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体験版も公開! 幻の“システム16版”「ファンタジーゾーンII」を触ってきた日々是遊戯

9月11日にセガから発売される予定の、「SEGA AGES 2500シリーズ Vol.33 ファンタジーゾーン コンプリートコレクション」。同作品の大きな目玉である“システム16版”「ファンタジーゾーン2」のWindows用体験版が公開された。

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リメイク? いいえ、(ほぼ)完全新作です

 セガは9月1日、間もなく発売予定のプレイステーション 2用ソフト「SEGA AGES 2500シリーズ Vol.33 ファンタジーゾーン コンプリートコレクション」に先駆けて、同タイトルに収録される“システム16版”「ファンタジーゾーンII」のWindows用体験版を公開した。

 この“システム16版”「ファンタジーゾーンII」とは、もともと家庭用オリジナルタイトルとして発売された「ファンタジーゾーンII」が、「もしもシステム16(当時のセガのアーケード基盤)で作られていたら?」というコンセプトのもと、今回「ファンタジーゾーン コンプリートコレクション」のためだけに、わざわざゼロから開発したというもの。グラフィックやサウンドの向上はもとより、システム面もアーケード向けに再調整されており、「ワープ」や「ライフ制」といった家庭用向けの要素は撤廃。代わりに、ワープゲートをくぐることで難易度の異なる「ブライトサイド」と「ダークサイド」を行き来できたり(ダークサイドの方が難しいが、お金は貯まりやすい)、武器を持っている間は1発だけダメージを防げるなどといった新システムを追加し、まったくの「完全新作」と言ってもいいほどのアレンジが施されているのが特徴となっている。

 本日公開されたWindows用体験版では、ゲーム開始からステージ2までをプレイすることが可能。今回特別に、セガから体験版の掲載許可をいただいたので、興味がある人はぜひ、以下のリンクからダウンロードして遊んでみてほしい。ダウンロード配信は、9月2日午前零時から開始する。

 ちなみにこの“システム16版”「ファンタジーゾーンII」、8月30日に池袋GIGOにて開催されたイベント「3大シューティング祭」にて、本当にアーケード用筐体で動いているのを見ることができた。実は本作、プログラムもすべてシステム16用に制作されており、PS2版ではそれをわざわざエミュレータで動かしているというこだわりよう。だからアーケード用基盤であるシステム16に入れても、ちゃんと動いてしまうというわけだ。

 イベントではこのほか、本作の開発者たちによるスペシャルトークも行われ、開発中の裏話や苦労などが披露された。中でも印象的だったのが、当初は“コンシューマー仕様”と“アーケード仕様”の2バージョンを収録するつもりだったというもの。原作を遊んだ人ならご存知のとおり、「ファンタジーゾーンII」では、複数のマップをワープで行き来しながら進んでいくのがひとつの特徴となっている。しかし、「アーケードで発売するのに、そんな時間のかかる要素は許されない」という意見と、「いや、ワープがなければ『ファンタジーゾーンII』じゃない」という意見とがぶつかり合い、ついには「だったら2バージョン入れよう」という案まで出てきたのだとか。結局、揉めに揉めた末に、今回採用した「ブライトサイド」と「ダークサイド」の行き来、という点に着地したとのことだが、まさか架空のゲームにそこまでこだわるとは、開発陣の“ファンタジーゾーン愛”も相当なものである。

 またトークでは、シリーズ恒例の隠し収録タイトルとして、今回は「ファンタジーゾーン ネオクラシック」が収録されていることもポロリ。こちらはというと、1987年に発売された“サンソフト(サン電子)”バージョンをベースにしつつも、色数やスクロール、BGMなどをさらに強化した、これまた「もしも――」を現実にしてしまったものとなっている。気になるプレイ方法だが、「『セガエイジス』シリーズを持ってる人なら、たぶん5秒で見つけられるでしょう」とのこと。ということはたぶん、あの方向にレバーを……っと、これ以上は発売されてからのお楽しみということで!

基地を破壊すると時おりワープゾーンが出現。これに入ると、ステージの表裏を行き来することができる
惑星パスタリアのボス、ウッドポール。ボスの攻撃方法も原作とはかなり異なっている
ステージ2は岩の惑星サルカンド。体験版ではここまでプレイすることが可能だ

「3大シューティング祭り」会場の様子。普段はカードゲームファンで賑わうフロアが、この日はSTG一色に!
トークショウでは、セガ奧成氏、エムツー堀井氏、ベイシスケイプ並木氏の3人が様々な裏話を披露
正真正銘、システム16基盤で稼働中の「ファンタジーゾーンII」。「中にPS2は仕込んでません(笑)」とのこと

今回発表された「ファンタジーゾーン ネオクラシック」の画面。ボス戦中もしっかり背景が!
ベースはあくまで“サンソフト版”だが、限りなくアーケード版に近いアレンジがなされている
“サンソフト版”ではちらつきっぱなしだったクラブンガーの腕も、こんなに立派になりました
(C)SEGA
“FANTASY ZONE GEAR”(C)SEGA REPROGRAMMED BY SANRITSU 1991 (C)SIMS
“SUPER FANTASY ZONE”(C)1992 SUNSOFT (C)SEGA
“FANTASY ZONE NEO CLASSIC” (C)SEGA (C)SUNSOFT


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