間もなく「E3 2008」開催! 今年の見どころは、本編よりもカンファレンス?:日々是遊戯
今年も間もなく、全米最大規模のゲームショウイベント「E3 2008」が開催される。一時期に比べると縮小傾向にある同イベントだが、今年の見どころは……?
一応、14年目の「E3」――かつての勢いは取り戻せるか?
いよいよ今週、北米時間の7月15日〜17日(以下、すべて現地時間)にかけて、全米最大規模のゲームショウイベント「The 2008 E3 Media & Business Summit(E3 2008)」が、北米・ロサンゼルスにて開催される。
本来E3とは「Electronic Entertainment Expo」の略で、もともとはゲーム流通・販売店向けの見本市として1995年にスタートしたのが始まり。近年ではコストの高さなどを理由にメーカーの「E3離れ」が進み、全盛期のようなお祭り感は薄れてきている。主に北米向けの発表が大半を締め、日本的にはそれほど注目度が薄れてきているのも確か。しかし、それでも依然として、全世界が注目するゲームイベントであることは間違いないだろう。
ということで、今週はいろんなところでE3関連のニュースを多く見かけることになると思うが、その中でも特に注目してほしいのが、E3に付随して開催される、各ハードメーカーのカンファレンスだ。今年は14日にマイクロソフト、15日にソニー・コンピュータエンタテインメントと任天堂がそれぞれカンファレンスを予定しており、例年と同様、その年から来年にかけてのハード戦略を発表するものと思われる。各陣営の動向のみならず、その年のゲーム業界全体を占う重要なイベントでもあるため、ある意味ではE3本編よりも注目度は高い。過去の例で言えば、2006年にはプレイステーション 3の価格・発売日が発表されたり、2007年には任天堂の「Wii Fit」が初披露されたりしているので、今年もどんなニュースで我々を驚かせてくれるのか期待して待ちたいところだ。
またE3本編の方も、昨年は会場をサンタモニカに移し、大幅に規模を縮小しての開催となってしまったが、今年は再びいつものロサンゼルス・コンベンションセンターで実施されることが決定している。残念ながら出展メーカー数まで全盛期並みに――というわけにはいかなかったようだが、それでもやはりE3と言えば、あのだだっ広い会場あってこそ。カンファレンスと合わせて、こちらでも面白いネタを拾えたらいいのだが……。
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