが自由にできなかったのだ。
それが今作では、メモ機能が大幅に強化されている。ナゾトキ中なら、いつでもボードをスライドして出せ、解答とは別にメモすることが可能となったのだ。再び問題を確認したい場合は、メモしたボードをしまえばいい。小さな変更点かもしれないが、プレーヤーからの声に応えた改良であり、制作陣の細かな気配りがうかがえる。
ゲームが進むと楽しめるミニゲームも、遊びの幅がさらに広がった。ハムスターを歩かせてダイエットさせるものや、ハーブなどの材料を使ってお茶を煎れる調合ゲームなど、ナゾトキの息抜きにピッタリなミニゲームが多数収録されているのだ。
後者の調合ゲームは、レベルファイブが開発を担当した「ドラゴンクエストVIII」でもおなじみといえるシステム。ナゾトキで疲れたレイトンやルークにお茶を煎れるというもので、複雑すぎず、かといって「レイトン教授」らしく、ちょっとした工夫が必要になるものに仕上がっている。雰囲気作りもよくできていて、遊んでいる自分もお茶を飲みたくなってしまう。
期待通りの第2弾、さらなる続編も楽しみ
第1弾の作り込みから十分に期待できた続編だが、筆者の個人的な感想を述べれば、前作よりも面白く感じた。ゲーム内容もストーリーも文句なく、筆者的には誰にでもオススメできる作品であるといえよう。ただし、「問題文を読んで答えを出す、というチマチマした作業は嫌い」という人には、勧められないけれど。
肝心要のナゾトキに関しては、若干前作より難しい問題が増えているように感じた。単に筆者が苦手なジャンルのナゾが増えただけかもしれないが、個人的にはより大きな手応えを感じた。前作を簡単にクリアしてしまった人には、挑戦しがいのある内容になっていることだろう。
ひとつだけ注意したいのは、前作のキャラクターが何人か引き続いて登場している点だ。ネタバレというほどのものではないのだが、彼らのバックストーリーを知ってから楽しみたい、という人は、ぜひ前作から遊ぶことをオススメしたい。
「レイトン教授と悪魔の箱」 | |
対応機種 | ニンテンドーDS |
ジャンル | ナゾトキ・ファンタジーアドベンチャー |
発売日 | 2007年11月29日 |
価格(税込) | 4800円 |
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